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2015年9月15日(火)に開催された「2015年度前期第5回 なごや環境大学 日本技術士会中部本部講座」の報告

 下記の要領で、なごや環境大学の日本技術士会中部本部講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"の2015年度前期第5回目が開催されました。

 ・日時 : 2015年9月15日(火) 18:30~20:00
 ・場所 : 花車ビル北館6階 会議室
 ・講師 : 行本正雄 (技術士(衛生工学部門))
 ・題目 : 「低炭素社会実現のための3Rの役割


 参加者は14名で、40代~70代以上まで幅広い世代の方々から参加をいたさきました。

 持続可能な社会の実現に向けた各種リサイクル法や廃プラスチックの再生処理などを中心に、3つのR (Reduce、Reuse、Recycle)の役割について、その事例を紹介しました。まずは、欧州と日本でのリサイクル技術分類の違いを説明し、フィードストックリサイクルとして油化、高炉吹き込み、ガス化の現状を、次にメカニカルリサイクル、最後に熱回収の実施例を報告しました。リサイクル技術に加えて、EPR(拡大製造者責任)に基づく容器包装材、使用済み家電、自動車の回収など環境負荷、経済性に関するライフサイクル解析の事例を述べ、総合的な環境評価の話題を提供しました。 最後に、リユース市場、国際資源循環、韓国・台湾のリサイクル事情など最新の話題も提供し、出席者の方々より多くの参考になるご意見をいただきました。

 残暑厳しい折、活発な議論をいただき、講師が大変勉強になりました。皆さんのご意見をまとめますと、次世代の環境問題解決への鍵は社会制度と先端の技術開発の持続性であろうと思います。個々の技術者・社会人の奮起を願うものです。



 日本技術士会中部本部講座は、次回から2015年度後期になります。よろしくお願いします。

   (文責 行本正雄)

 
【2015年度後期(2015年10月~2016年3月)の講座スケジュール】
 会場は花車ビル北館6階会議室、受講料は各回500円です。

回数 日程  講座テーマ内容  講座概要  講師
2015年10月13日(火)  18:30〜20:00 アルミニウムと健康 アルミニウムとアルツハイマー 鍋釜、アルミ缶、箔など飲料食糧の調理保管などに広く使われている金属アルミニウムの健康に及ぼす影響について解説します。 犬丸 晋 (技術士(金属部門))
2015年11月10日(火) 18:30〜20:00 リニューアルが必要な省エネ対策の進め方 最近各地の地震、火山爆発や害虫被害等は天災か? 日本の地球温暖化対策はまだ普及不足か? 日本の温暖化防止実績(全世界の約3.5%)を全世界に広げたい。 杉本利夫 (技術士(電気電子部門))
 3 2015年12月8日(火) 18:30〜20:00 日本の周辺国は環境問題にどう取り組んでいるか 中国や他の周辺諸国の環境問題は改善の余地があります。その状況と現地技術指導を通じて感じたことをお話します。 野々部顕治 (技術士(衛生工学、上下水道部門))
 4 2016年2月9日(火)  18:30〜20:00 物流(兵站)と地球環境問題 経済発展における物流はグローバル化と利便性の狭間で大きな環境問題になって来た。最新のグリーン物流と歴史的な物流エネルギーの推移など紹介し、環境議論につなげたい。 毛呂俊夫 (技術士(機械部門))
2016年3月8日(火) 18:30〜20:00 雷はヘソをめがけてやってくる(第2版) 雷が近づいたらヘソを隠せと、落雷に無知な子供に教えた大人の知恵がある。雷はヘソをめがけて雷撃となる現象を知り、雷害を回避・人災を減らすユニークな話(第2版)です。 澤栗裕二 (技術士(電気電子部門))


 愛知県技術士会主催によるなごや環境大学共育講座"「楽しく」「わかりやすく」「面白く」地球環境の将来を語り合う夕べ"は、2015年4月から日本技術士会中部本部主催に変わっていますが、報告書は本ホームページに掲載し続けてきました。
 2015年10月からは、これも日本技術士会中部本部ホームページに移管します。
 長い間、ありがとうございました。