【おうし座】
冬の夜空を代表する星座で、星占いにも登場するのぉ。このおうし座には、1等星のアルデバランと、ヒヤデス、プレアデス(和名:すばる)という肉眼でも見える星団(たくさんの星が集まったもの)が2つもある。ヒヤデスは、おうしの顔を形作り、プレアデスは肩に輝いている。7倍くらいの双眼鏡を向けると、大小の星々が数十個も集まって輝き、とてもキレイじゃ。
ギリシャ神話によると、このおうし座は、大神ゼウスがフェニキア国の王女エウロパに恋を語るとき、変身した姿だそうじゃ。
【オリオン座】
冬の代表的な星座のひとつ。ベテルギウス、リゲルという1等星を2つ持ち、整った形をしているため、冬の夜空で最も目立つのぉ。紀元前1400年ころ、バビロニア時代のメソポタミア地方で、すでに知られていた古い星座じゃ。当時は「天の狩人座」と呼ばれ、農業の神タンムーズの姿と考えられていた。これがギリシャへ伝わり、オリオン座となったのじゃ。
オリオンは、ギリシャ神話によると、狩と月の女神アルテミスの恋人で、勇ましい狩人だったという。
【おおいぬ座】
冬の夜空を代表する星座のひとつ。ここに輝く星シリウスは有名じゃな。シリウスは、全天で最も明るく輝く星。古代の人々も、この星の輝きに注目したようだ。星の名前のシリウスはギリシャ語のセイリオス(焼き焦がすもの)からきている。こいぬ座のプロキオンやオリオン座のベテルギウスの6倍、ふたご座のポルックスの15倍も明るく輝いている。
このおおいぬ座は、オリオンの猟犬だとか、ねらった獲物を必ずとらえる猟犬レラプスの姿、などといわれている。
【こいぬ座】
1等星プロキオンだけが目立つ星座。この小犬は、ギリシャ神話によると、猟犬メランボスの姿だという。
ある日、山へ鹿狩りに出かけたアクタイオンは、狩と月の女神アルテミスが水浴びをしているのを偶然見てしまったそうじゃ。怒った女神はアクタイオンを鹿の姿に変えたため、彼の猟犬たちは一斉に襲いかかり、アクタイオンを殺してしまった。その時の猟犬の1匹メランボスが、こいぬ座になったそうじゃ。アクタイオンが死んだ事を知らずに帰りを待ち続け、星座にあげられたんだ。
【ふたご座】
冬の代表的な星座。星占いでもおなじみじゃな。ほとんど同じ明るさの星が二つ並んで輝いているのが特徴。日本でも昔から注目を集めていたらしく、めがね星、兄弟星、きんぼし様をはじめ、たくさんの名前が残されている。
ギリシャ神話によると、乗馬の名人の兄カストルとボクシングの名人の弟ポルックスという双子の姿を描いているんじゃよ。二人はとても仲が良かったので、カストルが死んだ時、ポルックスはゼウスにお願いして、ずっと一緒にいられるよう星座にあげてもらったんだ。
【みなみのうお座】
よく見ると、さかさまになって、みずがめ座が抱えている水がめから流れ落ちる水を飲むようなすがたをしている。魚の口のところに輝く1等星フォーマルハウトは、秋の星座の中でただひとつの1等星なんじゃよ。日本では「秋の一つ星」と呼んでいる。他に明るい星がないので、見つけやすいぞ。古代バビロニアでは、フォーマルハウトは「魚の神さま」だったそうだ。
【カシオペヤ座】
5つの星がWの形に並ぶ姿は、秋の夜空に目立つ。カシオペヤ座は、春の北斗七星とともに、北極星を探すことのできる星としても知られているのぉ。北斗七星とは、北極星をはさんで反対側にあるから、北斗七星が地平線低くなってしまっても、カシオペヤが空高く昇って行くので、北極星を探せる。覚えておくと便利じゃな。
ギリシャ神話によると、これはエチオピアの王妃カシオペヤの姿。自分と娘の美しさをじまんしたので、神さまが怒って、イスにしばりつけたまま星座に上げたんじゃ。
【ペガスス座】
秋の代表的な星座。3個の2等星と1個の3等星が大きな四角形を作っているのが、ペガスス座の特徴だ。特に明るいわけでもないが、この付近に星が少ないことから、秋の星座の中では最も目立つはずじゃ。この四角形は、「ペガススの大四辺形」あるいは「秋の大四辺形」と呼ばれ、秋の星座たちを探す時の、よい目印にもなっている。
ギリシャ神話によると、これは、翼を持ち、空を駆ける天馬ペガススの姿だという。ペルセウス王子やベレロフォーン王子とともに数々の冒険にも出たそうじゃ。
【くじら座】
巨大な星座。全天で4番目、秋の星座の中では最大の大きさである。くじら座とは言うものの、われわれの知っている、あのひとなつっこい目をしたクジラではなく、古代ギリシャ人が考え出した化けクジラの姿なんじゃ。
ギリシャ神話によると、これは、海の神ポセイドンの命令で、エピオピアの王女アンドロメダに襲いかかったところを、ペルセウス王子にやっつけられた、化けクジラの姿を描いている。中でも、2等星から10等星まで明るさが変わる(変光星)ミラという星が有名じゃ。
【うお座】
暗い星ばかりで目立たないが、天文学の上では目立っている星座なのじゃ。春分点がうお座にあるからだ。春分の日に太陽が輝く場所を春分点という。2000年前の春分点は、おひつじ座にあったが、現在の春分点は、地球の首フリ(歳差)運動で移動したため、うお座になったのじゃ。こうして現在、天文学的な時や暦は、うお座から始まっている。
ギリシャ神話によると、このうお座は、愛と美の女神アフロディーテとその息子のキューピットが変身した姿だという。はぐれないようリボンで結んでいる。
【アンドロメダ座】
秋の代表的な星座の1つ。頭の星は2等星アルフェラッツ。
ギリシャ神話によると、これはエチオピアのお姫様アンドロメダじゃ。お母さんは王妃のカシオペヤ。お姫様の腰の所にあるのは、アンドロメダ大星雲で、「アンドロメダといえば大星雲」というほど有名じゃ。約4000億個の星々からなる「銀河」(うずまき銀河)で、われわれの銀河系の外、約230万光年の彼方にあるのに、銀河系のとなりの銀河なんじゃ。北半球から見える銀河の中では最も明るくて、肉眼でも見えるぞ。
【はくちょう座】
大きな十字架の形に並ぶ星々が特徴的。南半球で有名な南十字星に対して、北十字と呼ばれている。大きさは、北十字は南十字の3倍以上もあるぞ。白鳥のしっぽに輝く1等星デネブは、こと座のベガ、わし座のアルタイルと共に、夏の夜空に巨大な三角形を描き、「夏の大三角形」として親しまれているのぉ。
ギリシャ神話では、大神ゼウスが恋人レダに会いに行くときに変身した白鳥の姿だと言われているそうじゃ。この二人の間に生まれたふたごが、冬の星座のふたご座になっている。
【わし座】
夏を代表する星座のひとつ。
ギリシャ神話によると、これは、大神ゼウスが、美少年ガニメーデスを神々の宮殿へさらっていく時に変身した、わしの姿のようだ。ちなみに、ガニメーデスのほうは、みずがめ座となって秋の空に輝いているぞ。わし座の1等星アルタイルは、こと座のベガ(おりひめ星)と天の川をはさんで向かい合って輝いている七夕の彦星でもあるんじゃ。
アルタイルは、飛ぶわしという意味。
【こと座】
小さな星座じゃが、夏の夜空を代表する星座のひとつである。
ギリシャ神話によると、これは音楽の神アポロンがオルフェウスに与えた、たて琴の姿のようじゃ。発明好きな神ヘルメスが、亀のこうらに穴を開けて作ったもの。こと座の1等星ベガは夜空に輝く星々の中で5番目に明るい星で、夏の夜空では最も明るいぞ。そのため、ベガは昔から人々に親しまれ、たくさんの名前が付けられたのじゃ。西洋では「真夏の女王」、日本では七夕の「おりひめ星」と呼ばれているのぉ。
【さそり座】
夏を代表する星座のひとつ。最も古くからある星座のひとつでもあり、紀元前1200年ころの国境を示す石にはすでに、このさそり座が描かれているんじゃよ。
ギリシャ神話によると、これは、オリオンを刺し殺したサソリの姿だという。オリオンは腕のいい猟師。ある時、つい調子に乗って「この世に俺より強いものはない」と言ったため、おごり高ぶったオリオンに腹を立てた大地の女神が、1匹のサソリを放って、オリオンを殺させたという。(オリオンは冬の星座じゃよ)
【いて座】
夏の代表的な星座のひとつ。星占いにも出てくるのぉ。夏は1年の中でも一番天の川の美しい時期だが、この夏の天の川が一番明るくて幅広いのが、いて座付近なんじゃ。
ギリシャ神話では、いて座は怪人ケイローンの姿のようだ。ケイローンは頭がよく、武勇にも秀でていたので、アポロン、アルテミスの両神は、音楽、医学、予言、狩りなどの力を彼に授けたのじゃ。
その後、ケイローンは先生となって、ヘラクレスやアスクレーピオスを始めとするたくさんの英雄たちを教えたそうじゃ。
【うみへび座】
全天88星座の中で一番大きな星座。東西に長く、頭の先が地平線上に姿を見せてから、しっぽの先が上りきるまでに、なんと6時間もかかるのじゃ。そのため、うみへび座全体が空に輝いている時間は、日本では、そう長くはない。
ギリシャ神話によると、これは、アミモーネの沼に住む怪物ヒドラの姿のようだ。星座絵では頭は一つだが本当は9つの頭を持つへびの化け物で、毒の息を吐き、たくさんの人々を殺したため、英雄ヘラクレスによって退治されたそうじゃ。
【おおぐま座】
おおぐま座は北の空に輝く星座じゃ。天の北極に近くにあるから、北の地域では、ほぼ1年中見ることができる。星座の中では3番目に大きな星座で、おおぐまのシッポの部分は「北斗七星(ほくとしちせい)」にあたり、「北極星」を探すための目印として有名じゃ。
ギリシャ神話によると、おおぐま座は、もとは、美しい妖精、カリストだった。カリストは大神ゼウスの恋人だったため、怒ったゼウスの妃ヘーラ女神がこのようなすがたに変えてしまったのだそうじゃ。
【おとめ座】
春の代表的な星座のひとつで、星占いに登場する星座でもある。しかし、全天で2番目に大きな星座でありながら星数は少なく、1等星スピカ以外に明るい星もなく、あまり目立たない。
ギリシャ神話では、おとめ座は、清らかな女神の姿だということになっているそうじゃ。農業の女神デーメーテール、デーメーテールの娘で、死者の国の王妃ペルセフォーネ、正義の女神アストレイヤの姿などと言われている。ちなみにスピカは、とがったもの、または麦の穂先という意味じゃ。
【しし座】
春の星座の中では、分かりやすい星座じゃな。クエスチョンマークを裏返した形に並ぶ星々が、しし座の目印。この星の並びは、ヨーロッパで使われる草刈鎌に形が似ていることから「獅子のおお鎌」と呼ぶようだ。クエスチョンマークの一番下の点は1等星レグルス。しし座は、星占いに登場する星座でもある。
ギリシャ神話によると、この星座は、どうもうな人食いライオンの姿。退治に行った腕自慢の人々を食い殺して、最後に、英雄ヘラクレスと3日3晩たたかって、やっと退治されたそうじゃ。
【こぐま座】
北の空に輝く星座じゃ。おおぐま座のとなりにあり、星々の並び方はおおぐま座の北斗七星とそっくりである。だから、おおぐま座に対して、こぐま座になったのじゃろう。
ギリシャ神話によると、こぐま座は、おおぐま座となった妖精カリストの息子アルカスの姿のようじゃ。こぐま座のシッポに輝く星は、有名な北極星。夜空の星々はみんな、時間や季節とともに位置を変えるが、この北極星だけは常に真北の空にあって動かない。北極星は、方位磁石のように北の方向を教えてくれる星なんじゃよ。
【かに座】
星占いに登場する12星座のひとつで、その中で最も暗く目立たない星座じゃ。ここには、プレセペ星団と呼ばれる有名な星団(たくさんの星の集まったもの)がある。空が澄んだ暗いところなら、肉眼で、ぼーっと輝く光の雲のように見えるぞ。
ギリシャ神話によると、これは、沼に住む化けガニの姿で、友だちのヒドラが、英雄ヘラクレスに退治されそうになったのを見て助けに出たものの、逆にあっという間にふみつぶされてしまったのじゃ。これを見た神様が、友情をたたえて星座に上げたんだと。
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