※これはエンディング後の話です。
パロム×レオノーラ 小ネタ その1
世界に平和が戻ってから、レオノーラは賢者を目指すことにした。修行の為ミシディアに住み、パロムとポロムの協力を得ながら修練の日々を送っていた。元々神官を目指していたレオノーラに黒魔法を教えたのはパロムである。幼い頃の記憶もあって、レオノーラはパロムに想いを寄せていた。胸中に湧き上がるパロムへの想い。このまま抑えていると膨れ上がって苦しくなってしまいそうである。そこでレオノーラは日記をつけることにした。毎日毎日パロムへの想いを書き綴る。人に知られなければ何を書いていようとレオノーラの自由である。他人に見られたらどんなに恥ずかしくなるだろう。だが、見られなければそれは自分だけの秘密。レオノーラはときめく恋心を日記に綴った。
パロムは口が悪くて素直でないところがあるが、黒魔法の才能に恵まれている。先の戦いで連続魔を修得した彼は魔法で次々と敵を葬り去る。黒魔法だけならリディアすら超えるのではないかと思わせる才能を発揮していた。レオノーラから見たパロムは実行力があり、頼りがいのある男性であった。皮肉屋な一面がある為わかりづらいが、パロムは確かに仲間思いのいい人である。そんなパロムがレオノーラは好きだった。そして毎日日記に想いを書き綴る。
そんなある日、ミシディアに飛空艇がやってきた。赤い翼が立ち寄ったのである。その中にはルカもいた。どうやら飛空艇の調子が良くないらしい。ルカは挨拶もそこそこに整備を始めた。赤い翼の人達にミシディアの人間として接待しなければならない。いつもとは違う非常事態に皆バタバタしていた。そんな中でパロムはレオノーラの日記を発見する。
パロム「ん?何だこれ?レオノーラの日記?」
ポロム「パロム何してるの!人の日記を読んだりしちゃダメよ!」
パロム「いいじゃねえか、ちょっとぐらい」
パロムが日記を読もうをしていることに気づき、レオノーラは思いっきり取り乱した。
「きゃああああーーーーー!!!!!」
日記を取り戻すことに必死なレオノーラはパロムを思いっきり突き飛ばしてしまった。そしてパロムは整備中の飛空艇のエンジンの中にまっさかさまに――
パロムインザスカイ
ズガーン ズガーン
「ぎゃああああーーーーー!!!!!」
整備中の飛空艇のエンジンから流れる電流に感電し、パロムは黒こげになった。
レオノーラ「きゃああああ!パロムごめんなさい!大丈夫ですか?」
レオノーラは慌ててパロムにケアルガをかけた。
パロム「な、何で俺がこんな目に…」
ポロム「人の日記を読もうとしたりするからよ」
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