パロム×レオノーラ 小ネタ その2







毎日パロムへの想いをつのらせるレオノーラ。しかし恋を成就させる為には慎重にならなければならない。急いては事を仕損じる。そう思った彼女は魅力的な女性になるにはどうしたらいいだろうかと思い悩むのであった。

ある日、レオノーラはトロイアへ帰省した。城で神官達に挨拶を済ませると、トロイアの街を一人探索した。そしてある店を発見したのである。

その店の看板には魅力的な女性になりたい若い女性への誘い文句が書かれていた。

どうしてもパロムに振り向いてもらいたい。パロムに相応しい女になりたい。そう思ったレオノーラは店の中に入っていった。

そこが怪しげな店だとも気づかずに…



中に入ると店員が現れ、まずはレオノーラの恋を相談をすることになった。一通り話を聞いてレオノーラの人となりを見た店員はアドバイスを初めた。

「レオノーラさん、今のあなたに足りないのは、ズバリ『自信』です!もっと自信を持たなければ魅力的な女性にはなれません!」
レオノーラ「で、でも、私なんか…」
「そう!その『私なんか』というのがいけないんです!後ろ向きはいけません。あなたみたいなタイプは多少自信過剰になるくらいがちょうどいいんです!どうも話を聞いていると、あなたは他人に遠慮をし過ぎです。謙虚な女性というのも魅力的かもしれませんが、それが行き過ぎると自己卑下していることになってしまいますよ」
レオノーラ「そ、それは…」
「口調も、どもっていてはいけません!もっと自信をもってはきはきと!」
レオノーラ「は、はい!」

一応、言われていることはもっともである。

「レオノーラさん、この店に来たからには、あなたは新しい人間へと生まれ変わります。そう、もっと自信に満ち溢れた魅力的な女性に!性格を変えるのです!」
レオノーラ「せ、性格を変えるだなんて無理です!私は昔からこんな風なんです」
「それでは表現を変えましょう。レオノーラさん、あなたは『イメチェン』するべきなんです!」
レオノーラ「イ、イメチェン…」
「性格を変えろと言われると嫌な気分になるかもしれませんが、イメチェンと言えばそんなに悪い気はしないでしょう?さあ!早速始めましょう!」
レオノーラ「あ、あの…」
「さあ、この衣装に身を包んでみて下さい!」

・クイーンビュート
・女王のマスク
・女王のタイツ
・女王の手袋

レオノーラ「あ、あの…いくらイメチェンって言ってもこれは…」
「あなたは新たな趣味に目覚めるのです!そして今までの自己卑下した自分にサヨナラするのです!」
レオノーラ「ええっ?」

店内から小さな魔物が現れた。どうやら店で飼われているようである。

「さあっ!あの魔物を鞭で打ってみて下さい」

レオノーラは遠慮がちに鞭をふるった。

「その鞭には相手の姿を変える力があるのです。さあっ!あの魔物を鞭打ち、豚に変えるのです!」


コールミークイーン


ピシピシッ!ピシピシッ!

レオノーラ「ぶ、豚さんになって下さい!」

魔物は豚に変わった。

「やりましたね!レオノーラさん!新たな趣味に目覚めてきませんか?」
レオノーラ「い、いいえ…」
「おかしいですね。それではもっとやりましょう。病みつきになって止まらなくなります」
レオノーラ「そっそんな!こんなことをする私をパロムが好きになってくれるはずがありません!」
「何を言うのです!これを続けていれば殿方の方も新たな趣味に目覚めてくれますよ」


レオノーラ「そ、そんなの嫌ーっ!」


ようやく、レオノーラは変な怪しげな店に入ってしまったことに気づき、なんとか逃げ出そうとする。しかし、店員達はレオノーラを逃がしてはくれなかった。


レオノーラ「嫌ーーっ!誰か助けてーっ!」


その後、トロイアにいたイザヨイに発見され、レオノーラは無事保護された。





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