2006年5月9日 更新
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■ 2006年4月14日 高分化型脂肪肉腫 摘出手術 ■

【2月28日】
シャンプーして抜け毛もごっそりと落とせたところで、座ったマックをまじまじと見てみたらなんか変。
「あれ?盛り上がってるけど…」と更に観察。
飾り毛と首のたるみ加減で今まで全く気付いてなかったけど、体のあちこちに出来てる脂肪腫とは全然違う状態でかなり大きな塊発見。
可動性ではないし。
右側の肩甲骨前部にできたものは触った感じも硬い。

【3月初め】
「こんなのあるんですけど」と病院でみてもらう。
まずは手近な方法で抗生物質の薬を1週間飲ませてみて様子を見守ったけど変化なし。
薬で小さくなるようなら、しばらく経過観察していくことになったと思う。
でも薬で何とかなるようなそんな簡単なものではなかったらしく、次は針を使って細胞を採取するニードルバイオプシでコレが一体何なのかを調べてみる事になった。
検査に出さなくてはいけないので結果が分かるまでに1週間ほど。
そして返ってきた検査結果は高分化型脂肪肉腫。広い意味で言えばガン。
この時点では確定ではないけど。

さて、どうしたものか…。
これからの方向性として高度医療の治療まで、いろんな選択方があることの説明を受ける。
らぶまっく家では遠くの病院に預けてまで治療をすることは大変だと思ったし、費用的な面でもかなり大変。
肉腫の再発を考えたら放射線治療まで受けることが最良で、それが文句なく完璧な治療なのだろう。
しかし遠い病院での治療となると最低でも1ヶ月は預けることになる。
近くの病院であっても高度医療を受けたかといえば、そうはならなかったろうけど。
若く、まだこれから先の長いワンコならともかく、じーさんに両足突っ込んでるマックのことを考えたら何がベストなのかを考えてやらなければならない。
完璧な治療が最良の生活を得る事が出来るという事とは別物である事を実感したので、かかりつけの病院での摘出を選択した。

手術を受けるまでの間に肉腫のある右側をかばって重心がかなり左に移動したし、歩き方がぎこちなくなってきた。
歩く、走るをこなしてはいるものの、散歩も距離が長いとかわいそうに思えるほどの状態。
明らかに左右が違う伸びをした様子1週間飲ませた薬

手術の日取りも決まって打ち合わせ。
手術をするに当たってメインなのは肉腫の手術なんだけど、他にも気になってる脂肪腫らしきものも出来れば取りたいとお願いした。
もちろんメインの病巣に時間がかかったり、状態が悪ければ他のできものは摘出しないという事で。

【4月14日】
当日の丸1日、夜の手術を控えて朝晩の食事は抜き。
胃腸などで体調が悪いわけでもなく、いたって元気にしてマックにとっては耐えられない食事抜きだったので、病院に行く前に胆汁を吐き出してた。
ちょっとかわいそうだったかも。
そんなマックを見ているのが辛くなるので14日午後5時に動物病院へマックを連れて行った。

診療後午後8時30分頃から手術開始されたとの事。
日付が変わって15日午前0時30分、麻酔が切れてから電話連絡をもらった。
電話越しに「ワンワン」とマックだとは思えないほどの吠え様。
肩甲骨部分の病巣にはかなり手こずる状態で3時間ほどかかったけれど、その他の首、左肩甲骨の上、右後ろ足のモモ部分の脂肪腫らしきもの等の切除までやってもらう事が出来た。
手術内容、現在の状態の説明を受けてホッとした。

【4月15日】
午前9時、午前の診察時間に動物病院へ。
病院の外から中を覗くと診察台に乗って診察を受けてるマック発見。
「マックぅ〜」と声をかけても生気のない感じで尻尾を振る余裕もないみたい。
目に飛び込んでくる縫われた皮膚が痛々しい。
メインの部分はかなり大きかったので広く毛が刈られ、これもまた痛々しく見える。
電話でも説明は受けたが、更に詳しく説明を受ける。
肩甲骨の突起を中心に前後とすると前の部分に肉腫があり、筋肉を巻き込むように広がっていた。
骨から筋肉をはがすように肉腫があったため筋肉ははがれた状態であり、一部筋肉の壊死がみとめられたようである。
肉腫と密着していた筋肉は切除された。
肉腫はボロボロと豆腐のように崩れやすく、切除にも苦労されたようだ。
摘出したホルマリン漬けを見せてもらったけど、肉腫は寄せ豆腐みたいになってて、他の脂肪腫はマッシュルームのような状態でプカプカ浮いてた。

大変ながらも肉眼で確認できる範囲では完全に除去。
摘出に当たってはかなり取りにくい個所に及んでいた為、僧帽筋を切らなくてはならなかったらしい。
筋肉を切るというのはとても痛みがある。
だから私が会いに行っても尻尾を振る余裕もない。

筋肉を切除してる事もあり空洞が出来てしまっている部分には漿液がたまるらしく、漿液を出す為のドレーンチューブが入れてあった。
これを見てしまうと「こんな状態で家に帰れないわ・・・」と思った。
先生も気を使ってくださって、「家に連れて帰って部屋を汚して大変だから」と預かってくれることになり、帰宅とはならなかった。
マックをなでていると痛くても少しは安心するのか目を閉じて寝ている状態。
「また来るね〜」と言葉を残し、マックにバイバイ。

午後8時過ぎ先生から連絡あり。
おしっこに行くにもなんとか歩いてる事と食事が出来た事の連絡。
私が見舞いに行った時点でおしっこが出ていなくて、利尿効果のある注射を打ち様子を見ていたとの事。
点滴を打ってるから口から水を飲んでなくてもしたくなるはずなんだけど、トイレに連れて行ってもしなかったらしい。
注射の後、何とかおしっこも出て、食事も取る事が出来て「第一段階クリア」とお墨付き。
いくら点滴を打っていても食事を食べる事が出来なければ傷の治りも悪いからね。

▼ページ下部のフォトアルバムにて患部の画像あり。

【4月16日】
初めてマックの立姿を見た。前日は診察台の上にいる状態しか見てなかったので。
ガラス越しに病院の中を見てみると、マックが散歩から帰ってきたところのようで看護師さんに世話を焼いてもらってる最中。
歩いてるとは聞いたけど、あんなにざっくり切ってるのに「歩けるの?」って半信半疑。
だけど思ったよりもしっかりとした足取り。
術後でもケージを開けたら自分から飛び出てきたっていうし、少しは歩行困難で苦労するのかと思ってた。
さすがにこの時はよろよろして壁に体を支えていたそうだ。
マックに声をかけると前日とはうって変わって元気もあるし、尻尾をブンブン振って耳を後ろに倒してそばに寄ってきた。
心配は取越し苦労だったか?
前日はこんな様子はうかがえなかった。
筋肉へのダメージがかなりあるはずなんだけど、痛くないのかな?

▼ページ下部のフォトアルバムにて患部の画像あり。

【4月17日】
面会できるのを待ってると、マックが吠え出したので看護師さんがケージから出して「お散歩に連れて行ってあげてください」と。
私は術後初散歩。
「大丈夫かな」とおっかなびっくりで連れて出ると、スタスタ足取りも軽くおトイレを済ませている。
おぉ!感動!!
もちろんぎこちなさは歩けど、手術する前よりも軽快なんじゃないかと。

軽快で調子が良さそうにしてるなと思ったら、散歩途中に自分が乗ってる車のそばまで行って寄り添うようにして動かないのには参った。
やっぱりここまで動く事が出来たら病院にいるのは苦痛かもしれない。
ワンコでも「家に帰りたい!」っていう自我があるっていうのがけな気かも。
2、3日の入院でこの状態なんだから1ヶ月以上も病院にいなければならないようにしていたら精神的に参ってしまって病気の治りも悪くなるような気がしたよ。

散歩から帰ってきて「なんじゃこりゃ?」と見てみたら傷が大きく口を開けてる!
散歩してる時に、やけに血が流れてきてるけど歩いて力が入るからかなぁなんてのん気にしてたら違ってたわ。
診察台に乗せられ再縫合。
縫った傷口が気になったらしく朝の診察時は付いていたワイヤーの糸が綺麗に外されて後ろ足の傷口がパックリと開いてた。
おかげで今までの3日間が無駄になったよ。
食事は既に通常量のフードを食べていて食欲もあって問題なし。
ドレンチューブさえ取れればさほど心配もないようには感じられるけど、少量だけどしょう液が出てる。
キッチリ止まるまで付けてる訳にもいかないし、溜まってるわけでもないので翌日には取る予定。

▼ページ下部のフォトアルバムにて患部の画像あり。

【4月18日】
めでたく退院。
マックの様子を見に行ったら既にチューブは外されていて、一応帰宅できる事になった。
完璧にしょう液が止まったわけじゃないけど。

今日こそは置いていかれまいと、車のドアを開けたらバンパーに前足をかけてラゲッジスペースに飛び乗らんばかりの勢いで構えてる。
うわ〜そんなことしたら足が痛いんじゃないの?と思ったけど、マックは必死。
そこまでして家に帰りたいってか…。帰るよ、帰るよ、マックさん。

帰宅してからは朝ごはんがまだだったから食べさせて様子を見ていたら、即行で日向ぼっこに突入。
気が済むまで放って置いたらいつまでも寝てるので1時間30分ほどで回収。
抱っこして2階に連れて行った。

夕方、トイレにも行かなきゃいけないし、ご飯をあげようと思って抱っこして階段を降りてきたら、抱っこして圧力がかかってしまって溜まっていた血のにじんだしょう液がピューっと出てしまい「あらららら〜」
いっきに溜まっていたものが出てしまいフローリングがベタベタ。
私の腕もベッタリ。
抱っこはよくないなぁってことでしばらくは1階で過ごす事になった。(普段は2階がほとんど)

【その後】 10日ほどかかって半分抜糸。
それから大体1週間後には残りの糸も抜糸する事が出来た。
生々しかった皮膚にも毛が生えてきて少しは見苦しくなくなってきた。
歩き方も術後2週間から3週間の間にはほとんど気にならないくらいになって、回復は順調。

▼フォトアルバムにて患部の画像あり。


【療養にあたって】
傷口が気になってワイヤーの糸を取ってしまわないように、エリザベスカラーと後足での引っかき防止にパイル地の腹巻や洋服を着用。
パイル地のものは伸ばしても元に戻ってビロビロ〜ンと伸びきる事がないので脱ぎ着がしやすい。
患部にタオルを当てて腹巻や洋服で押さえるようにいていた。
包帯やひもで患部を押さえる事が出来ればいいんだけど、肩甲骨部周辺ではちょっと歩いただけで取れてしまうから伸縮性のあるものを着せるのが一番。
「腹巻がいいよ」と教えてくれたのは、腹巻をハイネックにしてイケてる状態で着せてるまろオカンさん
モデルの画像はまろオカンさんの愛犬、ジーザス君。

ちょうどいい腹巻が手に入らなかったので通販で購入。
どうやって着せるかというと、ハサミでチョッキンと足を通す部分を切って着せるだけ。
そして洋服はLUCKY MAMAさんから譲っていただいたもの。
全くと言っていいほど洋服を持たないマックにはとてもありがたい洋服だった。

とりあえず服を着てみる通販で腹巻ゲット腹巻を着たところ

頂いた洋服ピッタリムチムチ〜おやつも食べられる程元気

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