今回の年越しは九州。前半は天草、後半はハウステンボスに行くことにしました。計画が遅かったこともあって、ホテルの予約に少し苦労 しましたが、なんとか日程が完成。しかし、観光ポイントに休業が多いのは参りました。そりゃあ、年末年始は休みたいですよねぇ。最近は 大型小売店などを中心に、元旦でも通常営業する「従業員に優しくない会社」が増えてるのも、問題のような気がしますが…。
 
0〜1日目
  自宅 → 名古屋 ⇒(夜行高速バス)⇒ 熊本 ⇒(普通)⇒ 三角 → 天草海鮮蔵(昼) → イルカウォッチング → 富岡城 → ア津天主堂 →  大江天主堂 → 宿(ジャルディンマール 望洋閣)
 

 夜行高速バスで約11時間。熊本に到着。

 いやぁ・・・ホント 寝られなかった。
 これで会社なら「妥協」させてもらうが、今日は旅行。一晩ぐらい寝られなくても元気なものである。
 

熊本駅。以前来た時は駅前を工事していたが、完了してきれいになってた。

熊本駅前を走る路面電車

 熊本駅前で朝食兼休憩。そして、三角線の普通列車で終点の三角駅まで行き、予約しておいたレンタカーを借りる。熊本で少々時間を作って、熊本城なども 巡る日程も考えたが、大晦日は休み! 結局素通りとなった。年末年始の旅行計画は休業とのたたかいでもあるのだ。  「わ、ここ面白そう」 → 休業   「あ、この店、おいしそう」 → 休業  これが続くとイライラしてくる。
 

キハ31の単行。初めて乗る路線・車両だ。

海が見える区間にて

 三角駅からはレンタカー。三角駅周辺には大手のレンタカー店はなく、地元のレンタカー会社から借りた。駅前に営業所はないので、三角駅まで配車して もらい、三角駅で返却できるように手配。

 係 「明日の返却時間には私は来れないので、そこの駐車場にインロックして置いておいてください」
 うわー、そんなの初めて。
 係 「ガソリンは満タンで返してください。給油は三角駅前のGSで。近くにはそこしかありません」

 意外とガソリンスタンド探しに手間取ったりするので、駅前にあるのはありがたい。
 

三角駅。階段にうなだれて座っている人はどうしたんだろう。

三角駅は終点。行き止まりを示す標識がレールの先に見える。

  しかし!!!!!

 係の人と分かれ出発。そのガソリンスタンドの前を通過する時に、妻が何気なく貼り紙を目にしたんだが・・・

  1月1日  休業

 なんだよーーーーーーーーーーーーー
 ここも休みかよーーーーーーーーーーーーー


 唯一のスタンドが休業だよ! そうだ、返却時は係は来ないんだろ。 給油せず逃走だ!!! 

 イカンイカン。人の道を外すところだった。
 レンタカー店に連絡し、かなり離れた店でも給油OKの了承をとった。というか、ガソリンスタンドの休業日を把握しといてほしいもんだ。
 でもホント、気付いてよかった。妻のお手柄。明日の返却前にこんなことでは悲惨。給油に手間取ってしまい、乗車予定の観光特急「A列車で行こう」に 乗れなかったら…

 このレンタカー店に手紙だ!

 楽シミナ列車ニ乗レナカッタ  ドウシテクレル  詫ビノ印ニ 金十万円ヲ 用意シロ


 レンタカー店に脅迫状 愛知県の男を逮捕 −熊本−
 宇城署は、レンタカー店から現金を脅し取ろうとしたとして、愛知県の男(40)を脅迫の疑いで逮……

 おっと、妄想はこれぐらいで。
 

 海を見ながら車を走らせ、天草海鮮蔵という店に到着。昼を食べるのと、予約しておいたイルカウォッチングの受付だ。
 昼食は地元でとれた魚を刺身で!
 

刺身定食(生うに付)

店の前からの眺め。対岸の島原半島が見えている。

 天草海鮮蔵からイルカウォッチングの船が出る港へ移動。
 

ここから各社の船が出る。

僕らはこの船で。

 実はここまでの間、海を眺めながら来た。風も弱く、穏やかな海に見えたんだが、さっきの天草海鮮蔵の受付で、「今日は波が高いんですよ」と 言われたのも気になる。
 
 では、出港!
 

港の中はいいが…

外に出ると、うわーーーーー!!!

 すげー揺れ。握り棒につかまっていないと立っていられない。おのずと写真も傾いたものが多くなる。

 突然船は方向を変えて飛ばし始めた。遠くを見ると他の複数の船もある一点に向かって進んでいる。どうやら、無線で連絡を取り合い、 協力しあっているようだ。
  
 そして…

  ついに見えた!!
 

いた!

こっちにも!

 少し遠いが、たしかに見える! 何頭かでかたまって泳いでいるようだ。

 さらに
 

大きな群れだ!!

近づいてきた!

目の前、キターーーーーー!!!!!

 僕らの船の真横で魚群!!!!   キュイキュイキュイーーーーーン!!!!!!

    大 興 奮
 
 に吹かれてるのに   暑い 

  なかなか顔は見えなかったが、いくつか撮った写真からトリミングしてなんとか顔が写ってる写真を2枚載せておこう。
 

 港を出て戻るまで約1時間だが、あっという間に過ぎていた。大興奮だったのと船の揺れでくたくた。酔ってはいない。

 次は富岡城へ。天守閣などはないが、資料館があるのと眺望がいい。
 

通詞島の風力発電用風車

富岡城を見上げる

ついカメラを向けてしまう(トリミングしてます)

富岡城からの眺望

 眺望を楽しんだら、天草・下島の西海岸を南下。2つの古い教会を見てこよう。
 1つはア津天主堂。漁村に建つ教会だ。
 

教会のすぐ後ろ(写真では手前)は漁港

昭和9年建築の教会。イルミネーションのための装飾がされていた。

 そしてもう1つ、大江天主堂。こちらは山の中腹に建っている。こちらは昭和8年の建築。どちらも内部は撮影禁止につき、写真はナシ。
 

撮影する少し前、西日に当たって輝いてた。

上のア津天主堂と違い、こちらは白亜の教会だ。

 不思議と厳粛な気持ちになるよね、こういうところって。
 さて、今日の宿がある下田温泉へ向かおう。この下田温泉あたりは夕陽のポイントが ある。

 それなら 今年最後の日の入を眺めたい!

 しかし、雲が多い。水平線上もびっしり雲。西は水平線だが東は山。明日の初日の出は期待できない地形なので、せめて夕陽を…

 日没時間までまだ少しあるので、先にチェックインを済ませてから、展望ポイントへ。
 

オーシャンビューの部屋

雲が…これでは厳しそう。

 雲が邪魔やなぁ。雲に隠れて終わりにも思えるが、水平線近くは雲が薄いようにも見える。

 薄い雲なら 赤玉になって見えるかも! 赤玉、来い!!!

 太陽が厚い雲の真後ろになったままで、半ばあきらめかけてたその時…
 

赤玉出現! 最後の最後で逆転勝利の気分。

水平線スレスレまで達して・・・

フェードアウトするように見えなくなった。

 一面の茜色の夕焼け空とは違い地味な光景ではあったが、この展開がなかなか感激モノだった。

 宿に戻って温泉に夕食。ここの露天風呂は源泉かけ流しだ。内湯も広くて気持ちいい。夕食は地元の食材を使った料理に大満足。あわびが付いてたのには驚 き!
 そう。この日は大晦日ということで、食後に年越しそばもいただくことができた。
 
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