トワイライトエクスプレスは運転終了し、北斗星も平成27年8月に運転終了を迎え、北海道への寝台特急はカシオペアのみとなる。そのカシオペアも北海道新幹線の運転開始と入れ替わるように運転終了となることが予想されている中、もう一度乗っておこうということになりました。前回の乗車は上野から札幌までであったので、今回はその逆にしよう。夏季であることと寝台列車自体の人気とで寝台券が確保しづらいことが予想できていたので、まずは早めの行動をということで3月に旅行会社のパックで確保。
 ただ、このパック、往復とも鉄道というプラン。観光のことを考えると片道(往路)は航空が良かったのだが、後から発売になった別会社の片道航空のパックが取れず、それならばすべて自己手配でと10時打ちも試みるが、これまた失敗。ということで、往復鉄道で行く北海道となったのだ。在来線列車で通過する青函トンネルもあとわずかなんだし、これはこれで意義があるぞ! 観光は少々無理してでも満喫だ!
   
1日目
 自 宅 → 最寄駅 ⇒(普通)⇒ 名古屋 ⇒(ひかり500号)⇒ 東京 ⇒(はやぶさ9号)⇒ 新青森 ⇒(スーパー白鳥11号)⇒ 函館 → 宿(チェックイン) → 元町散策 → 旧イギリス領事館 → 大門横丁(夕食) → スパ&カーサ函館(入浴) → 函館山(夜景観賞) → 宿(函館国際ホテル)
 

 カシオペアの運転日の関係もあり、7月の3連休に2日プラスする形で休暇を取得。台風が接近するということでかなり気をもまされイライラする旅行直前1週間だった。
 「日にちを進めたい」「台風の前に行っちゃいたい、今なら晴れてるのに!」
 
 荒みきってくると「どうか神様、晴れますように、台風が来ませんように」なんてお願いの仕方はしない。
 「おう、クソ神! カシオペアが運休して乗れなかったら…分かるよな。面倒な仕事は全部切る。当然だよな。」

 台風の影響で雨降る地元を出発。陸路、北へ向かった。大雨の予報の静岡県や関東を無事に通過。福島県を過ぎると小雨になり岩手県に入る頃にはやんでいた。ここまで来れば安心だ。
 

東北新幹線はやぶさ号

新青森駅からはスーパー白鳥で函館を目指す

 新青森駅でスーパー白鳥11号に乗換。青函トンネルを通って北海道へ渡る。青函トンネルを通るのは7度目だが、昼間に通るのは初めて。あとの6回はすべて寝台列車での通過であり、夜ばかりだったのだ。
 

座席テーブルには青函トンネルの案内

津軽線の車窓。北海道新幹線の高架が見える。

 津軽線の車窓を見ていると、北海道新幹線の高架が近づいてきて合流した。海峡線区間となり青函トンネルへ。
 

青函トンネルだけでなく、前後のトンネル名も表示される。

青函トンネル通過中の電光表示

 約27分で青函トンネルを抜けた。北海道に上陸だ。天気も晴れてきた。

 ここまで来れば台風も関係ねぇ!
 

江差線の車窓

函館山が見えてきた。まもなく函館到着。

 函館駅に到着。「はるばる〜来たぜ 函館〜」という歌があるが、ずっと陸路で来たのではるばる来たという感じがする。

 まずはチェックイン。もう午後3時過ぎなのだ。荷物を置いたら少し散策しよう。今日は快適な気温20℃。
 
 
 元町をぶらぶら散策して旧イギリス領事館に立ち寄る。展示室やカフェなどがある施設だ。函館の歴史の一端を垣間見る。
 

 もう午後5時近い。着いたのが午後3時なので仕方ないが時間が足りない。今日は1日30時間でいいよ。

その分、平日で6時間減らしておいてくれればいいから。


 「ええっ! 2時間しか働かない日があるの!?」
 「そんな日もだよ」
 「昼間じゃなく、夜寝る時間が削られたりして」
 「!!!! そういう考え方もあるんかぁ。それはイヤだなぁ」

 時間を差し引きするなんていう、現実にはありえない話に想像…いや妄想を膨らませながら大門横丁へ路面電車で移動。ここで夕飯を食べる。少々早いが、混雑防止と入浴時間・夜景を見に行く時間の確保のためだ。
 

大門横丁。さまざまな飲食店が集まる。

夕焼けの函館駅

 夕食と入浴を済ませたら函館の夜景を見に出発! 今回は旅行パックについていたツインクルバス利用券を活用。函館駅からバスで向かう。

 函館の夜景は2回目だが、今日もバッチリ鑑賞できそう。山頂の展望台に着くと大混雑。
 

 山頂の滞在時間は30分。バスがそれだけしか駐車できないのだそう。渋滞もなくすいすい来られるバスだが、滞在時間は30分という制約付。展望台に来るにはロープウェーもある。こちらは展望台での滞在時間に制限はないが、混雑のためロープウェーに乗るのに待ち時間が生じる。どっちがいいかは迷うところだろう。
 すいすい来られて滞在時間の制限なしで、展望台の混雑もないのが完璧だが…(ドカッ! バキッ! ボコッ! ピッシャーン!)

 ホテルに戻って今日の日程は終了。窓からは青函連絡船「摩周丸」がライトアップされているのが見えた。
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