スノーシューでの雪山トレッキング。今回は乗鞍高原。雪原や林間ルート、結氷した滝など見どころも多いと聞き行ってきました。


 今回は休日勤務の振替を使ったので平日に行っている。地元から松本インターまで高速道路を行く。ETC利用による休日割引に慣れていたので、松本インターを出た時に表示された料金を見て驚く。「そうか、今日は平日か…。」 そういえば、立ち寄った駒ケ岳SAもすいていた。

 松本インターから出て、市街を外れると山道だ。途中でタイヤチェーンを装着。標高1200mぐらいのところから路面が白くなってきて、乗鞍高原に到着した。
 

乗鞍高原到着! 向こうに見えるのはもちろん乗鞍岳

 平日とあってガラガラ


 11時過ぎなのに誰も見かけない。湯けむり館前の駐車場に駐車するが、4台ほど車があっただけだ。

 服装を整え、とりあえずスノーシューは手に持った状態で出発。道路を歩いて行く。宿泊施設が並ぶところを抜けていくといよいよ散策ルートへの入口だ。
 

辛うじて見える道標の看板

木立の中を進む

 上の写真のところでスノーシューを装着して出発! 木立の中を進んでいく。既に踏み跡もあって分かりやすい。少し上りだ。足元の白、空の青、温かささえ感じる日ざし、そよりとも吹かない風。最高の条件だ。いや、むしろ暑いぐらい。アウターは即リュックの中へ消えていき、そのまま全工程で荷物と化してしまった。
 
 聞こえるのは自分の足音のみ。立ち止まれば何も聞こえない。実に静か。動物の足跡と交差する。
 

 30分ほど歩いて善五郎の滝を見下ろせる場所に着いた。凍った滝が見える。乗鞍岳と相まって絶景だ。
  

滝に日が当っていないのは惜しいが、よい景色でした。

滝への道。橋も雪に埋まっている。

 滝の前まで行ってみよう! 急な坂道を降りて雪に埋まった橋を渡ると…
 

見事に結氷した善五郎の滝。氷瀑である。アイスクライミングをしている人がいる!
 
 滝が凍って見事な氷瀑となっていた。凍った向こう側には一部流れがあり、ザーという音も聞こえていた。
 
 次へ向かおう。雪の積もった階段を上り、坂を上っていく。善五郎の滝でアイスクライミングをしていた人を見たのを最後に、これ以降昼食で立ち寄った休暇村乗鞍高原内を除き、ゴール地点の駐車場まで誰にも会わなかった。
  

えっ!? 木の上に白鳥? あひる? いいえ、雪のかたまりでした。

開けた場所に出る。乗鞍岳のお出迎え。
 
 休暇村乗鞍高原に到着。ここで昼食をとってから再びスノーシューハイクを再開だ。出発してすぐに牛留池に着く。
  

雪原のようだが池の上だ。池自体はそれほど大きくない。

ふりむけば のりくら♪ (元歌は「のりくら」→「横浜」)

 牛留池を突っ切って針葉樹の中を抜けると、再び広葉樹の落葉した森の中になる。
 
 ちょっとした尾根伝いのルート。雪質もふかふかで最高だ。相変わらず誰もいない。青い空、白い雪、気分も一段と高まってきた。そうだ、叫ぼう! 

 おい! めんどくせぇぞ、お前!(上役を想像しながら)
 バカヤロー!! いい加減にそんな事業やめにしろや!


 職場でそれを叫びたいが……  叫べばクビだ!

 日頃の鬱憤を大自然がそっと受け止めてくれた(気がする)。  
 
 途中で休憩できる場所があり、持ってきた行動食を食べてからさらに下り、一ノ瀬園地へ出た。雪原が広がる。そして誰もいない。

 途中で休憩もしたが歩行距離がトータルで5km近くになりそろそろ疲れてきた。普通なら疲れる距離ではないが、スノーシューではそうもいかない。ここから駐車場までは車道(といっても雪に埋もれた道だが)を淡々と1.5km以上歩く。
   

一ノ瀬園地。雪原が広がっている。

無雪期は車道だが今はこのとおり。

 一ノ瀬園地からが長く感じられたが、ようやく駐車場に戻ってきた。何時間かぶりに人の姿を見る。湯けむり館で温泉につかって帰ろう。ゴミゴミとした街の雑踏を離れ、仕事という鎖を外し、実によいリフレッシュになった1日でした。
  

今回のルート。1周しているが、これを反時計回りに歩いた。
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