夏の白根・志賀高原


  ここ何年か恒例になってきたお盆の時期の避暑旅行。今年は白根・草津エリアへ行ってみることにしました。涼しい高原で最近ハマってるトレッキングを メインに過ごします。涼しい空気、青空とすばらしい眺望を期待して、いくつかのコースをピックアップしていたのですが、旅行1週間前に台風が通過 したのを境に、すっかり仕事を放棄した太平洋高気圧。週間天気予報に並ぶ曇りや雨マーク。「おい! 梅雨じゃねぇんだよ! 晴れろ晴れろ!」と願うも 雨マークが消えることなく当日を迎えることとなってしまいました。
 曇りで済む、いや、あわよくば晴れも…いちるの望みをつなぎ、青春18きっぷを握りしめ、出発することにしました。

1日目
  自宅 → 最寄駅 ⇒(特急しなの1号)⇒ 松本 → 渋峠 → 横手山ヒュッテ →  田の原湿原 → 草津温泉(湯畑・熱の湯) → 宿(草津 スカイランドホテル)
  

 「どうか神様、良い天気になりますように」という言いかたで神頼みするのが普通の人だろう。小生は違う。

 「雨が降れば報復措置だ。 仕事は好きな時に休ませてもらう。雨が降るなら先日応募した商品券5万円分は当選してもらう。神ならそれぐらいの運の操作はできるんだろ。やれよ、 クソ神。できんのなら、 晴れ一択。頼むぜ」だ。

 旅行で雨が降ってしまい「報復措置」として実際に休んだことがあってからは、たいていこう願えば雨は降らなくなったものだった。しかし、今回は違った。 天気予報も覆ることなく「曇り時々雨」が並ぶ。
 ついに傲慢な「願い方」にも天罰が下されたらしい。旅のケチのつき始め(=天罰)はすぐにやってきた。
 
 約半年ぶりとはいえ、乗り慣れた始発の普通列車松本行。そこに落とし穴があった。春のダイヤ改正で数分だが発車時刻が繰り上がっていたのだ。
 もう少しで駅という線路沿いの道を歩いていると、背後から列車の音。
 「回送列車かぁ。車両基地から多治見あたりまで送り込むんだよなぁ」とふり返ると

 普通 | 松本  という表示が目に入った。
 
 「!!!!!!!!!!!!!!!!!」

 大混乱になる2人。ちょ、なんで?  

 柵を乗り越え、ホームへはいあがるわけにもいかず、まさかの  乗 り 遅 れ orz

 特急しなの1号で追いかけるしかなくなった。青春18きっぷがパー。余った分は金券ショップに売るにしても、余分に費用がかかってしまう。早起きも 無駄になり、しかも特急しなの1号は1時間以上後。早朝では喫茶も開いておらず、時間をつぶすのもひと苦労となってしまった。

 「晴れなきゃ好き勝手に休暇だ。懸賞も当選、当たり前だ。」などと好き勝手言ってた天罰か。すっかり出端をくじかれた。超険悪ムード。しなのの車内は ふて寝して過ごし、ようやく松本駅に到着。レンタカーを借りて志賀高原へ。渋峠近くの横手山ドライブインに駐車。
 

横手山ドライブイン駐車場

名物のスカイレーター

 スカイレーターとリフトで横手山の山頂を目指す。スカイレーターは斜面にある動く歩道。一定間隔で上りと下りを切り替えて運転している。
 くもり、気温15℃。涼しすぎ。雨に備えて1枚羽織ったり、不要な荷物をザックから出したりしているうちに、上りだったスカイレーターの向きが下りに 切り替えられてしまった。また間が悪い展開だ。しかも雨まで降ってきやがった。ここでも天罰が続くのかと思ってしまう。
 雨はほどなくやんだが、ガスが出てきて眺望が悪くなってきた。次の雨雲が迫っているので、山頂に着いたら横手山ヒュッテで昼食にしよう。雲の上の パン屋さんで有名だ。混雑している。
 

ボルシチセット。涼しいので熱い料理でも大丈夫。

リンゴパンを追加した。リンゴの果肉とクリームが入っている。

 なんとか席を確保して注文! 外は強い雨になっていた。昼を食べながらやり過ごす。
 
 食べ終わり、雨も上がったので少し周辺散策。
 

ニッコウキスゲ

展望台からは…

 晴天なら散策を兼ねて歩いて下山するつもりだったが、また雨が降りそうだし眺望もきかない。リフトとスカイレーターで下りることとした。
 

雲中のリフト

山の上は完全にガスに覆われた。

 やめ。

 渋峠周辺からは下りよう。群馬県側の視界がかなり悪いようなので、長野県側へ。
 

 どうしたものだろう…。雨のやみ間にいるうちに湿原を少し散策してみようか。
 ということで、田の原湿原へ。駐車場からすぐだ。
 

田の原湿原。奥の三角の山は笠ヶ岳。

ナツアカネもまだ夏の装い

 ワタスゲで知られた湿原とのことだが、今は時期も過ぎ、しかもこの天気ということもあって人は少ない。花も少ないながら何種類か咲いていた。
 

 では、今夜の宿がある草津温泉へ向かって移動を開始しよう。途中、白根山の脇を通る。ガスがかかってなかったらお釜を見に行こうと思ったんだけど…… ガスっててダメだな。お釜に近い駐車場は、火山活動による立入制限の影響で駐車できない。強行駐車されないよう柵が設置され、警備員まで常駐。立入 制限の原因は火山性ガスってことだけど、彼らは大丈夫なんだろうか。
 
 そのまま草津温泉まで車を走らせチェックイン。荷物を置いたら15分ほど歩いて湯畑へ。
 

 お盆休み期間とあって大混雑。「熱の湯」で名物の湯もみと踊りを見ようと思ったのだが、入口には既に大行列。まさか、次の回にしか入れないのか!? とも思われたが、なんとか入ることができた。
 

ステージでは踊りが披露される

湯もみはステージ前の浴槽で

湯もみ唄に合わせて板を右〜左〜

最後にバッシャーン!

  「草津よいとこ〜 一度は〜おいで〜♪」
 湯もみ体験もできる。先着順になるので、どうしても体験したい場合は早めにステージ前まで駆けつけよう。

 宿に戻って、草津の湯に入ろう! そして夕食だ!
 

夕食。上州牛が…おいしすぎ!

貸切風呂

 チェックインが早かったので、貸切風呂が良い時間で予約できた。

 明日の天気チェック。午前中は晴れマークも並ぶ。しかし、どうも信用できん。今日の予報だって当日になったら晴れマークは消えていた。 明日こそ山へ行けそうなら、行きたいところ。
 
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