夏の白根・志賀高原


 
2日目
  宿 → 白根火山ロープウェイ → 本白根コースのトレッキング → 白根火山ロープウェイ → 東館山高山植物園 →宿(発哺温泉 ひがしだて)   <ホタル観賞会>
 

 2日目の朝、草津温泉は晴れ。ほぼ快晴だ。こうしてちゃんと晴れてくれればいいんだ。

 朝食はバイキングではなく、和食が提供された。バイキングではない朝食って久しぶり。
 さて、天気も午前中なら問題なさそうだし、トレッキングコースへ向かおう。本白根山展望台などを巡る本白根コースか、志賀高原の四十八池までを 往復するコースか迷ったすえに、本白根コースへ行ってみることにした。
 

やはり青空に日ざしは気持ちいい

白根火山ロープウェイの駅

 白根火山ロープウェイで上にあがり、そこからサマーリフトでさらにあがって、そこからトレッキング開始なんだが…

  山のほうはくもっている

 いや、ぐんぐんくもりつつある。志賀高原のほうがよかったのかなぁ…と迷いが出る。9時のロープウェイ運転開始時刻まで少々の待ち時間。

 で、待ち時間に聞いてみた。白根山のお釜近くの駐車場は、火山ガスの影響で駐車禁止になっていたが、ロープウェイ経由なら行けると思ってた。 それに、今なら視界も良好だから見えるだろうと思ってたんだが、 
 「お釜へは山頂駅からシャトルバスで行くんですよね?」
 「今は行けませんよ」
 「えっ!!!!!!!!!」
 「近づけないので見ることもできません」
 「……。」orz
 
 本白根コースへトレッキングに行く前にお釜も見ようと思ったが、そもそも無理と分かった瞬間だった。では、ロープウェイで上へ。

 山頂駅に到着。気温は15℃程度。日ざしがなく風が強めで寒い。薄手のジャンパーを羽織ってサマーリフト乗り場へ。
 

これから向かう方向(山)がガスで…

サマーリフトを降りてすぐの眺望

 サマーリフトを降りるとさらに強風。ここまで来たら行くしかない。本白根山コースは本白根山展望台などを経て、白根火山ロープウェイ山頂駅まで 戻る1周コース。

 木々の間でそれほど視界がきかない道を進んでいく。上っているがそれほど勾配はきつくない。
 少し行くといきなり視界が開けた。
 
 「おぉ!!!!」
 

やや低い木の間を進む

やがて視界が開けた。火口の跡だ。

 火口の跡らしい。右上の写真がそうなんだが、フレームに入りきらない。こんなになってるとは知らずに来たので驚きも大きい。

 足元をみると コマクサが! ちょっと見ごろを過ぎた感もあるが、たくさん咲いている。ヒメシャジン もびっしり。
 

コマクサ

ヒメシャジン

 火口の中腹をまわりこむように進んで反対側へ。そこには本白根山展望所がある。火口の縁から少し登れば到着する。
 

頂上まであと少し。本格的な登山気分になれる地形。

そして、展望所に着いたが……眺望はほぼゼロ

 眺望ゼロ。今しがた見えてた火口の跡ですら、向こう側が見えなくなっている。雲の中に入ってしまった。それでも風によって流されるのか、見えない なりに視界が刻一刻と変化する。
 

少し待っていると、ふもとの町が何とか見えた。

コマクサがびっしり!

 強風のため気温以上に寒い。眺望もそれほどきかないので、先へ進むことにした。
 

少しだが、こんな場所も通過

鏡池。池の前まで下りられる。

山腹に作られた木道

1ヶ所だが沢を渡る。水は少ないので問題ない。

 スマホの電波の圏内になったので雨雲レーダーを見ると、雨雲が接近してることが分かった。雨具は持っているが、使わずに済むならそれに こしたことはない。急いでロープウェイ山頂駅へ。あと100mというところで雨が落ちてきた。なんとかセーフ。
 
 山頂駅のレストレンで昼食をとって雨をやり過ごし、山頂駅から出ている無料シャトルバスに乗ってみることにした。本来ならお釜を見に 行くためのバスだが、立入制限区域ギリギリまで行って折り返してくるもの。お釜は見られない(平成26年8月現在)が、ドライバーのお話が 軽妙で面白い。
 
  白根火山ロープウェイで下山。東館山高山植物園へ移動。また渋峠を通過するし、昨日はガスの中だったので、今日は景色が見えるといいな。
 

帰りのロープウェイから。たぶん赤城山。

昼に食べた「お釜カレー」

 東館山へ向けて車を走らせる。どんより曇りだが視界はまずまず良好。本来はこういう眺望があるんだ。
 

山田峠付近

渋峠付近にて。ふもとの平野が見えていた。

 東館山のふもとに到着。雨は降っていない。
 小さなゴンドラリフトで上へ。自然園を散策したら、別のリフトで下へ降り、そこからは無料送迎バスで最初のゴンドラリフト乗り場へ戻ってくる。
 

 高山植物園というだけに高山植物の花が多い。これだけいろいろ咲いているのは植物園ならでは。混雑とも無縁で落ち着く。しかし、実際には落ち着かない。 落ち着かない原因は空。雨雲レーダーを見ると、すぐそこまで降水域が来てるではないか!しかも帰りは リフト!

    そう。        雨ざらし

 無料送迎バスの時刻の関係もあるので、急いで下山しよう。

 が、ポツ・・・ポツ・・・   パラパラ    サー

 雨具は持ってるけど、今さら使いたくないという変な意地もあって…
               (何のための雨具だよ…ってツッコミはなしね。もうこの後は チェックインだしさ…)

 雨中リフト 強行突破!  6分間の軽いシャワー付リフトだと思えばいいさ。
 

 雨がひどくなってきた。もうチェックインしよう。東館山のゴンドラリフト乗り場に戻り、カーナビで今夜の宿「ホテルひがしだて」を検索すると、 なんとその距離100m!

 要するに   と な り

 あれま。あっさり到着。まだ15時過ぎ。ゆっくり温泉に行こう。露天風呂もあって気持ちいい。
 右 の写真は部屋からの眺めであるが、露天風呂からもほぼ同じ景色が眺められた。

 チェックイン時に、ホタル観賞会を申し込んだ。8月の半ばにホタル!? 本当は星空観賞も期待してたんだが、このクソ天気。せめてホタルだけ でもと思っていたのだ。
 でも、雨が降ったらホタルは飛ばないよなぁ。降るなよ! 降ったら……当然、報復措置の追加。 それぐらいの願いを聞き届けられなくて、なにか神だ仏だ。クソくらえだ、そんなもん。
 すさんだ気持ちを夕食で和らげ、いよいよホタル観賞会の時間が近づいた。

 雨は大丈夫ですので、出発しましょう。   

 ホテルの方の自信に満ちた案内でバスは出発。たしかに雨雲はない。ホテルの方から、ホタルを捕まえてはいけない、撮影をしても良いが、液晶画面を 点灯させてはいけない、大声を出すとホタルが逃げるなどの注意事項が説明された。それよりなにより、標高の高い高原でホタルが長期間にわたって 見られることはとてもすごいことだという説明に感銘を受けた。

 ホタルの見られる場所に到着。

 シラカバかダケカンバの白い幹が薄明かりにうっすら見える中、ホタルの光が右へ左へ。ここのホタルはけっこう高く飛ぶ。
 撮影なんて無理だと思っていたが、橋の欄干にホタルが止まっていたので、撮影してみたのが左の写真。
 液晶モニターの消灯のしかたが分からず、やむなくハンカチを押しつけ明かりが漏れないようにしたうえで、ファインダーを覗いて撮影。なんとか 雰囲気だけは写せたかな。 

 ホタルの光には癒し効果もあるそう。 うん、たしかに癒された。
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