スノーシューのシーズン到来! ということで、年末年始に楽しんでこようということになりました。上高地の大正池ホテルを予約し、冬の上高地散策を計画。他の日は、他の高原で実施するか、天気次第では初詣に切り替えようなどと考えていたのですが…

 暖冬   雪不足

 上高地は外したくないし、他の高原も回るにしても上高地周辺では軒並み雪不足ということで、直前まで積雪確認が日課になってしまいました。そんなこんなでなんとか雪のある場所を選びだし、出発の日を迎えることができました。
   
1日目
  自宅 → 最寄駅 ⇒(普通)⇒ 塩尻 → 鍋平高原 → 平湯バスターミナル ⇒(路線バス)⇒ 中の湯 → 宿(大正池ホテル)
 

 まだ暗いうちに最寄駅を出発。青春18きっぷを使って普通電車で松本まで移動する。通い慣れた木曽路の車窓だが、今季はまったく雪がない。沿線に一切雪を見ないまま松本に到着。予約しておいたレンタカーに乗り換えてまずは鍋平高原へ。

 鍋平高原は新穂高ロープウエイが発着するところ。晴天ならロープウェイで上に行って展望も楽しもうと考えてきたが、天気はゆっくり下り坂。だんだん青空が減っていき、鍋平高原に着くと雪も舞い始めた。視界も不良なのでスノーシューだけ軽く楽しもうということになった。
 

だんだん遠くの山が見えなくなってきた。

雪が少ない。笹が露出している。

 ロープウェイ乗り場併設の店で昼食をとったらスノーシュー開始。時間も限られているし、どちらかといえば明日の上高地が本番なので、今日は足慣らし程度でいい。本当は奥飛騨温泉郷の平湯バスターミナル周辺で楽しむ予定だったが、雪があまりに少なく、ここ鍋平高原へやってきたのだ。移動時間がかさんだ分、スノーシューに充てられる時間が減っている。
 

率直スノーシューなしでも行けちゃう程度の積雪

 

 ロープウェイの駅を離れると静かになった。誰もいない。実は今回からマイスノーシュー。

ついに買っちまったのだ。冬のボーナスで!
 

 レンタル店を探さなくてもいいので自由度が上がった。ガンガン行こうぜ!と思った矢先の雪不足。

 で、遊歩道を軽く1周してきて終了。平湯バスターミナルへ移動。ここからはバスで安房トンネルを抜けて中の湯バス停で下車。いよいよ上高地へ向かう。夏〜秋はバスで行ける上高地も冬は歩いていかなくてはならない。しかも釜トンネルを抜けて!
  

釜トンネル入口。車両が入れないよう封鎖されている。

中から入口をふり返る。しばらくは暗闇の世界だ。

 釜トンネルは全長1,310m。しかも延々11%の勾配となっている。バスなら数分で抜けるが今回は徒歩。
 さらに冬季は照明が消灯中。暗闇の坂道を30分ほど歩くことになるのだ。

 懐中電灯を頼りにいざ出発!
  

非常案内表示のあかりくらいしかない。

ほぼ中央まで来た。

 非常口(というより普通の出口)までの距離を示した右上の写真のような表示が意外と照明代わりになってくれて、懐中電灯は必要ないぐらい。とはいえ、真っ暗の部分もあるし全般的に足元がよく見えない程度に暗い。湧き出た水が凍結している場所もあるので危険だ(実際、帰りに凍結部分に気付かず、滑って転んだ)。
 懐中電灯、ヘッドランプの類は必要である。
 

暗闇を歩くこと30分。出口だ! 正面は工事中の新トンネル。

外は雪が降り続けていた。

 ようやく出口。雪が猛然と降っている。積雪は大したことないうえに、車両などによって踏み固められているのでスノーシューは必要なさそう。そのまま歩くこととした。
 

木立の中を進む。

大正池が見えてきた。後ろにあるはずの穂高連峰は見えず。

 たまに人とすれ違う以外は、誰もいない静かな雪道。

 雪の〜 上高地を〜 はーるーばーると〜♪

  シューを〜  担いで〜 歩き〜まーした〜♪


 (元歌は「月の砂漠」です。)

 変な替え歌が即興で浮かぶ。歌おうが叫ぼうが問題なし。雪も降りっぱなしだしヤケクソだ。

 大正池が見えてきた。ゴールの大正池ホテルはすぐだ。
   

大正池ホテルが見えてきた。

部屋からの眺め。焼岳もほとんど見えない。

 大正池ホテルに到着。まずはチェックイン。大正池・焼岳が眺められる個室を予約していたが、今日は視界不良で焼岳はうっすらと見える程度。

 お風呂からも大正池が見え、夕食もなかなか豪華でよかったです。
 (個室と相部屋とで夕食の内容が異なるみたい。個室のほうが豪華! もちろんそのぶんお値段も…)

 大正池ホテルは「星降るホテル」とのことだが、今日はこんな天気。自主星空観賞会は中止とした。見たかったなぁ〜満天の星空を。
 そして明日は晴れ予報。雪をいただいた穂高や焼岳を見たい。青空と雪原の上高地を、頼むぞ! 見えなければ、ショボショボ天気ならば・・・

1月6日は休みにする! 
 
(今回の年末年始休暇明けは月曜日から勤務が始まる。いきなり5日間勤務は率直キツい。今回の旅行内容が不満足で終わるのなら、休むことでその埋め合わせとさせてもらうよという話。)

 天に向かって今年最後の「脅し」をかけ、寝ることにした。

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