冬の裏磐梯とフルーティアふくしま

 
  暖冬のこの冬。近県でのスノーシューがまったくに等しいほどできない状況に、以前行ったことのある裏磐梯でのスノーシューを思い立ちました。そこなら雪も多いだろうということだったのですが、いざふたを開けてみたらそちらも雪不足。もうこうなりゃ「荒れるよりいい」ぐらいの気持ちで出発を迎えました。スノーシューに観光列車を加えた2日間です。
   
1日目
 自 宅 → 最寄駅 ⇒(普通)⇒ 名古屋 ⇒(高速バス)⇒ 郡山 → 五色沼自然探勝路 → 小野川不動滝探勝路 → 宿(ホテルリステル猪苗代) 
 

 出発は0日目の夜。この日は半日で仕事を引き上げ、所用を一気に済ませて出発に備える。22時10分名鉄バスセンター発の夜行バスの客となった。折しもコロナウイルスの影響でマスク姿の客が多い。小生らもマスク着用にアルコール携帯での旅だ。車窓を肴にアルコールを…というのがこういう旅行日記の定番的記述だが、今回は飲んではいけないエチルアルコールだ。
 
 翌朝7時20分頃郡山駅前に到着。天気は曇り。朝食をスタバで済ませてレンタカーへ裏磐梯へ向かう。

 雪が少ない。

 分かってはいたが、実際に見てみて改めて認識。
    

2年前(2018年)の2月

今回(2020年2月)

 同じく2月に磐梯山を撮影した2枚の写真であるが、今年は手前の水田にまったく雪がない。レンタカーも4WDにしておいたが、オプション料金が高かっただけでまったく無用であった。
 
 おかげで山道でも快調に走らせ裏磐梯ビジターセンターに到着。ここでスノーシューを借りる。

 しかし!

 「雪が少ないのでスノーシューは必要ありませんよ」

 ガーーーーン!
 

 長靴だけ借りる。ある程度覚悟はしていたが、スノーシューで山歩きのためにはるばる来たのに、スノーシューを使わない山歩きが確定したのであった。
  
 さっそく五色沼自然探勝路へ入っていく。積雪が少ないとはいっても20cmはあるので時折足を取られる。 

 毘沙門沼に到着。
  

2年前(2018年)の毘沙門沼。結氷した湖面に雪が積もり真っ白。

今年の毘沙門沼。結氷することなく緑色の湖面のままだ。

 スマートフォンに入っていた2年前の写真と見比べる。2年前はスノーシューを履いていたとはいえ、深い雪に足を取られ、ようやくたどり着いた毘沙門沼であったが、今回は長靴に浅い雪なのでさっさと歩けてしまいあっさり到着。

 もう少し奥まで進もう。曇ってはいるが高い雲のようで、周囲の山々がよく見えている。沼と磐梯山の両方が望めるポイントまでは行ってみたい。
 

赤沼(だったかな?)

弁天沼。空が明るくなってきた。
 
 前回も決して人は多くなかったが、毘沙門沼を過ぎたら今回は皆無というぐらい人に出会わない。

 そうこうしていると、弁天沼まで到着。日が差してきた。日が当たると水面が一段ときれいだ。ここで作戦タイム。スノーシューを履いていないのでかなり速いペースでここまで来ている。当初はここで引き返す予定だったが、実はここ、ビジターセンター側からすると五色沼自然探勝路全線のうち半分以上来ている場所なのだ。
 そこで、このまま通り抜け、うまくバスがあればではあるが、それに乗ってスタート地点へ戻ったほうが、全線楽しめるし効率も良いのではということになったのだ。いざ調べようとすると電波状態が厳しい。そこで見晴台に上がり地上高を稼いで電波を捉え、バスの時刻を確認。すると、このまま通り抜けたほうが得策と分かった。渡りに船、山歩きにバス。珍しくうまくいきそうだ。
     

弁天沼の見晴らし台から

るり沼と磐梯山
 
 ということで、五色沼自然探勝路も終盤。ついに晴れてきた!
  



 そして五色沼自然探勝路の約4kmを歩き切った。意外と速かった。バスまではまだ15分くらいある。と、ここでまた予定変更。このまま目の前のホテルで昼食にしよう。幸い、1時間後にバスがあるので、それに乗れば問題ない。
 
 ということで、裏磐梯レイクリゾートのレストランで昼食、バスに乗ってスタート地点へ移動。午後からは小野川不動滝探勝路だ。

 駐車に手間取ったが、何とか午後の山歩きを開始できた。長靴で十分だが、こちらのほうが積雪がある。時折ハマるので足腰にダメージが来る。再び曇ってきた。予報では夕方には雨。雪ではなく、雨なのだ。降らないうちに逃げ切りたいところ。
    

夏場はここまで車で来られるが、冬場は少し手前から徒歩。

雪道を進む。

 途中、かなりの急斜面になった。行きはいいが帰りが不安だ。空はだんだん暗くなり、ポツポツしてきやがった。雨雲レーダーを見たいが電波は圏外。くっそー。
 
 そうこうしていると、目的地の滝に到着。

 本来ならこの時期、滝が凍っているはずなんだが、こちらも暖冬の影響でフツーの滝になってしまっている。そういうこともあってか、誰もいない。

 雨が本降りにならないうちに撤収! 雨雲レーダーが見られないのも不安を煽るが、パラパラ程度で済み、無事に車まで戻ってこられた。裏磐梯ビジターセンターでレンタルしていた長靴を返却。
 よく歩いた。早めにホテルへチェックインだ。
 
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