トワイライトエクスプレス

  (ここからは平成27年2月追加執筆)

 2回乗ったことだし、もういいかなと思いつつも、運転終了が近づくにつれて「もう1回」という気持ちが頭をもたげつつあった。平成26年秋頃に 何回か「10時打ち」を試みるも、ことごとく取れずであった。「ま、そこまでは」「仕方ないね」とイマイチ真剣さに欠けていたが、年が明けると 少し本気度が増してきてしまった。
 
 1月下旬のある日、休日勤務をした分の振替休みの届を出した後に気付いた。
 
 「1ヶ月後は土曜日じゃん! やってみるか」

 3駅で10時打ちするが全滅。その後も時折空席照会するが「1ヶ月間、すべて満席ですね」という回答ばかりであった。やがて2月になり、 残業をしていると妻からの電話が入った。

  「今なら、明後日と2週間後に空きがあるって!」

 「なにぃぃぃいいいいい!!!!!!!!」


 妻が仕事帰りに最寄駅で空席照会したところ、空席があるというのだ。どちらも水曜日。明後日はさすがにマズい。北海道まで行くんだ。弾丸旅行でも 2日間休まねばならない。2週間後にしよう! 幸いまだ会社にいる。予定を確認できる。休もうとするといつも邪魔をしてくる委員会や事業の類が 何も入ってない! 

 GO!!!!!!!


 バッシャーーーーーーーン!!!!!

 轟音とともに仕事がなぎ倒された。

  週のド真ん中3日間 

 札幌→大阪 B寝台コンパート上・下段の寝台券を手に、わくわくニヤニヤしながらの日々が始まったのだ。
 

 とはいえ、乗れると決まったら決まったで心配事は増える。夏と違って冬は大雪や 暴風雪での運休や大幅な遅れの危険が大きい。この冬は北海道付近で低気圧が止まっちゃうことが多く、荒れに荒れて16時間遅れ25時間遅れなんて 事態も発生してた。直前には運休も発生し、胃の痛い日々となった。
 また、冬は風邪やインフルエンザなどを拾わされる危険もある。乗車日までひきこもっていたいが、2週間も休んだらクビになってしまう。 ゲホゲホやっている人には近寄らないようにし、手をこまめに洗うように努めた。
 反面、夏とは違って、さらに平日ということも手伝って、片道の航空は余裕で確保。1泊分のホテルも余裕であった(夏の北海道はこの2つが大変)。

                                  その7へ続く