植物雑感                     猷々自的

アマナの不思議

 アマナも面白い植物である。わが家の庭にも2個所で生えている。どこから来たのか、 分からない。どこかでもらってきたという記憶がないから、自然に生えたようだ。

 正確に言うと、アマナではないようだ。ホソバノアマナだろうと思っている。理由は、白い花の内側に緑の縦筋が 入っているからである。習性はアマナと同じと考えられるので、アマナとして論を進める。

 ある図鑑によると、「(花は)日が当たるとひらくが、雨の日や曇りの日はつぼんだままである」、また 「太陽が輝けば花を開き、陰ればとじる」とある。この説明は、ちょっと違うようだ。

 というのは、私の観察では、太陽が輝いていても朝早くは閉じている。太陽が沈む、かなり前に閉じてしまう。 曇りでも昼ごろは開いている。雨が降っていても、太陽が高くなると少しは開く。

 ということは、太陽に確かに依存するが、気温あるいは太陽の位置(時間)に関係があるように思える。 体内温度計を持っていて、花の開閉と連動しているのかもしれない。

 まだ、それほど真剣に観察していないが、観察を継続するに値する植物のようだ。(2003年4月24日作成)


©2002−2003 Yuusuke Niinomi

トップへ戻る