マメ科の落葉つる性低木。山や川原の荒地に生える。枝には鋭いかぎ状のとげがたくさんついている。
花は枝の先に長さ2、30センチの穂状につく。鮮やかな黄色で、新緑の中で目立つ。
『古典の植物を探る』(細見末雄)によると、『拾遺和歌集』にある物名歌「さるとりの花」は、
ジャケツイバラを詠んだ、という。そして、サルトリイバラの名は、もともとジャケツイバラを指していた、とする。
写真は2003年5月16日、愛知県春日井市の東部丘陵地で写す。周辺では見られなかったので、
いたるところで見られる木ではないようだ。
(2003年5月19日作成)