夏の花木・草花

トウカイコモウセンゴケ

 モウセンゴケと同じ食虫植物で、環境的にも同じような日当たりのいい酸性の湿地帯に生える。 異なるのは花びらの色で、濃いピンク。花の大きさもほとんど変わらず直径4、5ミリ。花の咲き方も同じで、 茎の上の方から一輪ずつ立ち上がって上向きに咲いていく。

 葉が根元から放射線状に生えるのも同じ。違うのは、葉柄が短いのと形がさじのようであること。 葉にはモウセンゴケと同じように腺毛が付いていて、粘液を出して虫を捕らえる。粘液はタンパク質分解酵素を 含んでいて、虫を消化するのも同じ。

 図鑑愛知の野草(中日新聞社)によると、愛知県の「コモウセンゴケ」はモウセンゴケとコモウセンゴケの 中間的な特徴を持っていることから、トウカイコモウセンゴケの名を採用するとしている。 写真は2002年6月21日、愛知県春日井市の東部丘陵で写す。■根元


©2002 Yuusuke Niinomi

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