どっしりとした貫禄のある演奏というのが私の印象。アルフレート・ブレンデルとサイモン・
ラトルの共演はCD発売当時話題になった。私が買った「皇帝」の中では最新のCDである。
迫力が足りないという人はいるかもしれないが、私はそうは思わない。まろやかで刺激的な音がないのは、録音が
いいからだと思う。「皇帝」は、当分これでいけそう。
ほかに記憶に残るのはグレン・グールドとルドルフ・ゼルキン。グールドのは、出だしからユニークで、第一
印象は「これはいい」だった。ゼルキンのは最初に買った「皇帝」で、元気な華やかさとでもいえるか。