こんなCD聴いてます              猷々自的

マタイ受難曲

ヨハン・セバスチャン・バッハ

心の洗浄にいいのでは…

 全曲版は、フィリップ・ヘルベッへ指揮盤と、鈴木雅明指揮盤がある。ほかにカール・ リヒター指揮盤の抜粋版がある。カール・リヒター指揮盤が著名だが、それぞれに良さがある。 

 この曲の白眉はバイオリンソロに乗って、アルトが歌う39番アリアである。最初にマタイ受難曲を聞いた のは生演奏である。10年ほど前、某テレビ局の広報マンに「いい曲ですよ」と薦められたたからである。

 最初、やや退屈したが、39番アリアで目が覚めた。腰をくねらせてバイオリンを弾く奏者。なんとも エロティックであった。ドイツのどこの楽団だったか忘れたが、この演奏が強く印象に残っている。

 39番アリアの時間は、リヒター盤が7分45秒と最も長く、ついで、ヘルベッへ盤の7分9秒、 鈴木盤が6分8秒と最も短い。しかし、なぜかヘルベッへ盤が、最もゆったりした感じがする。


©2002−2006 Yuusuke Niinomi

戻る