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コバノミツバツツジ

 本州の山地に自生する落葉低木。葉に初め毛がある。枝先に3枚ずつ輪生する。葉が出る前の枝先に数個の花を つける。花は紅紫色でロート状。開口部の径は3、4センチで、深い5つの切れ込みがある。

 和名は、枝先に3枚の葉がつくことから名づけられた。写真は2003年3月31日に愛知県春日井市の 東部丘陵地にある「みろくの森」で写す。一帯で普通に見られるツツジ。同じようなのにミツバツツジがある。 図鑑によると、おしべの数が違う。コバノミツバツツジは、おしべが10本なのに対し、 ミツバツツジは5本。

 『樹の花1』(山と渓谷社)によると、関東地方の丘陵地で普通に見られるミツバツツジが、愛知県瀬戸市には 全くない。ミツバツツジ類は種類が多く、種類によって分布区域が、はっきり異なる、という。したがって、 愛知県東部丘陵地に自生するミツバツツジは、すべてコバノミツバツツジのようだ。2003年5月に岐阜県 宮村で見たミツバツツジもコバノミツバツツジだった。(2003年4月1日作成、2004年4月19日追加) 


©2002−2004 Yuusuke Niinomi

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