ジュリエットを演じるルス・アン・スウェンソンの声がいい。有名なジュリエットの第3ア
リア「Ah! Je veux vivre」を聴けば、どこまでも伸びる高音の魅力が分かる。ロミオ役のドミンゴの方が苦し
そうである。
スウェンソンは声に特徴がある。私もながら的に聴いているので、確実にほかの女声と識別できるかといわれ
ると困るが、バルツァ、グルベローヴァのようにかなり特徴があると思う。
レナード・スラトキンという指揮者はよく知らないが、この曲を聴く限りでは、緩急、メリハリがついていて、流れるよ
うでいい。