こんなCD聴いてます              猷々自的

サンサーンス作曲

歌劇「サムソンとダリラ」

サー・コリン・デイヴィス指揮 バイエルン放送管弦楽団 フィリップス

バルツァの感情を込めた迫力ある歌声

 サンサーンスは、ほかに歌劇の作曲があるかどうか知らないが、サンサーンスの歌劇もこれ 1曲でいい。これもダリラを歌うバルツァの声に惹かれる。サムソンは三大テナーの一角を占めるホセ・カレー ラスが演じる。 

 旋律美に彩られたオペラが楽しめる。有名なダリラのアリア「あなたの声に私の心が開く」を聴くだけでも、 バルツァの凄さが分かる。バルツァが、声を張り上げると、わがクリスキットのメインアンプのヒューズが飛 ぶ。ほかの歌手では飛ばない。コリン・デイヴィスの指揮も生き生きとしている。

 ほかに同じコリン・デイヴィス指揮のオリガ・ボロディナとホセ・クーラ、チョン・ミュンフン指揮でプラシ ド・ドミンゴとワルトラウト・マイヤー共演のCDも持っているが、バルツァが最高と思う。バルツァは迫力とい い、声質といい、20世紀最高のメッツォ・ソプラノと私は思う。


©2002 Yuusuke Niinomi

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