植物雑感                    猷々自的

スミレの不思議

 菫もよく分からない野草である。8年ほど前、家の庭にスミレ(ヴィオラ・マンシュリカ) が大繁殖したが、3年ほどで全く絶えてしまった。ある本で「嫌土性がある」いう記載を見て、納得した。

 ところがである。愛知県小牧市の内方前遺跡を見に行く途中で、舗装道路の車道と歩道を分ける縁石の 隙間からスミレが葉を伸ばしているのを見つけた。

 その後、同県春日井市でも見つけた。やはり縁石の隙間に生えている。こういうところが好きなのだろうか。 春日井市で見つけたのはスミレとタチツボスミレ

 圧倒的にスミレが多い。11月の上旬から中旬にかけてだが、そのうち数株は花を咲かせていた。 菫も狂い咲きというか、秋に咲くのが一定量あるようだ。

 そんなことを思いながら、ある花の図鑑を見ていたら、冬菫というのが出ていた。 菫は日当たりのいいところでは冬に咲くのがあるようだ。冬といっても晩秋であろう。

 種類はノジスミレとタチツボスミレとあった。タチツボスミレも探せば、冬近くに咲いているのが 見つかるかもしれない。これも2003年の課題となった。

 植物学者にいわせると、ノジスミレとスミレは違うかもしれない。だが、素人には、ほとんど区別が付かない。 習性も変わらないのではないか。(2003年1月16日作成)


©2002−2003 Yuusuke Niinomi

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