ケシ科キケマン属の多年草。図鑑によると、ヤマエンゴサクも
ジロボウエンゴサクも、
林の中、林縁、草地
など生える場所は似ている。花の形は当然、色も紅紫色系で似ている。とりあえず、ヤマエンゴサクは、
その名の通り山地、ジロボウエンゴサクは低地に生える、と考えればよさそう。
区別点は、野草図鑑によると、地下にある塊茎からヤマエンゴサクは茎が1本(まれに2本)しか出ないが、
ジロボウエンゴサクは数本束になって出る。ヤマエンゴサクは花柄の付け根にある包葉(変形した葉)に、
ふつう大小の切れ込みがあるが、ジロボウエンゴサクの包葉には切れ込みがない、など。
ヤマエンゴサクの葉は一株に2、3枚付き、たくさんの小葉に分かれる。小葉の形は細くて分裂しないもの、
丸いもの、深く切れ込むもの、と株ごとに異なる、という。写真は2004年5月6日、岐阜県荘川村野々俣の
林縁で写す。周辺で数株生えていただけだが、すべて小葉は細くて分裂しない狭葉品だった。(2004年5月9日作成)