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Artist

ARSENIO RODRIGUEZ Y SU CONJUNTO

Title

DUNDUNBANZA



Japanese Title 国内未発売
Date 1946-1951
Label TUMBAO TCD-043(CH)
CD Release 1994
Rating ★★★★★
Availability ◆◆◆


Review

 アルセニオ・ロドリゲスは、1911年8月30日、キューバ中部のマタンサス州グィラ・デ・マクリーヘスという小さな町で生まれた。かれの祖父はコンゴから連れてこられた黒人奴隷だったが、その祖父をつうじてかれは誇り高きアフリカ伝統文化の多くを学んだといわれている。

 7歳(異説あり)のとき、馬に蹴られ視力を失ってしまうが、この事故を機に、アルセニオはますます音楽にのめりこんでいった。13歳のころにはハバナへわたり本格的に音楽活動をはじめる。1930年代はじめにセステート・ボストンというソンのグループに加わり、そこでトレスを弾くかたわら、作曲活動もおこなった。37年、ミゲリート・バルデースが所属するオルケスタ・カシーノ・デ・ラ・プラーヤに提供した'BRUCA MANIGUA'TUMBAO TCD-003)がヒット。こうしてアルセニオはハバナの音楽シーンで注目を集めるようになっていった。そして、40年、自己のコンフントを結成し、従来のソンのかたちをうち破る革新的な音楽をつぎつぎと創造していく。

 "MONTUNEANDO CON..."の姉妹編である本盤には、RCAビクターに吹き込まれた最強の布陣による全盛期の演奏とかれの代表曲が多数収められている。49年6曲、50年5曲、48年3曲、46年と51年各2曲、47年1曲の計19曲の、音楽的な成熟が頂点に達した48年以降の音源が中心。アルセニオ作品は8曲、そのほかリリー・マルティネスの4曲を筆頭にメンバーの作品も収録。楽曲、演奏ともに申し分なし。Pヴァイン盤には入っていなかったアルセニオの妹エステージャのソウルフルで野性味あふれるヴォーカルも最高!
 残念ながら、わたしにはこのすばらしさをことばで表現する能力はないので、だまされたと思って、とにかく聴いてみるべし。"MONTUNEANDO CON..."とともに迷わずGET!


(9.9.01)



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by Tatsushi Tsukahara