World > Latin America > Caribe > Cuba | ||||||||||||||||
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Artist | ||||||||||||||||
ORCHESTRA HARLOW |
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Title | ||||||||||||||||
SALSA |
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Review |
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アルセニオ・トリビュート盤の傑作"TRIBUTE TO ARSENIO" から2年後にリリースされた73年録音盤。全8曲中4曲がアルセニオ作品であることから、その続編とみていい。かつて"TRIBUTE TO ARSENIO" を差しおいて、FASの『ライヴ・アット・チーター』などとともになぜか国内盤が発売されていた。 ユダヤ人のラリー・ハーロウは、サルサのミュージシャンにはめずらしい頑固なラテン音楽伝統主義者。ニューヨークのラテン音楽らしくヴァイオリンやフルートを加えたチャランガ編成にジャズの要素が加味されたスタイルながら、トレスもしっかり入っている。相も変わらぬシンプルなフレーズをピアノが延々とくり返す、いわゆるオスティナートにはどうしてもなじめない。あとティンバーレスは許せるとしても、あの独特のカウベルの連打は耳障りだ。ついでにいうと3管編成による統制のとれたホーン・セクションもフリージャズ好きとしては不愉快きわまりない。アルバムの出来としては"TRIBUTE TO ARSENIO" が数段上。唯一の救いは、ヴォーカルがあのイスマエール・ミランダからフニオール・ゴンサレス(ジュニア・ゴンザレス)に変わっていること。 ちなみにアルセニオの4作品のうち、'NO QUIERO' は"CLASICAS DE UN SONERO"(SEECO SCCD9352)にあるが、'LA CARTERA'、'POPO PA' MI'、'SUELTAME' の3曲は未復刻か。ほかにグレネーやアランゾーラなどの作品をとりあげている。サルサ・ファン以外にはおすすめできないシロモノ。 |
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(11.15.03) |
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