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Artist | ||||||||||||||||
THE NEW YORK BAND |
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Title | ||||||||||||||||
WILFRIDO VARGAS PRESENTA |
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Review |
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年くっててラス・チカス・デル・カンに入れてもらえなかったモ娘。における中澤裕子のような化粧の濃いネエちゃんと、ルックスがいかにもいかがわしいオヤジ顔のあんちゃん3人からなるニューヨーク・バンドは、80年代終わりごろにウィルフリード・バルガスの強力な後押しでデビューした。 ウィルフリードのプロデュースといえば、史上初の女の子だけのメレンゲ・バンド、ラス・チカス・デル・カンだが、彼女たちほどではないにせよ、アルタミラ・バンダ・ショウとともにそこそこの人気を得た。おもしろいと思うのは、かたやドミニカ移民が多数生活するニューヨークをバンド名とし、かたやウィルフリードの生まれ故郷であるドミニカ共和国プエルト・プラタ州アルタミラをバンド名としていること。いずれもプロデューサーであるウィルフリードの個人的な思い入れとか考え方がまんま反映されたバンドだったのだろう。 ウィルフリードをつんくにたとえるなら、ラス・チカスがモーニング娘。で、アルタミラがカントリー娘、ニューヨーク・バンドはココナッツ娘。といったところだろうか。 "WILFRIDO VARGAS PRESENTA"のタイトルが示すとおり、冒頭、カッサブのヒット曲'ZOMBIE'でいきなりウィルフリード本人が気持ちよさそうに歌う。いかにプロデューサーさまの意向とはいえ、メンバーは内心穏やかでなかったろうに。 サウンド的には、どこを切ってもウィルフリードのものだが、自分のバンドでやるよりもポップでライトな歌謡メレンゲに仕上げられている。 たとえば、'TARZAN BOY'は、映画「ニンジャ・タートルズ」の挿入歌にも使われた北アイルランド出身のボルティモアが80年代半ばに放ったヒット曲。タイトルは知らなくても、あの印象的なメロディはだれしも聞き覚えがあるはず。ただでさえチープだったオリジナルに輪をかけてチープなつくりにはのけぞるぞ。 本盤のハイライトは、ハイチのタブー・コンボの作品をリメイクした'COLE'。ポップななかにも、このバンドにしてはめずらしく腰の座った演奏が聴ける。ちなみにこの曲はシングル・カットされ、プエルト・リコのヒット・チャートで最高第2位まで上ったそうである。 バンドは、その後、ウィルフリードの手を離れて、ロス・ベドゥイーノス時代の盟友チェリー・ヒメーネスがプロデュースを手がけるようになると、メンバー構成がガラッと変わって、女性2人をフロントに配したおシャレっぽい雰囲気のバンドに変貌した。 |
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(8.27.02) |
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