World > Latin America > Caribe > Dominica Rep. | ||||||||||||||||
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Artist | ||||||||||||||||
WILFRIDO VARGAS & SANDY REYES |
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Title | ||||||||||||||||
WILFRIDO VARGAS & SANDY REYES |
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Review |
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"ABUSADORA...!"のヒットを受けてふたたびサンディ・レジェスと組んでリリースされた本盤は、内容的には前作の延長線上にある。 ウィルフリードの代表曲のひとつに数えられる'EL COMEJEN'をはじめ、全8曲胸をすくような痛快なナンバーが目白押しだ。2曲目の'TODOS ES PARA TI'は、コロンビアのカリスト・オチョーアの作品。ウィルフリードはよっぽどオチョーアが肌に合うのか、その後も大ヒット曲'EL AFRICANO'を筆頭に、たびたびかれの作品をとりあげている。'EL POLVORETE'は、メレンゲでとはあきらかにリズムがちがう。確証はないがプエルトリコのプレーナに近い気がするがどうか。 どの曲も手抜きなしのすばらしい内容だが、あえて1曲個人的な好みをあげるなら、50年代なかば、ニューヨークにメレンゲ・ブームをもたらしたルイス・カラフの作品'LA BATIDORA'か。ハチロクっぽいツッコミ気味のビートにホーン・セクションがスリリングにおおいかぶさり、そのうえをめくるめくコーラスが疾風となって滑走していく爽快さはサルサでは絶対に味わえないもの。 概して、才気煥発な印象があった"ABUSADORA...!"にくらべると、いくぶんカドがとれて土くさささえ感じられるが、時代の最先端を見据えながらもドミニカの伝統にしっかり根ざそうとしているウィルフリードの本質がかいま見えるようで、そんなところが本盤の魅力につながっている。とくにドミニカ伝統の打楽器タンボーラの健闘が光っている。 |
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(10.23.02) |
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