2012年4月21日(土)に開催された「2012年度定時総会」の報告 | ||||||||
2012年4月21(土)の午後、東桜会館の5階多目的ホールて、会員(160名)の過半数の出席(委任状を含む)によって「2012年度 定時総会」が開催されました。 1.定時総会 (13:30 〜 14:45) 議長を代表幹事の野々部氏が務め、第1号議案「2011年度事業報告と決算報告」、および、第2号議案「2012年度事業計画と予算」が承認されました。2012年度事業計画の中では、「原子力発電安全神話の崩壊、一向に進まない放射性物質の除染などの技術に関する信頼が揺らいでいる」「昨今の情勢において、我々技術士に何ができるかを真剣に考え、行動しなければならない」「愛知県技術士会が有している技術力やエネルギーを発揮しようと」と語られました
報告事項として、2012年度の役員改選(新役員、退任幹事、役員組織の紹介)と、2012年10月に名古屋で開催される第42回度日韓技術士会議への協力要請がありました。
来賓の平井雄二様(愛知県建設部技監)からのご挨拶では、「東日本大震災の復興支援活動の継続の中で、治水・インフラ復旧・がれき処理などに関して技術者の支援が重要である」「愛知県庁所属の技術士で会を作って活動している」「国の技術者も技術士を取得しており、今後より一層技術士の評価を高めることが重要である」などが語られました。
2.特別講演 (15:00 〜 16:45) 名古屋工業大学大学院工学研究科社会工学専攻建築デザイン工学科教授の河辺伸二先生(工学博士、学科長)から、「建設材料の電波特性に関する研究」の講演をいただきました。 河辺先生は、2011年に日本建築学会賞(論文)を受賞されました。建築材料の電波特性に関する研究は河辺先生の研究の3本柱のひとつで、受賞は20年近くの研究成果が高く評価されたもので、本講演ではその研究内容を解説していただきました。 本研究は、コンクリート等複合材料である建築材料の特性に適した測定方法として平行二線路測定方法を提案し、建築材料の電波特性の測定方法・評価方法の確立に向けて大きな一歩を踏み出したものです。平行二線路測定法により、地上デジタル波、携帯電話、無線LANや電子レンジなどを取り扱う時代の環境に合わせた周波数を対象としています。特にUHF帯の反射減衰波を測定し、電界強度レベルと建築空間・地形との関係、オフィスや住宅内の不要電波による影響などを解説されました。また、フェライトやアルミブラインドなどの建築材料について、UHF帯と準マイクロ波帯の反射減衰量の測定から、電波特性の改善についても解説をいただきました。準マイクロ波帯の透過減衰量を測定することで、フレッシュコンクリートの単位水量を推定することが可能であると話されました。
3.技術交流会 (17:00 〜 18:00) 同じ会場にて、立食形式により、会員同士の懇親を行いました。
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