これまでの相棒たち
DJ康平のバイク遍歴
放送局からの帰り 道、国道沿いの自販機前に停めてタバコと缶コーヒーで休憩する
目の前を長距離トラックが恐ろしい程のスピードで通り過ぎて行く
誰も、僕がここにいる事に気付きはしない
そこにいるのはDJ春名康平でもなければ吉橋康司でもない
家族もリスナーも存在しない一瞬
ただバイクを好きな男が、相棒としばしの休息をとる

バイク乗りにも様々なタイプの人がいて・・・
新型が出る度に買い換える人、一台を大切に長く乗る人・・・
僕の場合は後者、でもあまり手入れはしませんでした
・・・付き合ってくれたバイクたち、ごめんなさい
 


HONDA MB−50
僕にとって初のオートバイ
展示してあった同型の中古車の中で一番安かったモノを選んだら、これが大変なバイクで
ガソリンタンクに水は溜まるし、おかげでキャブがサビで詰まってオーバーフローするし・・・

今でこそ原付(特にスクーター)は機敏な加速をしますが、
このMBは、僕のが調子悪かったせいなのか、
アクセル全開でも路線バスの加速とほぼ同じ位でした


その頃康平は・・・
DJになる夢を抱いていた頃、タレント養成所までの往復40キロを一緒に走りました
無理かなぁという夢を抱き始め、やっとそれに向かってほんの少し進みはじめた頃
一緒に走ってくれたバイクです


排気量
49cc
最高出力
7.0ps/9000rpm
最大トルク
0.56kg-m/8000rpm

高校の頃、友 達が集まると恋愛の話かバイクの話ばかりしていた
金もない、免許もない僕たちにとって、どうにか手に入りそうなのは 原付
「どのバイクが速い」とか、「もっと速い新型が出る」
そんな他愛もない話で夜中まで盛り上がっていた


HONDA GL400 Wing Custom
(画像はGL500です) 試験場で中型限定二輪免許を取得し、最初に買った自動二輪車です
とにかくデカイバイクが欲しくて、そしてすぐにでも限定解除するつもりで
ナナハン並みのサイズのGLを選びました

エンジンは当時としては先進の水冷、
しかも22度捻りを加えた縦置きVツインという、
やけに凝ったメカニズムを採用していました。
OHVながら4バルブで結構よく回り、何度かツーリングもしました
最後はほとんど乗らなくなってしまい、知り合いに譲りました
現在はレストアされ、どなたかが大切にして下さってるとの事です
もうほとんど見かけませんが、近所のバイクショップに1台これの500があるんだなぁ
ちょっとだけ試乗させてもらえないかなぁ・・・


2015年6月1日画像追加

てっきりないと思っていたGL400の画像が見つかりました
1984年21歳の時にひるがの高原へツーリングした際のスナップです

その頃康平は・・・
タレント養成所の後半は、上記のMBから乗り換え、このGLで通ってました
卒業直後、あるラジオ局のレポートドライバーの話が来て
マネージャーから「バイク売って、そのお金でクルマの免許取って、この仕事受けたら?」と言われましたが
まだ買って半年位でしたので「バイクを売る訳にはいきません」と断ってしまったんです
おかげで放送でのデビューが、2年程遅れてしまいました
その時、マネージャーの意見に従っていれば、今はもう少しメジャーなDJになっていたかも・・・


排気量
396cc
最高出力
40ps/9500rpm
最大トルク
3.2kg-m/7500rpm

18になって みんな4輪の免許を取った
雨が降っても快適だし、デートするにもクルマの方が絶対快適だ
徐々にバイクを手放すヤツが増えてきた
かろうじて乗ってるヤツは維持費のかからないニーハン(250cc)に 乗り換えた
車検切れのヨンヒャクを倉庫に大事にしまっているヤツもいた



Kawasaki Eliminator250(実車)
カワサキのエリミネーターシリーズで、最後に登場したのがこの250
それまで乗っていたGL400は車検があって維持費がかかるのと、
普段の足としてなら250で充分だな・・・というのもあって買い替えました

エリミネーターは900(のちに1000)、750、400とシリーズで発売されていて
この初期型は、タコメーターが装備されておらず
また雑誌やカタログのイメージよりも小さくて、ちょっと不満もありましたが
バルカン800クラシックに抜かれるまでは、最も長い間付き合ったバイクでした

バブル全盛期の頃で、寝る間もなく働いていたため、あまり距離は伸びませんでした
あまり乗らないから、調子が悪くなる・・・たまに乗ろうと思い修理しても、すぐに他が調子悪くなる
そんな繰り返しで、最後は動かなくなり、バイク買い取り専門業者に2万円で引き取られていきました
トラックの荷台に積まれた姿を見送る僕の心の中では「ドナドナ」が流れていました

当時は「仕事が忙しいからバイクに乗れない」
「バイクは疲れるから・・・」と思っていました。
今は「忙しいからバイクで移動しないと時間がもったいない」
「通勤しながらバイクで心のリフレッシュ!」って思ってます
このバイクで一度だけFM三重まで行きましたが、もうクタクタに疲れました
今はバイクが大きいからだと思いますが、平気なんですよね


その頃康平は・・・
この写真は納車当日に自宅の裏で撮影したものです
彼女にはナイショで契約して、納車の当日バイクショップまで彼女と行き
びっくりさせようと思ったんですが
今でも忘れられないその時の彼女のひとこと「これで結婚が少し遠くなった・・・」
だけど、その2年後に結婚してるので、決して遅くはないですよね
バイク歴の中では、二人乗りが一番不向きなこのバイクでよくデートしました


排気量
248cc
最高出力
40ps/12500rpm
最大トルク
2.4kg-m/10000rpm

みんな就職 し、結婚し、さらにバイクから縁遠くなった
ヤンチャなガキたちは分別あるオトナへと変わっていった
今、みんなどう思っているんだろう
遠い過去の、忘れ去った憧れになってしまったんだろうか



SUZUKI Intruder400(フラットハンドル) ガムシャラに仕事をしていた時代が終わり
やがて少し時間に余裕が出来るようになりました
そこで「俺って趣味あったっけなぁ」と考えたところ
やはり最初に浮かんだのがオートバイでした
スティードやドラッグスターといった人気車種の影に隠れて、あまり見かけないバイクですが
全体のデザインをはじめ、塗装やメッキの質に至るまで
実に丁寧に仕上げられたバイクです
(いやぁ今見てもカッコいい!)
限定解除後は、僕にとって数少ないアメリカ人の友達ケヴィンさんにお譲りしました


その頃康平は・・・
アメリカンに乗る男性ライダーには「後ろに彼女を乗せて・・・」というスケベ心が少なからずあるはずです
このバイクなんて、最初からシーシーバー(後席用の背もたれ)がついています
にもかかわらず、これまでのバイク人生で最も二人乗りをしなかったのがこのバ イクです


排気量
399cc
最高出力
33ps/7500rpm
最大トルク
3.3kg-m/6000rpm

まさか40過 ぎても乗っているとは思わなかった
だけどひとたびバイクにまたがると
免許も、金もないのにカタログを眺めては
自分が乗っている姿を想像していたあの頃に戻れる
DJに憧れ、バイクに憧れていた18歳の僕に

憧れを持たなくなったら歳をとると思う
夢を追いかけなくなったらイッキに老けるような気がする
たぶん50才になってもバイクにまたがり
スタジオで夢を追い続けてると思う


 

< Kawasaki Vulcan800 Classic>
(実車・・・ただし、こんなに輝いていません)

装着して いるオプション類
ウィンドスクリーン(純正)
フォグランプ(純正*スプレーで青に塗色していた時期あ り)
シーシーバー(純正)
クラシック・エンジンガード(純正)
2in1 バズーカフィッシュマフラー☆手作りエンドキャップ装着(当然社外品)
リアサイドバッグ(社外品)
シーシーバー・バッグ(社外品)
ハンドル・フリンジ(ハンドルのヒラヒラ)
フロントフェンダーの「classic」エンブレム(ダ イハツオプティクラシックのものを流用)
サイドカバーの「Vulcan」エンブレム(旧バルカン のものを流用)
フロントスプロケット(純正17T→AFAM製18丁に変更)
リアスプロケット(純正42T→AFAM製35丁に変 更)
*35丁が製造終了のため、2008年より38丁〜36丁
スプリット・ファイア・ツイン・コア・プラグ・コード

NGK製イリジウムプラグ
今風の青白いヘッドライトの電球(でも安物なのであまり白くない)

そのほかセコいセコいドレスアップはこちら



街乗りからロングツーリングまでオールマイティーにこなしてくれますし
400と同じサイズですから、大きすぎず扱いにも苦労しません
とうとうオドメーターは10万キロを越え、ゼロに戻ってしまいましたが
目立ったトラブルもなく、各放送局まで毎日運んでくれています
フロントタイヤとブレーキは前後ともパッド&シュー新車から5万キロ以上持ちました
・・・どうしてこんなに長持ちするんだろう?

20代の頃は、移動時間はとにかく短くと考えて、電車なら特急、バイクや車なら高速道路ばかり利用していました
最近は全く逆で、移動時間をいかに楽しむかと考えるようになりました
上の写真も生放送の仕事へ向かう途中で海に寄り道し撮影したものです


2009年5月13日午後2時17分
新車から12年10ヶ月余りでまさかの20万Km達成
バイクの聖地、鈴鹿市内でした


いつかは来るとわかっていたお別れの日
最終的には264066Kmでした
バルカンくん長い間間ありがとう!

1万キロ毎のメーター画像はこちらへ 移動しました


念願のバイク置き場完成!
微妙な場所にある電柱が盗難防止に一役買っているかも!?
まぁ地球を5周以上走ったバルカンでは、盗んでもお金にならないけどね・・・

その頃康平は・・・
レギュラー番組が10本を越えるという大変な状況になってしまいました。
それでも、相変わらず毎日バイクで走っています。
1年あたりの走行距離は2万キロ弱、これまでに最も沢山走っています。
ときには子供を後ろに乗せたり・・・不思議な気分です。
下手にクルマで行くと、「今日はどうしたの?」って
局のスタッフにけげんな顔をされるんですよね。
排気量
805cc
最高出力
58ps/7500rpm
最大トルク
6.4kg-m/3500rpm

とうとう50歳を越えてしまった
世間的には「いいオトナ」って年齢
町内会長をやらされたり、喪主もやってしまった

家も建てた、娘たちは成人し子育てもひと段落
だけど僕は10代の頃とさして変わらず
バイクで放送局を往復する毎日



現在の愛車
HONDA VTX1800

(CANADA&EU仕様)
VTX

2014年4月17日〜

いつも一緒に走っている仲間が乗っているのは
カタナ、ニンジャ、隼、V-MAXなど
必ずしも最新モデルではありませんが
各メーカーのフラッグシップモデル
しっかりメンテナンスしていれば「一生モノ」の相棒にもなり得る

そんな事も意識しながら選んだのがこのバイク
ホンダが誇るフラッグシップモデルには違いありませんが
「一生モノ」を変換ミスしたようで「一升モノ」
排気量が一升、つまり1.8リッター
ニホンゴムズカシデス

さて、50歳を過ぎ、我がバイクライフを振り返ってみると、
19歳でGL400に乗って以来、30年余りずっと国産アメリカン
残りの人生を考えると、一度くらいは4気筒のツアラーにも乗っておきたい気持ちはありましたが、
なんだかまたアメリカン

ツアラーは還暦過ぎてからにお預けとなりました

元々、ほとんど見かけない車種ですが
赤い車体のモデルはカナダ&ヨーロッパ仕様なのでさらに少ない!
5年に一度見かけるかなぁってほどの激レアバイクなのです

その頃康平は・・・
若い頃を思うと、かなりマイペースで仕事が出来るようになりました
しかし相変わらずツーキングのメインはバイク
時間に余裕ができた分、バルカン以上に寄り道が増えました


排気量
1795cc(カッコ内はEU仕様)
最高出力
102(97)ps/5000rpm
最大トルク
16.2(15.9)kg-m/3000rpm


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