1977・8月〜
目次
6GA4は可愛い
回路・構造
製作当時の測定
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はじめに
就職後の最初の作品です。「3種の神器」+歪み率計が揃うまでの2年ほど、待ってからの製作だったと記憶します。なお、学徒時代の作品は現存しておりません。
当時のメモを読み返すと、既に憧れの「50」やら「DA-30」、更に「6V6GT」「6080」なども買い漁っていたようです。6V6GT以外は「初めて」に不向きのタマばかりで、その自覚はありました。まずはコレ!と目を付けたのが6GA4でした。なお、当時MT管は眼中に無く、後年それを後悔・懺悔したような振る舞いをしています。
大概は「6BX7」の片割れ派生管、と語られるタマです。しかしラ技2005/2月号の小倉浩一氏による「6GA4パラレルPPパワーアンプを作る(1)」の記事中に、ソレを否定する解説文が書かれてます。開発チームに所属されていたわけでは無さそうですが、興味深いお話です。だからなんなのさ・・・かな?。
値札は購入当時のホンモノ。名古屋市内でもフツーに売ってた。
3行空けのために・・・こげなことを
元ネタは、既に影響甚だしい武末数馬先生の「205Bシングルアンプ・ラ技1973MAR」です。
これを6GA4に置き換えりゃ、作りやすかろうと思ったのです。ロクな試作経験なしでカソホロ直結は危険かもしれませんが。
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Eb≒300V・RL=10kΩの「標準動作例外」ですので、真面目に負荷線などを引いて計算し、2.5Wほどを想定しておりました。
元ネタの12AX7→12AU7の左右振り分けではなく、12AT7×2の左右分離を選んだのは、クロストーク対策だ・・・とメモしておりますが、ソレを測定して無いちゅう片手落ちをやらかして。
12AT7は高μ・中rpのイメージでしたので、初段とカソホロ段の両方に応えてくれると思い込んでます。しかしEhk<90Vだったかのアレで、H巻線は容量を介しての接地?・・・。ついでにOPT2次を非接地で書いてある。作った本人忘れてて、ホントにそうしたのかは未確認。なんだそりゃ。
←メモ中のPT「PT-100」は誤りで、「PH-100」でした。訂正します。
当時既に「カソホロ直結最高!」思想に犯されていて、これは未だに引きずってますね。次作品の6V6GT(T)ppにも採用し、以後の各種バラック実験でも多用しました。不思議な事に2005年以降の「完成品」には、今のところ出番が無い・・・。
2B33シングルで久々の採用。少々突っ込んで調べてますが、UL接続では効果薄を確認。まだ真価を再確認してません。
元ネタに倣い、LUXのSS-5B5(10kΩ使用も同じ)と5BC5。PTは手持ちのタンゴPTPH-100・・・これが容量ギリギリで、結構熱い。
武末先生の影響で、入出力、電源までBTSレセプタクル。当然プラグも揃えて・・・バカにならぬコスト。暫くこの「バカ」な選択を続けたが・・・。LEAD・P-11シャーシは、お気に入りの一つ。薄くてヤワだが、次作後も採用。
3行空けのために・・・こげなことを
正確に言や「3種の神器」+歪み率計+α↓ですが、薄給の中から捻出して揃えた機材です。
この機材の中で完動品は、スライダックとLEADER電子電圧計、LMV-181Aのみ。OSCの同社LAG-120は、出力調整VRの「感触」が重い程度の軽症。NF歪み率計は・・・メーター機能だけの半身不随に。他は再起不能・引退。
「低歪みOSC」は、電球制御のザルツアー発振の自作。E-2001との組で0.01%くらいの実力と記憶。製作記録、残骸共に見つからない。
当時の電圧メモ。歪み打ち消し無し(の、つもり)の電圧値です。
ここでも12AT7のH巻線はC接地、OPT2次非接地で書いてある。ホントに?。
当時の測定データーメモは、藁半紙に鉛筆書き・・・。SCANには不適切なので、Excel化しました。
入出力特性。クリップは不明瞭で、最大出力は2.2Wほど。信じがたいが、0.1mV台の残留雑音値もメモされてました。ホントに?。
歪み打ち消し無しの利得は、約18.6db。打ち消し時には、約14.7〜8db。無帰還にしては、左右よく揃っていました。
負荷抵抗:出力特性は、2次のズラシによって、最適値からかなり外れています。歪み打ち消し無しですので、打ち消し動作では変わる気もする。
Lchの、歪み打ち消しBefor&After。それなりの効果が認められる。
初段Rk≒11kΩ、同Ek≒6.16V、同Ep≒280Vとのメモあり。
Rchの、歪み打ち消しBefor&After。やや、効果が少ない。タマのバラつきでしょうが、左右揃えるのをサボった記憶です。
初段Rk≒10kΩ、同Ek≒6.09V、同Ep≒281Vとのメモあり。
THD特性からは、0.1〜0.2mVrmsだろう雑音に見える。ホントに?。
出力インピーダンスと、チャンネルセパレーション特性を測定しておりません。無視したのか・・・いや、面倒臭かったのだろうと思います。
当然音も聴いたのですが、それに関するメモが無い・・・。最後に聴いたのがいつ頃だったのかも思い出せませんし、聴感記憶も忘れた。
Fホルダの接触不良やら、電源整流ダイオード・10D10の短絡→FUSE溶断事故やらは覚えていますが、なんでかな。なお、10D10は後に、1N4007に交換。
201○〜
生きてるかどうかの確認も含め、再測定したい。
以下、工事中。
3行空けのために・・・こげなことを