逆RIAAユニット

20081006〜


目次

仕込み
工作
出来・始末


はじめに

某社プリアンプで「Phonoの低音が弱い」との修理依頼がマワッてきました。漫然とレコードを聴いて判明するレベルではなく、迷宮入りにしようか(いぢ悪な)とも考えましたが、少なくともF特くらいは見ましょう・・・と。

とはいえ、Phonoレベルの扱いはメンドーです。特にMC入力に関しては設備の「下拵え」が肝心なのです。作業ストレスが少ない点では「逆RIAA」ネットワークを介するのが一番でしょう。


仕込み

日本オーディオ製の高い奴を買おうかとも考えましたが、その前にと調べましたらズバリ「逆RIAA」http://www.asahi-net.or.jp/~zh7y-tkyn/R_RIAA.htmを見つけました。

逆RIAAユニットメモ 元ネタから書き起こした作製前のメモ。半端な定数をど〜やって工面するかの下書きでもあります。

ぶっちゃけますと、ほとんどJ級品で組み上げました。使いモンにならなけりゃ、真面目に「買おう」と考えてます。

3行空けのために・・・こげなことを


工作

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社内ストックの組み合わせで構成。頃合の数値が調達できなかったら止めてたかもしれません。

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中身の小トランスは、単なる「重り」です。ケーブルの方に自然に引っ張られる傾向がありましたので。

はい、ご存知のサザン・オールスターズ『すいか SOUTHERN ALL STARS SPECIAL 61SONGS』の缶ケースに収納しました。昔、西新宿のHUNTERで買い求めたもので、当時すでに廃盤。コレを見た同僚から「今、えらい値が付いとるのに・・・」と。

鉄筐体が良いと思い、周辺を探して使ったのですが、何ちゅうモッタイナイことを・・・でも、後の祭り。


出来・始末

逆RIAA偏差 部品選定も荒いが、測定も粗い。結果がコレでは使いモンにならぬ。

が、使ってみました。100Hz以下の偏差を頭に入れて、件のプリを調べます。内蔵昇圧トランス経由のMC端子で、他のPhono端子との「低域」の差が30Hz以下で確認できました。下降傾向です。深い追求は止め「内蔵MCトランス」の所為にして、顧客に理解を求めた結末です。

依頼の一件後は、マトモなレコードプレーヤーが無い時(修理完了して引き渡し後)など、アンプのPhonoEQ入力の簡易テストに重宝します。中域でおよそ−60dbの減衰があり、CDプレーヤーの出力がMCカートリッジ程度に落ちますが、ま、MM受けでも充分聴けました。

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