童女の様な可愛らしい外見に騙され、バッツとティーダは気安く声をかける。

バッツ「転ばせちゃったらゴメンな」
ティーダ「持ちやすそうな体ッスね〜」
シャントット「燃えよ!」
バッツ&ティーダ「うわあーっ!」
シャントット「お遊びには付き合えなくてよ」
WOL「みんな、油断するな!一斉に攻撃するぞ!」

10人の戦士達はそれぞれ攻撃を仕掛けようとしるが、うまくかわされてしまう。逆にシャントットは次々と呪文を唱えていく。

シャントット「燃えよ!電撃!岩を!湧け!風よ!凍れ!」



フリオニール「くっ……これほどの相手と戦えるとは」
シャントット「魔法は剣より強しですのよ」
ジタン「なあ、レディ、俺が勝ったらデート――」
シャントット「風よ!」(エアロ)
ジタン「うわあああああ!!!!!」
シャントット「風よ!風よ!風よ!」

シャントットはエアロを連続で唱え続け、10人の戦士達を圧倒していく。



フリオニール「よしっ!クラウド、今こそデュエルコロシアムで手に入れたあの装備を使う時だ!」
クラウド「そうか!行くぞ!」


フリオニール:愛のフライパン、コック帽、鉄のエプロン、キッチンタイマー
クラウド:釘バット、闘魂ハキマキ、二代目特攻服、スカルバングル


…………………………


一瞬、間が空いた。


シャントット「……こま切れにおなり!」
「ぎゃああああーーーーー!!」

フリオニールとクラウドはトルネドで吹っ飛ばされた。

シャントット「二人共へっぽこ君決定ですわね」



バッツ「ティナ、俺達二人でフラッドを仕掛けよう。行くぞ、それ!」
シャントット「溺れなさいな!」

ざっばーん……………

バッツ「……あちらさんもフラッド使えたのか……(バタッ)」
シャントット「なんて他愛ないんでしょう」



ティーダ「俺の新必殺技をくらえ!ティーダ・シュー――」
シャントット「氷の像におなり!」(フリーズ)
ティナ「キャーッ!ティーダが氷づけになってしまったわ!」

ティナは慌ててファイアで溶かした。

シャントット「話になりませんわ」



スコール「獅子の心!(EXモード突入)」
シャントット「わたくしにとっては、獅子も子猫。ウフフフッ」(バイオ)
スコール(うっ…!ブレイブがどんどん減ってゆく…!)
シャントット「けしずみにおなり!」(バースト)
スコール「ぐわあーっ!」
シャントット「返り討ちですことよ」



ティナ「……み、みんな……」
シャントット「クスッ、怖かったら今のうちに、お逃げあそばせ」
ティナ「もう逃げたくない!戦うしかないのなら!」(EXモード突入)
シャントット「それでは相手をして差し上げますわね。覚悟はできて?」



ティナvsシャントット
ティナ「えいっ!」
シャントット「ハッ!ヤッ!たあーっ!」
ティナ「天の嘆きを」(メテオ)
シャントット「溺れなさいな!」(フラッド)
ティナ「荒ぶる風達よ、私を守って」(トルネド)
シャントット「細切れにおなり!」(トルネド)

ティナとシャントットはお互い同じ魔法を中心に戦っていく。

ティナ「この力で!」(メルトン)
ティナ「これで、究極の光よ!」(ホーリー→アルテマ)
シャントット「愚かですわ〜」(バインド)
ティナ(……!動けない!!)
シャントット「奇襲ですわよ!」(ファイガ、ストンガ)
シャントット「応用ですわ!」(サンダガ、ブリザガ)
シャントット「発展ですわ!」(エアロガ、ウォータガ)
ティナ「きゃあああーーー!!!」
シャントット「なかなか楽しめましてよ」



オニオンナイト「ティナ!!くそっ もう許さないぞ!僕が相手をしてやる!!」
シャントット「フッ こんなへっぽこ君が!」
オニオンナイト「なんだと!おまえ!小さいくせに生意気だよ!」
シャントット「何ですって?生意気なお子様ですわ!」
ティナ「……オニオンナイト……」
シャントット「お嬢さんはそこでじっとしてらっしゃい」
ティナ「……私も……一緒に戦うわ……うっ……!」
シャントット「大人しくなさい!そして私の戦いぶりを思う存分御覧なさい」
オニオンナイト「ティナには手を出すな!」
シャントット「それでは行きますわよ!」



オニオンナイトvsシャントット
シャントット「よろしくあそばせ」
オニオンナイト(こいつには遠距離から魔法を仕掛けるのが有効だな)
オニオンナイト「燃えちゃえ!」(ファイガ)
シャントット「火だるまですわよ!」(フレア)
オニオンナイト「氷の息吹!轟け!吠えろ大地!」(ブリザド→クエイク)
シャントット「ボッコボコですわ!」(クエイク)
オニオンナイト「当れ!荒れ狂え!弾けろー!」(サンダー→フレア)
オニオンナイト「けしずみにおなり!」(バースト)


シャントット(へっぽこ君かと思ったらなかなかやりますわね。それではわたくしもそろそろ本気を出そうかしら?)
オニオンナイト「これに決めた!」
シャントット「ようござんす!」(二人共EXモード突入)
オニオンナイト「集え!星達!」(プチメテオ)
オニオンナイト「これからが本番!(EXバースト発動)驚くのはまだだよ!」(ホーリー→メテオ)


オニオンナイト「やったか!?」


ゴゴゴゴゴゴ……………


オニオンナイト「……!?」


シャントット「……………ブチ切れましたわー!!」(EXバースト発動)
シャントット「オーホッホッホッホホホ」(フレア→フラッド→バースト→クエイク→トルネド→フリーズ)破壊の衝動ですわ〜!」


シャントットの連続魔法は10人の戦士達全員に壊滅的ダメージを与えた。




シャントット「あなた達、もっとお勉強なさいな。カオスを倒すのは一筋縄ではいきませんのよ。わたくしとしたお勉強をしっかりと復習なさい」





WOL「み、みんな、大丈夫か?」
フリオニール「な、なんとか……」
クラウド「一体やつは何者だったんだ……」
スコール「やつからは光の波動を感じた。カオスに組する者ではないようだな」
セシル「僕達が強くなる為に、わざわざ相手をしてくれたんだろうか?」
バッツ「随分と強力な魔力を持つ、強いお嬢ちゃんだったな」
フリオニール「10対1で負けるとは……」
オニオンナイト「ちっくしょ〜今度出会ったら必ずぶちのめしてやる!!」

ティナ「みんな、しっかりして、今ケアルをかけるから」
ジタン「やっぱレディに手当てをしてもらうのはいいもんだな〜――っと」
オニオンナイト「ジタン!どさくさに紛れてティナに変なことしないでよ!」
ジタン「た、ただ腕を伸ばしただけだって!」
ティナ「……?」
オニオンナイト「ケアルなら僕だって使えるよ」
ジタン「い、いや、遠慮しとくよ。俺はやっぱりティナの方が」
ティーダ「俺も」
バッツ「俺も」
オニオンナイト「バッツだってケアル使えるでしょ?」
バッツ「い、いやあ、やっぱり女の子に癒してもらえる方がいいかな〜なんつって」
オニオンナイト「全く、もう!みんなして!」



WOL「これで皆手当ては終わったか?」
バッツ「終わったけど…フリオニールとクラウドが落ち込んでるんだよ」
スコール「フン、放っておけ、あんな奴ら」
フリオニール「ああ……俺のコック帽が…フライパンが…エプロンが…」
クラウド「俺の釘バットが…闘魂ハキマキが…二代目特攻服が…」

フリオニールとクラウドがデュエルコロシアムで手に入れたコスチュームは、シャントットのトルネドによってこま切れにされてしまったのだった。

フリオニール「ああ……せっかく元の世界に戻ったらマリアに手料理をつくってやろうと思っていたのに……」
クラウド「せっかくティファに見せてやろうと思っていたのに……」
バッツ「元気出せよ2人共。フライパンや釘バットでなくたってカオスは倒せるさ。剣があるだろう?クラウドなんて、さっきのアナザーフォームなんか、カッコよかったぜ」
クラウド「ああ…仕方がないな…カオス戦はあれで臨むか…」
オニオンナイト「二代目特攻服よりもさっきのアナザーフォームの方がカッコイイよ」
クラウド「そうか……」
WOL「最後に思わぬ敵が現れたが、今回の模擬試合で皆だいぶ強くなった。我々にはもうあまり時間が残されていない。カオスを倒しに行くぞ」




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