クリスタルを手に入れ合流した9人の戦士達。
バッツ「後クリスタルを手に入れてないのはWOLだけか」
ティーダ「ただ待ってるだけじゃつまらないぜ」
オニオンナイトはジタンに話しかけている。
オニオンナイト「ねえ、ジタン。僕も盗賊になれる?」
ジタン「そうだな〜 よしっ!これからみんなでデュエルコロシアムに行こうぜ!」
オニオンナイト「デュエルコロシアム?」
ジタン「ああ、そこなら強い敵と戦えるし、強力な武器や珍しいアイテムもいっぱい手に入る。一緒にトレジャーハンティングだーー!!」
WOLを待つ間9人はデュエルコロシアムで戦うことに。
戦って様々なアイテムを入手した後再び集合した戦士達。
ジタン「よーし!みんな手に入れたアイテムを見せろ!」
バッツ「俺はワイバーンの角だ!」
ジタン「俺はキマイラの牙だ!」
バッツ「おっと、なかなかやるな。それならこれでどうだ!獣王の牙だ!!」
ジタン「こっちだって負けてないぜ!竜王バハムートの翼だ!!」
ティーダ「俺も混ぜてくれよ!俺は万年亀の甲羅だ!!」
ジタン「おっティーダもなかなかやるじゃないか」
手に入れたアイテムの話で盛り上げる3人。
そして……………
バッツ「おっフリオニールが戻ってきたぞ!……って何だよその格好は?」
フリオニールの格好を見て唖然とする3人。開いた口がふさがらない。
ティーダ「あっ、あのさ、フリオニール。おまえが手に入れたアイテムは?」
フリオニール「俺はゴールドを手に入れた」
ティーダ「あっよく見たら金塊持ってんな。…じゃなくてその格好は一体何なんだよ!!」
フリオニール「愛のフライパンにキッチンタイマー、コック帽に鉄のエプロンだ。実は俺は料理が好きでな。つい手に入ったから身に着けてしまったんだ」
バッツ&ジタン&ティーダ「……………」
フリオニール「さっそくみんなに卵焼きをつくってあげよう」
ジタン「あのさ、フリオニール……」
ティーダ「あっクラウドが戻ってきた!ってまた何だよその格好は?」
クラウド「釘バットに闘魂ハチマキ、二代目特攻服にスカルバングルだ。夜露死苦」
……………どよ〜ん……………
バッツ「クラウド、まさかその格好でカオスと戦うつもりじゃ…」
クラウド「悪いか?」
バッツ「……………」
クラウド「これで全てを断ち切る!」
ジタン「いや、それ、釘バットじゃ斬れねえだろ」
クラウド「いや、釘バットは俺の愛用の武器の一つだ」
ティーダ「クラウド……そんなキャラだとは知らなかったッス……」
フリオニール「お〜い、卵焼きができたぞ〜」
バッツ「そういえば俺が手に入れたアイテムの中に皿があったな」
ジタン「なっ!?バッツ、おまえもか!?なんでデュエルコロシアムの景品に皿なんてあるんだよ!!!」
フリオニール「ちょうどいい。それを使わせてもらおう」
オニオンナイト「ジタン!デュエルコロシアムで珍しい防具を手に入れたよ!!!」
ジタン「おっ、オニオンナイト、おまえは何を手に入れたんだ?」
オニオンナイト「満月の腕輪に新月の小手、雪模様の服だ!それに宝石!!!」
ジタン「おおっ よくやったぞ!それでこそ盗賊志願者だ!!」
バッツ「おおっこれは強力な装備だぞ!それにルビーにサファイアにダイヤ……やるじゃないか!!」
オニオンナイト「へへっ どう?見直した?」
ティーダ「こっちの袋には何が入ってるんだ?」
オニオンナイト「あっそれはダメだよ!ティナへのプレゼントなんだから!!!」
バッツ「へえ〜ティナにね。(ニヤニヤ)」
オニオンナイト「何だよ!もう!!」
フリオニール「お〜い、エビフライができたぞ〜」
バッツ「は?フリオニール、まだ料理してたのか」
フリオニール「せっかくの鉄のエプロンだからな。油がとんでも大丈夫だ」
コック帽に鉄のエプロンをしたフリオニールを見たオニオンナイトは目を見開いた。
オニオンナイト「フ、フリオニール!?何やってるの?それにクラウドも!」
クラウド「フンッ!フンッ!」
クラウドは例の闘魂ハチマキに二代目特攻服といったコスチュームのまま釘バットを振り回している。
バッツ「オニオンナイト、世の中には見て見ぬ振りをした方がいい時もあるんだぞ」
オニオンナイトはしばらく不可解な顔をしていた。
フリオニール「みんな、何か食材になるようなものは手に入れてないか?」
ジタン「はあ〜ここはデュエルコロシアムだぜ?食材なんてあるわけないだろ」
フリオニール「だが現にフライパンや皿があるじゃないか」
バッツ「お〜い、たまねぎがあったぞ〜」
ジタン「バッツ!おまえまた!!変なもの手に入れるなよな〜」
フリオニール「フッフッフッ、それではこれからカレーライスをつくろう」
ジタン「もう勝手に何でもやってくれ」
オニオンナイト「あっ!ティナが戻ってきた!!」
ティーダ「ティナは何を手に入れたんだ?」
ティナ「私はユニコーンの角に霊樹、至高の魔石よ」
ジタン「うわ〜なんか綺麗なものばっかりだなあ。さすがティナだ」
ティナ「ありがとう」
バッツ「おい、オニオンナイト。いいものをやろうか?」
オニオンナイト「えっ?何?」
バッツ「見てみろよ」
オニオンナイト「『愛の書』?」
バッツ「ティナのこと好きなんだろ?」
オニオンナイトは真っ赤になった。
オニオンナイト「な、何言ってるんだよ!ティナのことは好きだけど、そ、そんな意味じゃ――」
バッツ「いいから持っとけって。おまえはまだ子供だからな」
オニオンナイト「ねえ、これもデュエルコロシアムにあったの?」
バッツ「まあな。面白そうだから手に入れてみたんだけど、おまえにやるよ」
オニオンナイト「……………」
ジタン「なあ、ティナ、今度デートしない?」
ティナ「え?」
ジタン「ちょうどさっきデュエルコロシアムでお芝居のチケットが手に入ったんだ」
オニオンナイト「あーーっ!!!!ジタン!!!!!」
バッツ「ジタン!おまえだって変なもの手に入れてるじゃないか」
ティーダ「だいたいなんでデュエルコロシアムにフライパンだの、たまねぎだの、お芝居のチケットなんてあるんスか?おかしいッスよ」
バッツ「このコロシアム、一体誰がつくったんだ?」
ジタン「この世界だからコスモスとカオスだろ」
ティーダ「いやコスモスはこんなのつくらないッスよ。きっと戦いを好むカオスがつくったんスよ」
バッツ「そうだな。手に入るアイテムの種類もまさにカオスだし」
オニオンナイト「あ、あのさ、ティナ、デュエルコロシアムで花の冠を手に入れたんだけど、これ、ティナにあげるよ」
ティナ「まあ、綺麗」
オニオンナイトは真っ赤になりながら、おずおずと花の冠を持ち上げ、そっとティナの頭にのせた。
ティナ「ありがとう、オニオンナイト。嬉しいわ」
オニオンナイト「ティナ…その…似合ってるよ」
オニオンナイトは恥ずかしがってうつむく。
オニオンナイト「それから、これ…『天上の宝玉』っていうんだ。コロシアムで手に入る宝石の中で一番高価なやつだよ」
ティナ「それも私にくれるの?」
オニオンナイト「うん」
ティナ「オニオンナイト…私の為に……」
2人はじっと見つめ合う。
ティーダ「お〜い みんな〜!カレーが出来たッスよ〜」
2人は慌てて居住まいを正す。
ジタン「あーーっ!!ティーダ、おまえ空気の読めない奴だな〜いいトコだったのに、邪魔するなよな〜」
ティーダ「えっ?何のことッスか?」
スコール「今戻ったぞ。……何でカレーがあるんだ?」
バッツ「スコール!遅かったな〜今までずっと戦ってたのか?」
スコール「ああ。手強い敵と戦って修羅の道を歩んでいた」
バッツ「何か手に入れたか?」
スコール「風石、水石、命石、それに通常弾だ。ガンブレードの弾がきれたところだったからちょうどよかった」
バッツ「スコールの手に入れたものはまともだな〜」
フリオニール「それじゃあ全員にわけるぞ」
ジタン「ほらクラウドもこっち来いよ」
クラウド「フンッ!フンッ!……よし、休憩だ」
フリオニール「…ん?9人分つくったんだが1人足りないな。」
バッツ「後1人、誰か忘れてないか?」
一同「……………」
8人はある名前を思い出した。
一同「セシル!!!!!」
そこにどんよりと暗い雰囲気で姿を現したのは当のセシルだった。
セシル「……フフ……みんな僕のことを忘れてたのかい?」
バッツ「わ、忘れてたんじゃないよ!戻ってくるのが遅かったから、な、みんな?セシルはどんなアイテムを手に入れたんだ?」
セシル「フフ…僕は聖なるアイテムをたくさん入手したよ。聖なる魔石、聖なる牙、聖獣のウロコ、聖殻……」
ジタン「そっ そうか。よかったな」
セシル「フフ…いいんだよ…僕には兄さんがいるからね…いいんだ、仲間の中でつまはじきにされても…兄さんがいるから…いつか兄さんと一緒にいられる為に僕は戦うんだ…兄さんと一緒に…兄さんと――兄さんと――」
ティーダ「セシル!!悪かったッスよ!!素直に謝るッス!!だから機嫌直してくれよ!!」
フリオニール「さあ、セシルもカレーを食べて元気を出すんだ」
セシル「フリオニール…その格好は…」
ティーダ「あーもうこれ以上はツッコミはなしッス!!」
ジタン「WOLもそろそろクリスタルを手に入れたところかな」
バッツ「そうだな」
スコール「フッ いい腕試しになったな」
ティーダ「そうッスね〜強い敵といっぱい戦えたからな」
ジタン「お宝もたくさん手に入ったし」
フリオニール「珍しいアイテムも手に入ったし」
一同「……………」
クラウド「強力な装備も手に入ったし」
一同「……………」
オニオンナイト「お腹もいっぱいになったし、そろそろWOLに会いに行こうよ」
バッツ「そうだな。じゃあ、出発だ!!」
書いていてセシルの存在を忘れていたのは私です。ファンの方すみません(土下座)。
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