2009/8/31 親指シフトキーボード キー配列表
2011/2/13 Windows Vista/7への対応について
2010/5/12 フリーソフトウェア版親指シフトキーボード対応キーボードドライバについて
2011/10/8 version 1.22を公開しました。
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親指シフトキーボードユーティリティ oyakey.exe
V1.22
Copyright(C) 2009-2011 松下貴裕
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本プログラムは、PS/2接続の109 OADGキーボードまたはノートPCのOADGキーボードに、富
士通製OASYSキーボードドライバの親指シフトノートタイプを組み込み、キー配置変更ソ
フトウェアを組み合わせた親指シフト入力環境に対して、さらに入力を快適にするための
機能を追加する常駐型のソフトウェアです。
これにより、親指シフトキーボード FMV-KB611/613 や FMV-LIFEBOOKの親指シフトキーボ
ードモデルと同等+αの入力環境が実現出来ます。
V1.01で、新たにOASYS専用機の操作性により近付けるための2つの機能を追加しました。
V1.02で、IME OFF時にも、「@」キーを取消キーとする機能を追加しました。
V1.04で、IMEのオンオフや環境設定ダイアログの表示の操作性を向上させる機能を追加し
ました。
V1.05で、入力モード切り替えのキー操作によりIMEのオンオフ動作を自動的に行う機能と
英字キーによるかな→英字モード移行時のCapsLock動作を変更する機能を追加しました。
V1.08で、OAK/Japanist以外のIMEでOASYS風の確定動作を行う機能を追加しました。
V1.09で、OAK/Japanist以外のIMEでカタカナ・英字・記号・半角数字を直接確定入力する
機能と全角数字は未確定状態でも機能キーで確定する機能を追加しました。
V1.17で、半角英字モード移行時にIMEをオフする機能に「OASYS+OAK/Japanistの時はIME
をオフしない」の設定オプションを追加しました。また、IE上で、IMEでの入力中以外は
取消キーを無効にする機能およびIMEが起動可能状態の時はESCキーも無効にする機能を追
加しました。
V1.22で、OAK/Japanist以外のIMEでOASYS風の確定動作を行う機能に「縦書きモードで使
用」と「Enterキーで確定時に改行しない」の2つの設定オプションを追加しました。
動作環境
Windows 98/Me および Windows 2000/XP
ただし、Windows 98/Me と Windows 2000/XP とでは、設定方法と機能の一部に違いがあ
ります。
また、OASYSキーボードドライバと組み合わせて使用しますが、OASYSキーボードドライバ
は、USB接続のキーボードでは動作しないため、PS/2接続またはノートPCのOADGキーボー
ドが動作対象です。
ただし、本プログラムの機能のうち、一部の機能は、USB接続のキーボードやWindows標準
のキーボードドライバのままでも、使用することが可能です。
機能
本プログラムは、PS/2接続の109 OADGキーボードまたはノートPCのOADGキーボードに、富
士通製OASYSキーボードドライバの親指シフトノートタイプを組み込み、キー配置変更ソ
フトウェアを組み合わせた親指シフト入力環境に対して、下記の18個の機能を追加する。
各機能は、本プログラムの設定画面で有効・無効を設定可能である。
@かな入力時に、「@」キーを取消キーとする
キー配置変更ソフトウェアにより、OADGキーボードの「]」キーの位置に「@」キーを配置し
た状態において、
IME ON時のかな・カナ入力モード(ローマ字入力を含む)では、「@」キーを取消キーと
して機能させる。
IME OFF時およびIME ON時の英字入力モード(全角および半角)では、「@」キーのまま機
能させる。
取消キーは、OASYSキーボード特有のキーであり、OASYSの親指シフトキーボードでは、
ワープロ専用機を含めて、「;」キー(かなの「ん」キー)の右隣が後退キー、その右隣が
取消キーとなっています。
そして、PC用のFMV-KB611/613 や FMV-LIFEBOOKの親指シフトキーボードモデルでは、
取消キーの右隣(OADGキーボードでは、Enterキーの下半分の部分)に「@」キーが割り当
てられています。
しかし、OADGキーボードでは、Enterキーの形状の違いにより、PC用の親指シフトキー
ボードよりも文字キーの数が1つ少ないため、文字キーの部分に取消キーと「@」キーを
同時に配置出来ません。
また、Windows 98/Meの場合、後述するSwapScan.386では、1バイトのスキャンコード
と2バイトの拡張スキャンコードの違いにより、文字キーの部分に取消キーを配置出来
ません。
このため、後退キーの右隣には「@」キーを配置し、かな入力時には、それを取消キーと
して機能させる様にします。
親指シフトキーボードでは、「@」キーは、英字入力モードでのみ文字が入力され、かな
入力時には、何も入力されないため、この方式であれば、文字入力にも影響がありませ
ん。これは、OAK V8/Japanistの快速親指シフトモード2とほぼ同じ配列となります。
ところが、このままでは、常時機能する取消キーが無くなるので、OASYS使用時に不都
合な場面が出てきます。他のアプリケーションにおいては、取消キーはESCキーとほぼ
同じ扱いとなりますが、OASYSでは、ESCキーは終了キーとして動作し、取消キーとは区
別されます。そこで、キー配置変更ソフトウェアにより、別途、取消キーを右Altキー
に割り付けます。OASYSキーボードのJISタイプでは、右Altキーが取消キーとして動作
するので、これに配置を合わせます。
(右Altキーが存在しないノートPCの場合は、アプリケーションキー等に置き替えて割
り付けを行います。)
これにより、かな入力時には、後退キーの右隣の「@」キーと右Altキーの双方で取消キー
が使用可能となり、英字入力時やIME OFF時でも、右Altキーで常に取消キーが使用可能
です。
OASYS使用時において、英字入力時や初期メニューや印刷・終了ダイアログなど入力フ
ィールドの無い画面で、IMEが自動的にオフになる状況では、右Altキーを取消キーとし
て使用して下さい。
一方、かな入力モードであれば、かな変換の取消だけでなく、OASYSの移動・複写・削
除などのコマンド取消時にも、「@」キーを取消キーとして使用することが可能です。
A英字キー打鍵時に、CapsLockをオンする
キー配置変更ソフトウェアにより、OADGキーボードのTABキーの位置にOASYSキーボード
特有のキーである英字キーを割り当てた状態において、
英字キーを押すと、CapsLockがオンになる。
IME ON時には、かなモードから英字モードへの移行と同時に、CapsLockがオンになる。
英字キーは、そのままでは、英数キーを押したのとほぼ同じで、IME ON時に、かなモー
ドから英字モードへの移行を行います。英数キーとは違い、シフトキーと一緒に押した
時のCapsLockの機能はありません。
しかし、OASYS専用機では、このキーを押すと英大文字の入力モードになります。
本機能により、英字キーでの動作がOASYS専用機と同等になります。
B英数/CapsLockキー打鍵時に、CapsLockをオフする
英数/CapsLockキーを押すと、CapsLockがオフになる。
IME ON時には、かなモードから英字モードへの移行と同時に、CapsLockがオフになる。
OASYS専用機では、この位置のキーはカタカナ/英小文字キーであり、ひらがな入力モ
ードでこのキーを押すとカタカナ入力モードに、英大文字の入力モードでこのキーを押
すと英小文字の入力モードに、それぞれ移行します。
後述する機能Dが有効で無い場合は、機能AとペアになるCapsLockオフの機能のみが有
効となり、英数/CapsLockキーを押すと、英小文字の入力モードへの移行が出来ます。
この場合、カタカナ入力モードへの移行は、通常通り、シフト+ひらがなキーを使用し
て下さい。
この機能が有効な場合、シフト+CapsLockキーによるCapsLockのオンオフはそのまま機
能します。
Cローマ字かな入力時に、後退キーを有効にする (Windows 2000/XPのみ)
Windows 2000/XPのレジストリ変更によるキー配置変更では、ローマ字かな入力時のみ
において、「:」キーに配置した後退キーへの入れ替えが正常に動作せず、「、」または
「<」が入力されてしまう。このため、ローマ字かな入力モードでは後退キーが打てなく
なり、後退キーを打つためには、英字モードに切り替える等の必要がある。親指シフト
かな入力では、後退キーは正常に動作する。
この設定が有効な時、ローマ字かな入力モードでも後退キー(「:」キーの位置)が打てる
様になる。(詳細は後述)
しかし、環境によっては、この機能は正常に動作しない場合があるため、この場合は、
oyakey.ini内に BACKSPACE PRIORITY=1 の1行を追加すると、「:」キーを押した時に、
後退キーの動作を優先的に行う様になる。(V1.16〜)
ただし、この場合は、左シフトキー+「,」キーを押した時にも、後退キーの動作をするた
め、「Shift」+「,」キーで文字入力を行う場合には、右シフトキー+「,」キーを押す必要が
ある。
このため、BACKSPACE PRIORITY=1 で使う場合は、IMEのローマ字入力の設定で、「、」
の入力を「,」キーの単独打鍵に割り当てておくのが良い。
SwapScan.386によるWindows 98/Meのキー配置変更では、この問題は発生しないため、
Windows 98/Meでは、この機能は選択されません。(選択不可)
D英数/CapsLockキーをカタカナ/英小文字キーとする
OASYS専用機と同じ様に、英数/CapsLockキーをカタカナ/英小文字キーとして動作さ
せる。この機能は、機能AとBが共に有効な場合にのみ選択可能である。
(V1.01で追加。デフォルト設定は無効)
この機能が有効な場合、IME ON時には、ひらがな入力モードで英数/CapsLockキーを押
すとカタカナ入力モードに、英大文字の入力モードで英数/CapsLockキーを押すと英小
文字の入力モードに、それぞれ移行します。この時、機能Bで指定したCapsLockのオフ
は、ひらがな→カタカナのモード移行時には制御されません。また、かな入力モードか
ら英小文字の入力モードへ直接移行することは出来なくなります。(後述する機能Lが
有効で無い場合)
IME OFF時には、機能Bと同じく、CapsLockオフの動作となります。
ECtrl+英字キーでローマ字入力をオンオフする
IME ON時に、Ctrl+英字キーで、ローマ字入力をオンオフさせる。
(V1.01で追加。デフォルト設定は無効)
OASYS専用機では、ローマ字入力のオンオフは、Ctrl(拡張機能)+英字キーで操作し
ます。本機能により、ローマ字入力のオンオフが、OASYS専用機と同じ操作で出来る様
になります。この機能は機能AとBに関係無く、選択が可能です。
ただし、この機能は、MS-IME98/2000/2002等では、動作しません。
FIME OFF時にも、「@」キーを取消キーとする
機能@のかな入力時に加えて、IME OFF時にも、「@」キーを取消キーとして機能させる。
また、設定オプションとして、「IMEが起動不可状態の時のみ」を選択可能。
この機能は、機能@が有効な場合にのみ選択可能である。
(V1.02で追加。デフォルト設定は無効)
この機能により、かな入力時に限らず、入力フィールドの無いダイアログ画面等、IME
が自動的にオフになる状況などでも、後退キーの右隣の「@」キーを取消キーとして使用
することが可能となります。機能@だけが有効な場合は、OASYS使用時において、状況
に応じて、後退キーの右隣と、右Altキーの位置の取消キーの使い分けが必要ですが、
この機能が有効な場合は、ほとんどの状況において、後退キーの右隣を取消キーとして
使用することが可能になります。
また、この機能には、「IMEが起動不可状態の時のみ」の設定オプションがあります。
このオプションを選択しない場合には、IME OFF時は、常に「@」キーが取消キーとして機
能します。このため、「@」や「`」は、IME ON時の英字入力モードでのみ、入力が可能とな
り、IME OFF時には入力出来なくなります。ただし、OAK/Japanistであれば、英字・記
号が直接確定入力出来ますので、IME ON時であっても、英字・記号はIME OFF時と同じ
感覚で入力出来ます。よって、英字入力時を含めて、常にIME ON状態で文字入力を行う
様にすれば、「@」や「`」の入力時に、特に意識する必要はありません。
一方、このオプションを選択した場合、アプリケーションの終了確認ダイアログの様な
入力フィールドの無いダイアログ画面等にフォーカスがある時は、IMEが起動不可状態
であり、「@」キーは取消キーとして機能しますが、ワープロソフトやテキストエディタ
等での文字入力時は、IMEが起動可能な状態であるため、IME OFFの時には、「@」キーは
取消キーとして機能せず、「@」や「`」の入力が可能です。
なお、IMEが起動可能な状態かどうかは、Windows 2000/Me以前のOSで、Office XP以降
の入力システムの拡張(テキストサービス)を導入していない環境では、タスクトレイ
に表示される鉛筆マークの状態で判別出来ます。
IMEが起動可能な状態の時、鉛筆マークは赤い表示であり、起動不可の状態であれば、
鉛筆マークはグレー表示となります。(IME ON時には、赤い鉛筆マークの背景に文書ア
イコンが表示されます。)
しかし、Windows XPやOffice XP以降の入力システムの拡張(テキストサービス)を導
入した環境では、この鉛筆マークが表示されず、IMEが起動可能な状態かどうかは判別
しにくくなりました。特に、OAK/Japanistで、IMEの非活性時に状態表示を行わない設
定にしていると、ツールバーやタスクトレイを見ただけでは、IMEが起動可能な状態か
どうかは判別出来ないので注意が必要です。
OASYSの場合、印刷・終了ダイアログなどは、IMEが起動不可状態であり、「IMEが起動
不可状態の時のみ」のオプションを選択した場合でも、「@」キーが取消キーとして機能
します。一方、初期メニューや作成・更新の書類選択画面などは、自動的にIME OFFと
なりますが、IMEは起動可能な状態であり、「IMEが起動不可状態の時のみ」のオプショ
ンを選択した場合は、「@」キーは取消キーとして機能しません。
「IMEが起動不可状態の時のみ」のオプションを選択しない場合には、どちらのケース
においても、「@」キーが取消キーとして機能します。
IME OFFの時でも、「@」や「`」を入力したいかどうか、あるいは、IMEが起動可能な状態か
どうかに関係無く、「@」キーを常に取消キーとして使用したいかどうかによって、この
オプションを使い分けて下さい。OASYSをメインで使用される場合は、このオプション
を選択しない設定がお勧めです。
ただし、インターネットエクスプローラ使用時に、Webフォームのメールアドレス入力
欄等で、IMEが起動不可状態に設定される場合があります。この場合、「IMEが起動不可
状態の時のみ」の設定オプションによらず、「@」が入力出来なくなりますので、必要に
応じて、機能Fをオフにして下さい。
G半/全角キーでIMEをオン、シフト+半/全角キーでIMEをオフ
IMEがオフでIMEが起動可能状態の時、半角/全角キーの単独押しでIMEをオンする。
また、シフト+半角/全角キーでIMEをオフする。
(V1.04で追加。デフォルト設定は無効)
MS-IMEでは、MS-IME98以降の標準のキー設定で、半角/全角キー単独でのIMEのオンオ
フが出来る様になっています。その代わり、IME ON状態で、キー操作による半角/全角
の切り替えが出来ません。
一方、OAK/Japanistの場合は、環境スタイルが、Japanist 2002/2003の「標準」や OAK
V7以降の「MS-IME」では、MS-IME98以降の操作性に近付けるため、半角/全角キー単独
でIMEのオンオフが出来る様になっています。
しかし、Japanist V1.0の「標準」や OASYS専用機の操作性に近い「FMV DC」、OAK標準
のスタイルである「OAK」等、その他の環境スタイルでは、IMEをオンオフするには、
Alt+半角/全角キー(漢字キー)を押す必要があります。(oyakey.exeを使うための
キー配置変更を行うと、元の左WinキーがAltキーとなります。)また、半角/全角キー
単独では、IME ON状態での半角/全角の切り替え操作となります。
なお、MS-IMEの場合でも、キー設定をMS-IME97とするか、個別のキー設定により、半角
/全角キーを「IME-オン/オフ」から「字幅切替」に変更することで、IMEのオンオフの操作
が、Alt+半角/全角キー(漢字キー)となり、半角/全角キー単独では、半角/全角
の切り換えが出来る様になります。
この機能が有効な場合は、IMEのオンオフの操作が、Alt+半角/全角キー(漢字キー)
である場合でも、IMEがオフでIMEが起動可能状態の時に、半角/全角キーを単独で押す
と、IMEがオンします。IME起動後は、半角/全角キーは、元のまま半角/全角の切り替
えキーとして機能します。そして、シフト+半角/全角キーを押すと、IMEがオフしま
す。(Alt+半角/全角キーによるIMEのオンオフもそのまま機能します。)
HCtrl+半/全角キーでIMEの環境設定ダイアログを表示
IME起動中に、Ctrl+半角/全角キーを押すとIMEの環境設定ダイアログを表示する。
この機能は、機能Gが有効な場合にのみ選択可能である。
(V1.04で追加。デフォルト設定は無効)
OAK/Japanistでは、IME起動中に、Ctrl+漢字キー(Ctrl+Alt+半角/全角キー)を押
すと、IMEの環境設定ダイアログが表示されますが、3つのキーを同時に押す必要があ
り、操作性は良くありません。
機能Gが有効で、かつ、この機能が有効な場合は、IME起動中に、Ctrl+半角/全角キ
ーを押すことで、IMEの環境設定ダイアログが表示出来ます。
I無変換キーまたはひらがなキーでIMEをオン
IMEがオフでIMEが起動可能状態の時、無変換キーまたはひらがなキーを押すとかな入力
モードでIMEがオンする。このとき、「半 かな」のオプションがオフであれば、全角か
な入力モードでIMEが起動し、「半 かな」のオプションがオンであれば、半角かな入力
モードでIMEが起動する。(半角かな入力モードは、かなや漢字や全角記号は全角で、
数字や半角記号は半角で入力出来るOAK/Japanistで選択可能な入力モードである。ただ
し、親指シフトキーボードの場合は、かな入力時とローマ字入力時で共に半角数字や半
角記号が入力可能であるが、JISキーボードの場合は、ローマ字入力時のみ半角数字や
半角記号が入力可能であり、かな入力時は半角で入力可能な文字や記号は無い。また、
MS-IMEにはこの入力モードは無い。)
また、IMEがオフでIMEが起動可能状態の時、シフト+ひらがなキーを押すとカタカナ入
力モードでIMEがオンする。このとき、「半 かな」のオプションがオフであれば、全角
カタカナ入力モードでIMEが起動し、「半 かな」のオプションがオンであれば、半角カ
タカナ入力モードでIMEが起動する。
この機能は、機能Gが有効な場合にのみ選択可能である。
(V1.05で追加。デフォルト設定は無効)
J半/全角キーで半角英字モード移行時にIMEをオフ
半角/全角キーを押すことにより、全角英字入力モードから半角英字入力モードに移行
する時、IMEをオフする。
また、この機能が有効な場合は、機能Gの動作仕様が変更になり、IMEがオフでIMEが起
動可能状態の時、半角/全角キーを押すと全角英字入力モードでIMEがオンする。
このため、かな入力モードでIMEをオンする場合は、半角/全角キーでは無く、機能I
の無変換キーまたはひらがなキーを使用すること。
(この機能は、親指ひゅんQと組み合わせて使用した場合に、そのままでは正常に動作
しないため、この機能を親指ひゅんQと組み合わせて使用する場合は、oyakey.ini内に
OYAQ=1 の1行を追加すること。ただし、IMEのキー割当てで、英数キーが英数入力への
切り替えに割り当てられている必要がある。(V1.13〜))
この機能は、機能Iが有効な場合にのみ選択可能である。
(V1.05で追加。デフォルト設定は無効)
K英字・英数キーで半角英字モード移行時にIMEをオフ
機能Jに加えて、英字キーまたは英数キー(機能Dの「英数/CapsLockキーをカタカナ
/英小文字キーとする」が無効の時)を押すことにより、半角かな入力モードまたは半
角カタカナ入力モードから半角英字入力モードに移行する時にも、IMEをオフする。
この機能は、機能Jが有効な場合にのみ選択可能である。
(V1.05で追加。デフォルト設定は無効)
ただし、機能Jまたは機能Kが有効でも、半角/全角キーまたは英字・英数キーによる
半角英字モードへの移行時に文字列が入力中であり、その入力文字列が未変換状態の場
合や、変換が取り消された状態の場合には、IMEはオフしない。また、入力文字列が単
文節変換による変換済みの状態であれば、そのまま入力文字列を確定してIMEをオフす
る。複文節変換の後に半角英字モードへ移行した場合は、OAK/Japanistとその他のIME
で、以下の様な動作の違いがある。
・OAK/Japanistで、動作環境の動作タブの「初変換で先頭文節に着目する」がチェック
されていない場合(環境スタイルが「FMV DC」や「OAK」のとき)で、複文節変換後
に、取消キーによる変換の取り消しや文節の区切り直しを行っていない場合
→ そのまま入力文字列を確定してIMEがオフする。
・OAK/Japanistで、動作環境の動作タブの「初変換で先頭文節に着目する」がチェック
されている場合(環境スタイルがJapanistの「標準」や「MS-IME」のとき)や、「初
変換で先頭文節に着目する」がチェックされていない場合であっても、複文節変換後
に、取消キーによる変換の取り消しや文節の区切り直しを行った場合
→ 全ての文節が変換済みで、カーソルが末尾の文節にあるときのみ、入力文字列を
確定してIMEがオフする。
・MS-IMEやATOK等、OAK/Japanist以外のIMEの場合
→ 全ての文節が変換済みであれば、カーソルの位置に関係無く、入力文字列を確定
してIMEがオフする。(MS-IMEやATOKでは、複文節変換後に、先頭の文節にカー
ソルが移動するが、この状態のまま確定が可能である。)
機能I〜Kは、入力モード切り替えのキー操作によりIMEのオンオフ動作を自動的に行
うものであり、これらの機能により、IMEのオンオフ操作を特に意識する必要がなくな
ります。これは、かな漢字起動キーの無いOASYS専用機およびそのMS-DOS上で動作する
OAKの操作性を再現するものです。
ただし、機能JとKを有効にした場合は、入力モード切り替えのキー操作により、頻繁
にIMEがオンオフするため、OAK/Japanistの状態表示を、IMEの非活性時にも表示する設
定にした方が、現在の入力モードが分かり易く便利です。
また、機能JとKが共に有効な場合は、入力モード切り替えのキー操作を行うと、IME
ONの半角英字入力モードが選択出来なくなります。
このため、機能Fが有効で、「IMEが起動不可状態の時のみ」のオプションが選択され
ていない場合は、そのままでは、半角の「@」と「`」が入力出来ません。
この場合、OAK/Japanistのキーボード指定が「OASYSキーボード(実行付)」で、「半角/全
角」機能のキー設定が、F3キー(縮小文字キー)にも割り当てられていれば、F3キーは
IMEのオンオフに関係しないため、F3キーによりIME ONの半角英字入力モードに切り替
えが出来ます。
また、半角/全角キーまたは英字・英数キーによりIMEがオフした場合は、半角英字入
力モードに切り替わった状態でIMEがオフしているため、この状態からAlt+半角/全角
キー(漢字キー)によりIMEをオンすると、IME ONの半角英字入力モードになります。
また、半角英字モードへの移行時に、入力文字列が未変換状態などで、IMEがオフしな
い場合も、そのままIME ONの半角英字入力モードとなります。
また、機能JまたはKが有効な場合は「OASYS+OAK/Japanistの時はIMEをオフしない」
の設定オプションが選択可能です。(V1.17〜)
このオプションが有効な場合は、機能J,Kが有効であっても、OASYS上でOAKまたは
Japanistを使用する場合は、半角英字モード移行時にIMEをオフしません。
ただし、このオプションは、OASYSの編集画面上でのみ有効です。また、OASYS V4.0以
降の32ビットアプリケーションのOASYSが動作対象であり、OASYS V3.0A等の16ビットア
プリケーションのOASYSでは機能しません。
Lかな→英字モード移行時のCapsLock動作を変更する
(「CapsLockを制御しない」または「CapsLockをオフする」)
機能Dが有効な場合、英字キーを押して、かな入力モードまたはカタカナ入力モードか
ら英字入力モードに移行する時、CapsLockがオンして英大文字の入力モードとなる。
この機能は、英字キーによるかな→英字モード移行時のCapsLockの動作を、「CapsLock
を制御しない」または「CapsLockをオフする」に変更する。これにより、かな入力モー
ドから英小文字の入力モードに直接移行することが可能になる。英字入力モード移行後
に、もう一度英字キーを押した場合は、CapsLockがオンする。
この機能は、機能Dが有効な場合にのみ選択可能である。
(V1.05で追加。デフォルト設定は無効)
MOAK/Japanist以外のIMEでOASYS風の確定動作を行う
MS-IMEやATOK等、OAK/Japanist以外のIMEでOASYS風の確定動作を行う様にする。
(V1.08で追加。デフォルト設定は無効)
MS-IMEやATOKでは、変換後に改行したり、空白やタブを入力したり、カーソル移動を行
ったりする場合、Enterキーで一度確定してからでないと、これらの動作を行うことが
出来ません。しかし、OAK/Japanistでは、特に確定操作を必要としないOASYS風の確定
動作が自動的に行われるため、変換後に、Enterキーで確定と同時に改行したり、変換
後にそのまま続けて空白やタブを入力したり、変換後にそのままカーソル移動を行った
りすることが出来ます。このOASYS風の操作体系に慣れていると、MS-IMEやATOKのEnter
キーによる確定操作の強要は非常に煩わしいものです。
この機能が有効な場合は、MS-IMEやATOK等、OAK/Japanist以外のIMEでも、上記の様な
OASYS風の確定動作が行える様になるため、確定操作の煩わしさを軽減出来ます。
具体的な動作仕様は以下の通りです。
(OAK/Japanistとは、一部の動作仕様が異なります。)
・変換後にEnterキーを押せば、確定と同時に改行も行われる。ただし、未変換状態で
Enterキーを押した場合は、確定のみとなる。
なお、「Enterキーで確定時に改行しない」の設定オプションを有効にすると、この
確定時の改行は行われない。(V1.22〜)
・変換後にスペースキーを押せば、確定と同時にそのまま空白が入力される。
(変換は変換キーで行い、スペースキーは空白入力とする様に、IME側のキー設定を
変更しておいて下さい。)
・変換後にタブキーなどの機能キーを押せば、確定と同時に機能キーの動作が実行され
る。(タブキーの場合は、確定と同時にタブ移動を行う。カーソルキーの場合は、確
定と同時にカーソル移動を行う。Deleteキーの場合は、確定と同時にカーソル位置の
文字の一字削除を行う。後退キーの場合は、確定と同時に前文字削除(OASYS上では
後退動作)を行う。)
・機能キーのうち、PageUp・PageDownキーは、変換後、候補リストが表示されていない
場合のみ、確定を行う。(候補リストが表示されている場合は、候補リストのページ
移動が可能。)
・「縦書きモードで使用」の設定オプションが無効のときは、以下の動作仕様に従い、
カーソルキーによる確定が行われる。(V1.22〜)(通常時は、この状態で使用。)
・カーソルの↑↓キーは、変換後、候補リストが表示されていない場合のみ、確定を
行う。(候補リストが表示されている場合は、候補の選択が可能。)
・カーソルの→キーは、単文節変換の場合はそのまま確定を行うが、複文節変換の場
合は、文節移動を行うため、末尾の文節にカーソルがある状態からさらに→キーが
押された場合のみ、確定を行う。
・カーソルの←キーは、単文節変換の場合はそのまま確定を行うが、複文節変換の場
合は、文節移動を行うため、先頭の文節にカーソルがある状態からさらに←キーが
押された場合のみ、確定を行う。
・「縦書きモードで使用」の設定オプションが有効のときは、以下の動作仕様に従い、
カーソルキーによる確定が行われる。(V1.22〜)(ワープロソフトを縦書きモード
で使用する場合に、適宜設定する。ただし、Google日本語入力の様に、縦書きモード
でも、通常時とカーソル操作が変わらないIMEもあるので、使用環境に応じて、設定
を行う。)
・カーソルの←→キーは、変換後、候補リストが表示されていない場合のみ、確定を
行う。(候補リストが表示されている場合は、候補の選択が可能。)
・カーソルの↓キーは、単文節変換の場合はそのまま確定を行うが、複文節変換の場
合は、文節移動を行うため、末尾の文節にカーソルがある状態からさらに↓キーが
押された場合のみ、確定を行う。
・カーソルの↑キーは、単文節変換の場合はそのまま確定を行うが、複文節変換の場
合は、文節移動を行うため、先頭の文節にカーソルがある状態からさらに↑キーが
押された場合のみ、確定を行う。
・キー操作によるかな/英字のモード切り替えを行うと、変換結果を確定する。
なお、OAK/Japanistでは、この機能は無視されます。常にOAK/Japanistを使用する場合
は、無駄な処理を行わない様に、この機能を無効にしておくのが良いでしょう。
(OAK/JapanistでOASYS風の確定動作が行われない場合は、動作環境の動作タブにある
「未確定文字列の確定操作」の「よみを確定キーで確定する」/「確定時の機能キーを
有効とする」/「かな/英数切替えで変換結果を確定する」の3項目を全てチェックし
て下さい。さらに、Japanist 2002/2003の場合は、「変換中の文節移動はループする」
のチェックを外して下さい。環境スタイルの「FMV DC」は、デフォルトでこの設定にな
っています。)
また、この機能は、Office XP/2003のWordやExcelなどのアプリケーションと詳細なテ
キストサービスが有効なMS-IME2002/2003およびそれ以降のバージョンの組み合わせで
は、正常に動作しません。
(この組み合わせでは、機能I〜Kの入力モード切り替えのキー操作によりIMEのオン
オフ動作を自動的に行う機能なども正常に動作しません。V1.09で追加された機能N,
Oも同様です。詳細なテキストサービスが有効であっても、OASYSや通常のテキストエ
ディタなど、その他のアプリケーションとの組み合わせでは動作します。(ただし、
Windows XP SP1以降の [詳細なテキストサービスのサポートをプログラムのすべてに拡
張する] の設定が無効の場合))
MS-IME2002/2003およびそれ以降のバージョンを使用して、Office XP/2003などのアプ
リケーションで正常に動作させるためには、詳細なテキストサービスをオフにする必要
があります。
MS-IME2003の場合は、MS-IMEのプロパティの互換性タブで詳細なテキストサービスをオ
フに出来ます。Windows XPのMS-IME2002とOffice XPの組み合わせでは、コントロール
パネルの [地域と言語のオプション] から [テキストサービスと入力言語] ダイアログ
ボックスを開いて、詳細なテキストサービスをオフにします。
Windows XP SP1以降では、[詳細なテキストサービスのサポートをプログラムのすべて
に拡張する] の設定も無効にして下さい。
Windows 2000/MeにOffice XPを追加した場合は、MS-IME2002側で詳細なテキストサービ
スがオフに出来ないため、入力システムにOS標準のMS-IME2000を追加しなおして、MS-
IME2000を使用します。
なお、MS Office 2007に含まれるOffice IME 2007は、Windows XPにインストールした
場合については、IMEのプロパティで詳細なテキストサービスをオフにすることで、本
機能を正常に動作させることが可能です。しかし、Office IME 2007をWindows Vista/7
にインストールした場合やWindows Vista/7のOS標準のMicrosoft IMEでは、詳細なテキ
ストサービスをオフにすることが出来ないため、本機能は正常に動作しません。
また、TSF(Text Services Framework)のみに対応した入力システムは、動作対象外と
なります。
Nカタカナ・英字・記号・半角数字を直接確定入力する
MS-IMEやATOK等、OAK/Japanist以外のIMEで、全角カタカナ・半角カタカナ・全角英字
・半角英字・全角記号・半角記号・半角数字を直接確定入力する。
この機能は、機能Mが有効な場合にのみ選択可能である。
(V1.09で追加。デフォルト設定は無効)
この機能により、MS-IMEやATOK等、OAK/Japanist以外のIMEで、句読点や括弧等の記号
や英字などを直接確定入力出来る様になります。
なお、機能Mと同様に、OAK/Japanistでは、この機能は無視されます。OAK/Japanistで
は、動作環境−入力タブの「直接確定文字」で設定して下さい。
また、カタカナの確定方法については、以下の注意事項があります。
・ローマ字入力では、全角カタカナ・半角カタカナは、ローマ字の変換が終わった時点
で確定されます。ただし、ローマ字の入力ミスにより、英字が残った場合は、これを
削除・修正しても確定されません。この場合は、Enterキーにより確定して下さい。
・カナ入力では、全角カタカナのうち、カ行やハ行など、濁音・半濁音になる清音は直
接確定されません。この直接確定されない文字が連続した場合は、そのまま未確定状
態が続きます。そして、濁音・半濁音や濁音・半濁音にならない清音など、直接確定
出来る文字が入力されると入力済みのカタカナ全てが確定されます。
・カナ入力で、未確定状態の全角カタカナが残った場合は、機能MのOASYS風の確定動
作により、機能キーで確定されます。また、変換・無変換キーや取消キーでも確定さ
れます。
O全角数字は未確定状態でも機能キーで確定する
MS-IMEやATOK等、OAK/Japanist以外のIMEで、全角数字は未確定状態でも機能キーで確
定する。
この機能は、機能Nが有効な場合にのみ選択可能である。
(V1.09で追加。デフォルト設定は無効)
全角数字は漢数字やまる付数字等への変換を可能とするため、機能Nで直接確定入力さ
れませんが、この機能により、未確定状態の全角数字は機能キーで確定させることが出
来ます。この時、数字にカンマ「,」と小数点「.」が含まれている場合も確定されま
す。また、取消キーでも確定されます。
なお、機能M,Nと同様に、OAK/Japanistでは、この機能は無視されます。機能Nと同
様に、OAK/Japanistでは、動作環境−入力タブの「直接確定文字」で設定して下さい。
PIE上で、IMEでの入力中以外は取消キーを無効にする
IE(インターネットエクスプローラ)上では、IMEでの入力中に入力内容を訂正する時
以外はOASYSキーボード特有の取消キーの入力を全て無効にする。
(V1.17で追加。デフォルト設定は無効)
IEを使用して、Webフォームヘ文字入力をしている時に取消キーやESCキーを押すと、
form.resetコマンドが発行されて、入力中のフォームの内容が全てクリアされます。初
期値が設定されている場合は、デフォルトに戻ります。ただし、IMEでの入力内容を訂
正する場合を除きます。また、さらに続けてもう一度、取消キーやESCキーを押すと、
入力中以外のフォームも全てリセットされます。これは、IEの独自仕様であり、他の
Webブラウザでは、この現象は発生しませんが、IEを使用する場合は、IMEでの入力中に
入力内容を訂正しようとして、取消キーやESCキーを押す時、誤ってキーを余分に押し
ただけで、それまでの入力内容が全て消えてしまい、非常に不便です。
特に、親指シフトキーボードの場合は、右手小指の押しやすい位置に後退キーと並んで
取消キーがあり、余分に取消キーを押して入力内容を消してしまう確率は、通常のキー
ボードの場合より高いと思われます。
この機能が有効な場合は、IE上では、IMEでの入力中に入力内容を訂正する時以外は
OASYSキーボード特有の取消キーの入力が全て無効になります。これにより、IE使用時
に入力フォームで余分に取消キーを押しても、入力内容が消えることが無くなります。
この機能は、IMEが起動可能状態および起動不可状態のどちらでも常に有効であり、パ
スワード入力欄など、IMEが起動不可状態に設定される場合でも、取消キーは無効にな
ります。
ただし、この機能により、IE上では、設定ダイアログを閉じる場合などに、取消キーは
使えなくなりますので、ご注意下さい。
動作対象は、本プログラムの機能@およびFによる取消キーと右Altキーに割り付けた
取消キー、FMV-KB611/613 や FMV-LIFEBOOKの親指シフトキーボードモデルの取消キー
および OAK V8/Japanistの快速親指シフトにより右手小指に配置した取消キーです。
なお、親指ひゅんQなど、快速親指シフト以外の親指シフトエミュレータで右手小指に
配置されるのはESCキーであり、取消キーの動作対象には含まれませんので、快速親指
シフト以外のエミュレータ環境で使用する場合は、機能Pを有効にした上で、次の機能
Qを使用して下さい。
QIMEが起動可能状態の時はESCキーも無効にする
IE上でIMEが起動可能状態の時は、IMEでの入力中に入力内容を訂正する時以外は機能P
の取消キーに加えてESCキーも無効にする。
この機能は、機能Pが有効な場合にのみ選択可能である。
(V1.17で追加。デフォルト設定は無効)
この機能が有効な場合は、IE上でIMEが起動可能状態の時は、IMEでの入力中に入力内容
を訂正する時以外は機能Pの取消キーに加えてESCキーも無効になります。
常時 ESCキーを無効にすると不便なため、IMEが起動可能状態の時に限定して、ESCキー
を無効にしています。
このため、設定ダイアログを閉じる場合などに、ESCキーは使えますが、パスワード入
力欄など、IMEが起動不可状態に設定される場合では、ESCキーが無効にならず、フォー
ムの内容がリセットされますので、ご注意下さい。
一方、IMEが起動可能状態であれば、常にESCキーが無効となりますので、IEのアドレス
入力欄でESCキーを押すとアドレスが全選択される機能などが使えなくなります。
なお、この機能が有効であっても、Ctrl+ESC(スタートメニューを表示、Winキーと同
等)やAlt+ESC(ウィンドウの切り替え)はそのまま機能します。
機能@とCおよび機能Fは、キーボードドライバによって、109 OADGキーボードを親指シ
フトキーボードに置き替えた場合に発生する不都合を解消するものです。
また、機能AとBおよび機能DとEは、FMV-KB611/613 や FMV-LIFEBOOKの親指シフトキ
ーボードモデルにも無い機能であり、OASYS専用機に近い操作性を実現するものです。
さらに、機能G〜Kは、IMEのオンオフや環境設定ダイアログの表示の操作性を向上させ
るものです。
また、機能Lは、英小文字入力モードへの移行を考慮し、機能AとBおよび機能Dが有効
な場合の英字キーによるCapsLock動作を変更可能にするものです。
また、機能M〜Oは、OAK/Japanist以外のIMEでも、OASYS風の確定動作や直接確定入力を
行う様にして、確定操作の煩わしさを軽減するものです。
また、機能PとQは、IE上で取消キーやESCキーを余分に押すことによって、入力内容が
消えてしまう不便さを解消するものです。
FMV-KB611/613 や FMV-LIFEBOOKの親指シフトキーボードモデルに対して、機能AとBお
よび機能DとE、そして機能L,Pを有効にして使用することも可能です。
また、機能G〜KとM〜Qは、親指シフトキーボードに限らず、その他の環境でも、使用
することが可能です。
注意
本プログラムは、富士通製IMEであるOAK/Japanistと富士通製OASYSキーボードドライバの
組み合わせでの使用を前提として開発しています。
また、富士通製ワープロソフトWindows版OASYSとOAK/Japanistの組み合わせにおいて、正
常に動作することを確認しております。
その他のIMEやワープロソフトにおいても、ある程度の動作検証をしていますが、不具合
が発生する場合があるかもしれません。
使用者各自の責任において、本プログラムを使用して下さい。
本プログラムの使用により発生するいかなる損害についても、作者は責任を負いません。
なお、本説明書に記載の富士通製OASYSキーボードドライバの使用方法について、OASYS/
Japanistの販売元である富士通ミドルウェアの相談窓口に確認を取ったところ、OASYSま
たはJapanistの使用者が、自作ユーティリティソフトウェアと合わせて、OASYSキーボー
ドドライバを使用することに権利上の問題は無いとの回答を頂きました。
また、109 OADGキーボードやノートPCのOADGキーボードは、OASYSキーボードドライバの
メーカサポート対象外となります。
よって、本説明書に記載の方法でOASYSキーボードドライバと組み合わせて、本プログラ
ムを使用することにつきましては、以上のことをご理解頂けるOASYSまたはJapanistをご
使用の方に限定させて頂きます。
ただし、NICOLA 日本語入力コンソーシアムまたは株式会社サニコンからフリーソフトウ
ェア版の親指シフトキーボードドライバが公開されており、このキーボードドライバとの
組み合わせでも、oyakey.exeの各機能が正常に動作することが確認出来ています。
使用者各自の責任において、これらフリーソフトウェア版キーボードドライバをご使用さ
れる場合は、OASYSまたはJapanistをお持ちで無い方でも、本プログラムをご使用して頂
けます。
これにより、MS-IMEやATOK等、OAK/Japanist以外のIMEでも、親指シフト入力環境を実現
することが出来ます。ただし、この場合は、期待通りの動作をさせるためには、IME側の
キー設定を変更する必要があります。
フリーソフトウェア版キーボードドライバやIMEの環境設定の詳細については、添付の
kbdriver.txtをご確認下さい。
なお、Office IME 2007を使用する場合は、IMEオフの状態で英字キーまたは英数キーを押
すと、意図せずIMEがオンしてしまうという問題があります。(後継のOffice IME 2010で
は修正されており、この問題は発生しません。)このため、Office IME 2007を使用し、
IMEがオフの時に英字キーまたは英数キーを押しても、IMEが勝手にオンしない様にするに
は、oyakey.ini内に IME2007=1 の1行を追加して下さい。(V1.14〜)
また、本プログラムの機能のうち、IMEのオンオフ操作に関する機能やV1.08で追加された
OASYS風の確定動作の機能およびV1.09で追加された直接確定入力の機能は、親指シフトキ
ーボードドライバを組み込まなくても使用することが可能です。Windows標準のキーボー
ドドライバのまま、ローマ字入力やJISかな入力を行う場合の他、親指ひゅんQによって
擬似親指シフト化した環境にも、本プログラムを組み合わせて使用することが出来ます。
(Windows 2000の標準キーボードドライバのまま、MS-IME2000に、親指ひゅんQと
oyakey.exe V1.09を組み合わせて、親指シフト入力とOASYS風の確定動作や直接確定入力
が行えることを確認しています。ただし、左右の親指キーは、親指左=無変換キー、親指
右=変換キーとして使用した場合に限ります。また、全ての動作を保証するものではあり
ません。)
本方式のメリット
OAK V8/Japanistには、快速親指シフトの機能がありますが、OASYSキーボードドライバを
組み込む方法では、OAK V4.1以降の全てのOAK/Japanistで、109 OADGキーボードによる親
指シフト入力が可能になります。
また、IMEのオン・オフの両方において、同じキー配列(後退キーや一部の記号)が使用
出来ます。
(OAK V4.0以前は、OASYSキーボードドライバに対応しておらず、この方法による親指シ
フト入力が出来ません。OAKの動作環境で、キーボード指定に「OASYSキーボード(実行付)」
が選択出来るのも、OAK V4.1以降です。また、OAK V3.0以前は16ビットアプリケーション
であり、本プログラムの各機能について動作を保証しません。)
さらに、OASYSと組み合わせて使用する場合は、キー割当てに「OASYSキーボード(実行付box
型)」または「OASYSキーボード(実行付note型)」が選択出来るため、OASYS専用機と同等の操
作性が実現出来ます。
なお、OASYSキーボードドライバに対応していない一部のIMEを除いて、OAK/Japanist以外
のIMEでも、この方式により親指シフト入力が可能ですが、変換の確定時にEnterキーを押
す必要があったり、句読点や括弧等の記号や英字を直接確定することが出来ない等の制約
により、そのままでは、OASYS専用機に近い操作性は実現出来ません。しかし、V1.08で追
加されたOASYS風の確定動作の機能やV1.09で追加された直接確定入力の機能を使えば、
MS-IMEやATOKでも、確定操作の煩わしさを軽減することが出来ます。
快速親指シフトとの違い
OAK V8/Japanistの快速親指シフトの内部的なキーコード出力は、OASYSキーボードドライ
バによる親指シフトの場合と違い、親指キーとの同時打鍵文字の入力時や変換・無変換の
入力時に、変換・無変換のキーコードを2重に出力するという特徴があります。
このため、快速親指シフトを使用した場合、富士通製の親指シフトタイピング練習ソフト
「親指シフト練習」は、文字入力結果を受け取るために正常に動作しますが、「NICOLAタ
イプ練習 LessonQ」は、キーコードを受け取るタイプなので、親指キーとの同時打鍵時お
よび変換・無変換の入力時に、変換・無変換のキーコードを2重検知してミスタイプと判
定されてしまい、正常に動作しません。
本方式のOASYSキーボードドライバによる親指シフトの動作は、FMV-LIFEBOOKの親指シフ
トキーボードモデルと全く同等であり、どちらの練習ソフトも正常に動作します。
使用に適したキーボード
本方式では、109 OADGキーボードあるいはノートPCのOADGキーボードの環境のまま、親指
シフトキーボード FMV-KB611/613 や FMV-LIFEBOOKの親指シフトキーボードモデルと同等
の入力環境が実現出来ます。
ただし、親指キーは変換・無変換キーとの共用型であり、親指キーと空白キーの並びは、
左から、無変換=親指左、スペース=空白、変換=親指右に固定されます。
このため、使用するキーボードは、スペースキーの幅が、文字キーの2.5個分程度と比較
的小さく、その位置が「V」キーの下から「N」キーの下に収まっていること、変換キーと無変
換キーの幅が文字キーの1.25〜1.5個分程度の押し易い大きさを確保していることなどの
要件を満たすものが適しています。
設定および使用方法
・Windows 98/Meの場合
@キーボードドライバの組み込み
OASYS/Japanistに付属のWindows 95/98/ME用OASYSキーボードドライバを準備する。
最新版は下記にてダウンロード可能である。(V1.0.5.0)
http://software.fujitsu.com/jp/japanist/download/index2.html#kbdriver95
インストール手順に従い、キーボードドライバをインストールする。
キーボードのモデルは、 「FUJITSU OASYS キーボード 親指シフト (BIBLO LIFEBOOKシリーズ)」
または、「FUJITSU OASYS キーボード 親指シフト (BIBLO DC 13NA3/NU3以後)」 を選択する。
このキーボードドライバを組み込むことにより、親指シフト配列によるかな入力が可能
となる。また、右Ctrlキーは実行キーに割り当てられる。
AWindows 95用キー入れ替えドライバ SwapScan.386(Vectorでの公開は既に終了。登録
ファイル名はswscn100.lzh)を使用して、キー配置の入れ替えとOASYSキーボード特有
のキーの割り当てを行う。
・配置の入れ替えと割り当て内容は以下の通り。
「@」 -> 「:」
「:」 -> 「BS」
「BS」 -> 「]」
「]」 -> 「@」
「右Alt」 -> 「取消」
「左Win」 -> 「右Alt」
「左Alt」 -> 「TAB」
「TAB」 -> 「英字」
・SYSTEM.INIの記述は以下の通り。
(組み込み方法の詳細はSwapScan.386のドキュメントを確認して下さい。)
[386Enh]
device=SwapScan.386
...
[SwapScan.386]
SwapLCtrlCaps=no
SwapHanzenEsc=no
MapScan=1a 28
MapScan=28 0e
MapScan=0e 2b
MapScan=2b 1a
MapScan=e038 e064
MapScan=e05b e038
MapScan=38 0f
MapScan=0f 63
B上記@,Aの組み込みを完了後、解凍したoyakey.exeとoyakhook.dllを適当なフォルダ
(C:\oyakey など)に置き、oyakey.exeを実行する。
実行後、oyakey.exeのアイコンがタスクトレイに格納される。
設定変更する場合やプログラムを終了する場合には、タスクトレイのアイコンを右クリ
ックして表示されるメニューから行う。
また、Windows起動時に自動的に実行する場合は、oyakey.exeのショートカットをプロ
グラムメニューのスタートアップに登録する。
・Windows 2000/XPの場合
@キーボードドライバの組み込み
JapanistまたはOAK V7/OAK V8のアップデートに含まれるWindows 2000/XP用OASYSキー
ボードドライバ(V5.0.0.5以降)を準備する。
最新版は下記にてダウンロード可能である。(V5.0.0.7)
http://software.fujitsu.com/jp/japanist/download/index2.html#kbdriver2k
インストール手順に従い、キーボードドライバをインストールする。
キーボードのモデルは、「FUJITSU OASYS キーボード 親指シフト (BIBLO シリーズ)」 を選択す
る。
このキーボードドライバを組み込むことにより、親指シフト配列によるかな入力が可能
となる。また、右Ctrlキーは実行キーに割り当てられる。
AWindows NT/2000/XPのレジストリ書き換えによるキー配置変更を行うソフトウェア
Change Key v1.40(http://www.vector.co.jp/soft/dl/winnt/util/se214366.html)を
使用して、キー配置の入れ替えとOASYSキーボード特有のキーの割り当てを行う。
・配置の入れ替えと割り当ては以下の通り。
「@」 -> 「:」
「:」 -> 「BS」
「BS」 -> 「]」
「]」 -> 「@」
「右Alt」 -> 「取消」(スキャンコード 0xe064)
「左Win」 -> 「左Alt」
「左Alt」 -> 「TAB」
「TAB」 -> 「英字」(スキャンコード 0x0063)
Change Keyでは、ソフトウェアの画面上で入れ替えるキーを設定する。ただし、取消キ
ーと英字キーはスキャンコードで設定する。登録後、再起動を行うと、キー配置変更が
有効となる。
B上記@,Aの組み込みを完了後、解凍したoyakey.exeとoyakhook.dllを適当なフォルダ
(C:\oyakey など)に置き、oyakey.exeを実行する。
実行後、oyakey.exeのアイコンがタスクトレイに格納される。
設定変更する場合やプログラムを終了する場合には、タスクトレイのアイコンを右クリ
ックして表示されるメニューから行う。
また、Windows起動時に自動的に実行する場合は、oyakey.exeのショートカットをプロ
グラムメニューのスタートアップに登録する。
OAK/JapanistおよびOASYSの環境設定
・OAK/Japanistの動作環境
環境スタイルは「FMV DC」を選択。
キーボード指定は「OASYSキーボード(実行付)」を選択。
・OASYS環境設定のキー割当て
「OASYSキーボード(実行付box型)」または「OASYSキーボード(実行付note型)」を選択。
OASYSキーボードドライバを組み込むことにより、OASYS使用時に上記キー割当てで、
「Print Screen」キーが前頁キーとして働きます。この時、画面コピーはCtrl+Shift+F2
にすり代わります。
Windows標準の106/109日本語キーボードドライバでは、「Print Screen」キーが前頁キー
として働かないため、OASYSキーボードのキー割当ては使用出来ません。
設定後のキー配列
添付のkeymap.txtを参照して下さい。
また、keytop.oa2は、OASYS2文書形式のキートップラベルです。OASYS または OASYS
Viewer(http://software.fujitsu.com/jp/oasys/download/oasviewer/index.html)でA4
ラベル用紙に印刷して、使用して下さい。
機能Cの詳細について
親指シフトのOASYSキーボードドライバは、ローマ字かな入力モードにおいて、少し特殊
な動作をします。
親指シフトかな入力モードにおいては、「、」は「:」キーの単独打鍵(親指キーとの併用無
し)に割り当てられており、「:」キーをそのまま押すと「、」が出力されます。このとき、
「:」キーのスキャンコードが出力されます。これは、他のかなや記号と同じ扱いです。
しかし、ローマ字かな入力モードにおいては、「:」キーを押した時、キーボードドライバ
は「Shift」+「,」キーのスキャンコードを出力する様になっています。
そして、OAK/Japanistの動作環境の「ローマ字入力時の記号変換」設定画面での「、」の
扱いによって、「:」キーを押したときには、「、」または「<」のいずれかが出力されます。
(OAK/Japanistのデフォルト設定では「、」)
Windows 2000/XPのレジストリ変更によるキー配置変更は、キーボードドライバよりも上
位層で処理されるため、ローマ字かな入力モードでは、「:」キーを押した時、キーボード
ドライバから出力される「Shift」+「,」キーのスキャンコードを受け取ってキー配置変更が
処理されます。しかし、「Shift」+「,」キーはキー配置変更の処理対象では無いため、その
まま「Shift」+「,」のキーコードとして処理されてしまい、「:」キー→後退キーの置き替えが
出来なくなります。一方、元の「BS」キーは「]」キーに変更されているため、本説明書通り
のキー配置変更を行ったWindows 2000/XPの環境においては、そのままでは、ローマ字か
な入力モードで後退キーが入力出来ない状態となります。
ただし、ローマ字入力モードであっても、英字モードに変更すれば、後退キー(元の「:」キ
ーの位置)の入力は可能です。
機能Cは、ローマ字かな入力モードのときに、「Shift」+「,」キーのスキャンコードを受け
取り、かつ、シフトキーが離れている状態であれば、後退キーの処理を行うものです。
なお、親指シフトかな入力モードでは、キー配置変更後の「:」キー(元の「@」キーの位置)
を押すと「、」が入力されますが、ローマ字かな入力モードでは、「:」が入力されます。
ローマ字かな入力モードで「、」を入力するには、「Shift」+「,」キー(または OAK/Japanist
の設定変更により「,」キー単独)を押して下さい。
SwapScan.386によるWindows 98/Meのキー配置変更では、キーボードドライバと同等のド
ライバレベルで処理が行われ、この問題が発生しません。ローマ字かな入力モードにおい
ても、「:」キー → 後退キーの置き替えが正常に行われます。
また、親指シフトかな入力モード、ローマ字かな入力モードの両方において、キー配置変
更後の「:」キー(元の「@」キーの位置)で、「、」が入力されます。
このため、Windows 98/Meでは、この機能は選択しない様になっています。
親指シフトかな入力時の制限事項(Windows 2000/XP)
Windows 2000/XPでは、レジストリ変更によるキー配置変更を行うことによって、上記の
ローマ字かな入力時の後退キーの動作の他に、親指シフトかな入力時においても、以下の
制限が発生します。
OAK/Japanistのキーボード指定を「OASYSキーボード(実行付)」とした場合、OASYSキーボー
ドドライバの組み込みのみを行い、Windows 2000/XPのレジストリ変更によるキー配置変
更を行う前のOADGキーボードでは、親指シフトかな入力時に、「:」キーを単独打鍵すると
「、」が入力され、「:」キーを右親指キーと同時打鍵すると「¢」(セント記号)が入力され
ます。これは、FMV-KB611/613 および FMV-LIFEBOOKの親指シフトキーボードモデルと同
じ動作です。
しかし、Windows 2000/XPのレジストリ変更によるキー配置変更を行ったOADGキーボード
では、「:」キー(元の「@」キーの位置)を単独打鍵すると、キー配置変更前と同じく「、」が
入力されますが、「:」キーを右親指キーと同時打鍵した場合は、何も入力されません。
これは、レジストリ変更によるキー配置変更によって発生するWindows 2000/XPの制限事
項となります。
添付のキー配列表 keymap.txt やキートップラベル keytop.oa2 には、「:」キーに「¢」の
表記がありますが、Windows 2000/XPでは入力が出来ませんので、ご注意下さい。
なお、「¢」(セント記号)は、「せんと」と入力して変換するか、「たんいきごう」また
は「つうかきごう」と入力して漢字辞書キーを押すことで、呼び出しが可能です。
この他に、「@」キーと「]」キーもキー配置変更を行いますが、これらのキーは、かな入力時
に何も入力されないので、影響はありません。また、「BS」キーもキー配置変更を行います
が、こちらも親指キーとの同時打鍵は関係無いため、影響はありません。
一方、SwapScan.386によるキー配置変更を行った Windows 98/Meでは、この問題は発生せ
ず、キー配置変更後の「:」キー(元の「@」キーの位置)を単独打鍵すると「、」が入力され、右
親指キーとの同時打鍵では、「¢」が入力されます。
oyakey.exeの機能上の制限事項
Windows 2000/XPのコマンドプロンプトにおいては、機能Aと機能Bは動作しますが、IME
の状態の受け取りが出来ないため、その他の機能は動作しません。
一方、Windows 98/MeのMS-DOSプロンプトにおいては、全ての機能が動作しません。さら
に、キーボードドライバの仕様上の制限により、親指シフトかな入力自体が出来ません。
(親指キーとの同時打鍵の文字が入力されず、かなキーの単独打鍵と同じ文字が入力され
てしまいます。)Windows 98/MeのMS-DOSプロンプトでは、ローマ字かな入力を使用して
下さい。また、MS-DOSプロンプトでは、英字キーも動作しませんので、かなモードから英
字モードへの移行は、英数/CapsLockキーを使用して下さい。
設定内容の保存について
設定内容は、oyakey.exeと同じフォルダ内のoyakey.iniに保存されます。レジストリは使
用していません。oyakey.iniが存在しない場合は、oyakey.iniが自動的に生成されます。
また、oyakey.ini内の RESET=0 を RESET=1 にすると、次回起動時に設定が初期化されま
す。
プログラムファイルの説明
・oyakey.exe
設定内容の変更・保存、プログラムの終了、および下記oyakhook.dllのロード・アンロー
ドを行うプログラムの本体です。起動後は、タスクトレイに格納されます。
・oyakhook.dll
キーボードフックを行い、処理対象となるキーのスキャンコードに対して、キーイベント
の発生やIMEの操作を行うプログラムです。処理対象以外のキーに対しては何も行いませ
ん。
アンインストール方法
oyakey.exe,oyakhook.dllおよびoyakey.iniをフォルダごと削除して下さい。
履歴
2009/5/23 version 1.00 初版
2009/6/6 version 1.01
・OASYS専用機の操作性により近付けるための以下の2つの機能を追加。
英数/CapsLockキーをカタカナ/英小文字キーとする
Ctrl+英字キーでローマ字入力をオンオフする
・上記機能の追加により、英字キー・英数/CapsLockキーの打鍵検出ロジックを変更。
これに合わせて、機能Bが有効な場合に、Windows 98/Me上で、シフト+CapsLockキー
によるCapsLockのオンオフが機能しなかった問題を修正。
・右クリックメニューにおいて、設定またはバージョン情報のダイアログが開いていると
き、既に開いているダイアログと終了のメニューを選択不可とした。
2009/6/27 version 1.02
・IME OFF時にも、「@」キーを取消キーとする機能(「IMEが起動不可状態の時のみ」の設
定オプションあり)を追加。
・機能@の取消キー動作によって、アプリケーションの終了確認ダイアログが表示される
場合等、かな入力モードから他のモードに遷移した際に、取消キーを離すキーコードが
送出されず、取消キーを押したままの状態となる問題があった。(この状態になった場
合は、アイコンのダブルクリックやスタートメニューからプログラムが実行出来なくな
り、この状態を抜けるには、一度 ESCキーを押す必要があった。)
機能Fの導入に合わせて、取消キー動作によって、各種モード遷移が発生しても、上記
問題が発生しない様に修正。
・一部のアプリケーションにおいて、Enter入力の直後や文字入力の確定直後において、
機能@の取消キー動作が、無効になっていた問題を修正。
・機能Cが有効な時、ローマ字入力時に、シフトキーを一度押して離し、その後、「,」キ
ーを押すと、後退キーを押したのと同じ動作をしていたのを、「,」キーの入力のまま動
作させる様に修正。
・機能Cのローマ字入力時の後退キーの機能が、かなの未変換入力状態で、後退キーを押
したままにした時、正常に動作しなかった問題を修正。
・タスクトレイアイコンの右クリックメニュー表示のタイミングを右ボタンを押した瞬間
から離した瞬間に変更。これにより、状況によって、メニュー表示時のショートカット
キーが機能しない場合がある問題を修正。
2009/6/28 version 1.03
・機能Bが有効な時、Windows 98/MeのMS-DOSプロンプトにおいて、IME ONの英字モード
で、シフト+CapsLockキーによる英大文字と英小文字の切り替えが正常に出来なかった
問題を修正。
2009/7/4 version 1.04
・IMEのオンオフや環境設定ダイアログの表示の操作性を向上させる機能を追加。
半/全角キーでIMEをオン、シフト+半/全角キーでIMEをオフ
Ctrl+半/全角キーでIMEの環境設定ダイアログを表示
2009/7/14 readme.txtを差し替え(バージョンは変更無し)
readme.txtに、「親指シフトかな入力時の制限事項(Windows 2000/XP)」を追記し、フ
ァイルを差し替え
プログラム本体は、version 1.04のまま変更無し
2009/8/1 version 1.05
・入力モード切り替えのキー操作によりIMEのオンオフ動作を自動的に行う機能を追加。
無変換キーまたはひらがなキーでIMEをオン
半/全角キーで半角英字モード移行時にIMEをオフ
英字・英数キーで半角英字モード移行時にIMEをオフ
・英字キーによるかな→英字モード移行時のCapsLock動作を変更する機能を追加。
「CapsLockを制御しない」または「CapsLockをオフする」
2009/8/31 version 1.06
・従来のバージョンでは、機能Dの英数/CapsLockキーによるひらがな入力モードからカ
タカナ入力モードへの移行は、IMEの入力モード設定を直接カタカナ入力モードに設定
していたが、これをカタカナキーのキーイベントを発生させる様に変更。これにより、
OAK/Japanistを使用している場合は、カタカナ入力モードへの移行時に、入力中の変換
済み文字列があれば、これが自動的に確定される様になる等、IMEの動作が、カタカナ
キーを押した場合と全く同じになる。ただし、IMEの機能として、カタカナ入力モード
への移行がカタカナキーに割り当てられている必要がある。
・前バージョンでは、機能Jの半角/全角キーで半角英字モード移行時にIMEをオフする
際、または、機能Kの英字・英数キーで半角英字モード移行時にIMEをオフする際に、
文字列が入力中で未確定のままの場合には、入力中の文字列が全てキャンセルされてい
たが、入力中の文字列が変換済みの場合は、これを確定してからIMEをオフする様に変
更。入力中の文字列が未変換状態の場合は確定動作を行わないため、前バージョンと同
様、IMEをオフする際に入力がキャンセルされる。
2009/9/5 version 1.07
・機能Jまたは機能Kが有効でも、半角/全角キーまたは英字・英数キーによる半角英字
モードへの移行時に文字列が入力中であり、その入力文字列が未変換状態の場合、また
は、変換を取り消したり、文節の区切り直しを行うなどして、入力文字列が変換途中の
場合には、IMEをオフしない様に動作仕様を変更。最後の文節まで変換が完了している
場合は、前バージョンの通り、入力文字列を確定してからIMEをオフする。
・Windows XP用に48×48ピクセルのアイコンイメージを追加。32×32ピクセルおよび16×
16ピクセルのアイコンイメージも従来よりも一回り大きなデザインに修正。
2009/9/30 version 1.08
・OAK/Japanist以外のIMEでOASYS風の確定動作を行う機能を追加。
・前バージョンで、機能Jまたは機能Kが有効であっても、OAK/Japanist以外のIMEで複
文節変換を行った場合などに、半角/全角キーまたは英字・英数キーによる半角英字モ
ードへの移行でIMEがオフしなかった問題があったためこれを修正し、複文節変換を行
った後の処理について、IMEによる動作の違いの説明を追加。
2009/11/1 version 1.09
・OAK/Japanist以外のIMEでカタカナ・英字・記号・半角数字を直接確定入力する機能と
全角数字は未確定状態でも機能キーで確定する機能を追加。
・OAK/Japanist以外のIMEでOASYS風の確定動作を行う機能に、後退キーによる確定動作と
かな/英字のモード切り替えによる確定動作を追加。
2010/1/11 version 1.10
・機能MのOASYS風の確定動作のうち、カーソルの↑↓キーやPageUp・PageDownキーなど
で候補リストが表示されているかどうかの判定ロジックを修正。(MS-IME,ATOK以外の
一部のIMEとの組み合わせで発生していた不具合を対策)
・前バージョンまでは、機能Mなどで選択されたIMEがOAK/Japanistかどうかの判定ロジ
ックは、OAK V4.0以降が対象であったが、Win9x系で動作可能なOAK V3.0も判定の対象
に含めた。ただし、OAK V3.0以前は16ビットアプリケーションのため、本プログラムの
各機能について動作を保証しない。
2010/1/24 version 1.11
・ATOK12の使用時に、機能Jまたは機能KによりIMEがオフした時、半角英字モードに移
行する前の入力モードがATOKパレットにグレー表示されていたのを修正。
・MS-IME97他、一部のIMEの使用時に、機能EによりCtrl+英字キーでかな入力からロー
マ字入力に切り替えた時、カナロックを自動制御にしていても、カナロックがオフしな
かったのを修正。
・一部のIMEの使用時に、機能Nを有効にして全角カタカナをカナ入力した時、未確定状
態の全角カタカナが、変換・無変換キーの打鍵時に消去されていたのを修正。
2010/2/13 version 1.12
・OAK/Japanist以外のIMEで、機能Nを有効にしてカタカナをローマ字入力する時、'n'
を1文字入力した後に続けて記号等を入力した場合に、'n'がローマ字変換されて「ン」
になっても、続く記号等を含めた入力文字列が直接確定入力されず、未確定のままにな
っていたのを修正。
2010/4/10 version 1.13
・親指ひゅんQと組み合わせて使用した場合、機能Jを有効にして半角/全角キーを押し
て全角英字入力モードでIMEをオンした時、
・そのまま英字を入力しようとしてもかなが入力される。
・もう一度半角/全角キーを押してもIMEがオフせず、OAK/Japanistでは半角かな入力
モードに、それ以外のIMEでは半角カタカナ入力モードになる。
などの問題があった。これは、IMEをオンする際、IMEのAPIを操作して英字入力モード
で立ち上げても、親指ひゅんQ側で自動的にかな入力モードにリセットされるためであ
る。このため、親指ひゅんQと組み合わせて使用する場合は、oyakey.ini内に QYAQ=1
の1行を追加することで、機能Jが正常に動作する様にした。ただし、この機能は、半
角/全角キーでIMEをオンする際に、英数キーのキーイベントを発生させることによっ
て、入力モードをかな入力モードから英字入力モードに戻すものであり、IMEのキー割
当てで、英数キーが英数入力への切り替えに割り当てられている必要がある。
2010/5/12 version 1.14
・Office IME 2007を使用した場合、下記の仕様(バグ)の影響により、IMEオフの状態で
英字キーまたは英数キーを押すと、意図せずIMEがオンしてしまうという問題がある。
・Microsoft IME のキー設定で [英数] キーの設定を削除しても、[英数] キーの機能
が無効にならない http://support.microsoft.com/kb/954440/ja
(後継のOffice IME 2010では修正されており、この問題は発生しない。)
この問題により、Office IME 2007使用時には、IMEオフの状態で、機能A,Bを使用し
たり、機能KでIMEをオフした後に、再度、英字キーまたは英数キーを押した場合など
に、意図せずIMEがオンしてしまい、期待通りの動作が出来なくなっていた。
このため、Office IME 2007を使用する場合は、oyakey.ini内に IME2007=1 の1行を追
加することで、IMEがオフの時に英字キーまたは英数キーを押しても、機能A,B以外
の動作が無効になり、IMEが勝手にオンしない様にした。ただし、この機能により、英
字キーまたは英数キーの動作が無効になるのは、IMEがオフで、かつ、OAK/Japanistま
たはATOK以外のIMEが選択されている場合である。
2010/5/16 version 1.15
・キーボード配列エミュレータ「やまぶき」の最新版と組み合わせて使用した場合に、機
能Iの無変換キーまたはひらがなキーでIMEをオンのうち、無変換キーによるIMEオンが
動作しなかった。これは、機能Iの無変換キーの識別をスキャンコードで行っていたの
に対して、やまぶき動作時は、親指シフトキーの単独打鍵に対するスキャンコードの入
れ替えが行われているため、無変換キーの識別コードの食い違いが生じていたことが原
因である。このため、機能Iの無変換キーの識別を仮想キーコードでも行う様に修正し
て、やまぶきでも機能Iの無変換キーによるIMEオンが正常に動作する様にした。
2010/6/26 version 1.16
・機能Cのローマ字かな入力時の後退キーの機能が、環境によって正常に動作しない場合
があったので、この対策を行った。しかし、環境によっては、それでも正常に動作しな
い場合があるため、この場合は、oyakey.ini内に BACKSPACE PRIORITY=1 の1行を追加
すると、「:」キーを押した時(「Shift」+「,」キーのスキャンコードが出力された時)に、
後退キーの動作を優先的に行う様にした。
ただし、この場合は、「Shift」+「,」キーを押した時にも、一度後退キーの動作をするた
め、「Shift」+「,」キーで文字入力を行う場合には、シフトキーを押したまま、後退動作
に続けて、「,」キーを再度押す必要がある。
このため、BACKSPACE PRIORITY=1 で使う場合は、IMEのローマ字入力の設定で、「、」
の入力を「,」キーの単独打鍵に割り当てておくのが良い。
2010/7/4 version 1.17
・機能J,Kの半角英字モード移行時にIMEをオフする機能に「OASYS+OAK/Japanistの時
はIMEをオフしない」の設定オプションを追加。
・IE上で、IMEでの入力中以外は取消キーを無効にする機能およびIMEが起動可能状態の時
はESCキーも無効にする機能を追加。
2010/11/21 version 1.18
・IMM32版のGoogle日本語入力(ベータ版 0.13.521.0をWindows XP SP3上で使用して動作
確認)を使用した場合、Google日本語入力側でカナロックが一切制御されず、かな入力
時においてもカナロックがオフのままであることが分かった。
このため、機能Nにより全角カタカナを直接確定入力する場合に、カナロックの状態に
よるローマ字入力とカナ入力の判別が正常に動作せず、カナ入力時にカ行やハ行などの
文字がローマ字入力時と同様に直接確定されてしまい、濁音・半濁音が入力出来なくな
っていたのを対策。
なお、IMM32版リリース以前のTSF版Google日本語入力は動作対象外。
2010/12/5 version 1.19
・FMV-KB611/613 や FMV-LIFEBOOKの親指シフトキーボードモデルおよびOADGキーボード
にOASYSキーボードドライバを組み込んだWindows 2000/XPの環境において、機能Nが有
効であっても、OAK/Japanist以外のIMEで、ローマ字かな入力モードの時に数字キーの
シフト側の記号が直接確定入力出来なかったのを修正。(ただし、OAK/Japanist以外の
IMEでは、親指シフトキーボードの刻印通りの記号は入力出来ない。)
2011/2/13 version 1.20
・機能Cのローマ字かな入力時の後退キーの機能が、BACKSPACE PRIORITY=1 の設定にし
ないと正常に動作しない環境において、アプリケーションによっては、BACKSPACE
PRIORITY=1 の設定にしても、ローマ字かな入力時の後退キーが正常に動作しなかった
のを対策。
この対策により、BACKSPACE PRIORITY=1 の設定では、左シフトキー+「,」キーを押した
時にも、後退キーの動作をするため、「Shift」+「,」キーで文字入力を行う場合には、右
シフトキー+「,」キーを押す必要がある。
・機能J,Kの「OASYS+OAK/Japanistの時はIMEをオフしない」の設定オプションの動作
範囲についての説明を追加。
・Windows Vista/7(32bit版)での動作についての説明書(vista7.txt)を添付。
2011/5/29 version 1.21
・機能MのOASYS風の確定動作が有効な時、OAK/Japanist以外のIMEで、Shift+←→キーに
よる文節の区切り直しが出来なかったのを修正。
2011/10/8 version 1.22
・機能MのOAK/Japanist以外のIMEでOASYS風の確定動作を行う機能に「縦書きモードで使
用」と「Enterキーで確定時に改行しない」の2つの設定オプションを追加。
・機能MのOASYS風の確定動作が有効な時、ATOKでの訂正候補を選択を考慮して、変換済
みの状態でShift+Enterを押した場合に、確定と同時に改行しないように変更。また、
ATOKでの連想変換を考慮して、変換済みの状態でCtrl+Tabを押した場合に、確定しない
ように変更。
以上
download 2011/10/8 version 1.22
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2009/5/29 追記 (2009/9/30 修正)
本ホームページ掲載の富士通製OASYSキーボードドライバの使用方法について、OASYS/
Japanistの販売元である富士通ミドルウェアの相談窓口に、問題等が無いかどうか確認を
取りましたので、以下に回答内容を転載させて頂きます。
> 日頃より、弊社製品をご愛顧賜りまして、誠にありがとうございます。
> 大変遅くなりましたが、お問い合わせいただきました件に関しまして、以下に回答申し
> 上げます。
>
> OASYSまたはJapanistをご使用のお客様が、ご自身で作成されたユーティリティソフト
> と合わせて、弊社のキーボードドライバをお使いいただくことについての権利上の問題
> はございません。
>
> なお、お客様がご指定されている次のキーボードは、OASYSキーボードドライバのサポ
> ート対象外ですので、メーカーとしての動作保証は行っておりません。ご了承のほど、
> お願いいたします。
> - 109 OADGキーボード
> - ノートPCのOADGキーボード
>
> また、お客様が公開されるソフトウェアに関しましては、お客様の責任において公開及
> び対応をお願いいたします。
>
> 今後とも弊社製品をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。
以上の通り、OASYSまたはJapanistの使用者であれば、自作ユーティリティソフトウェア
と組み合わせて、OASYSキーボードドライバの使用することに権利上の問題は発生しない
とのことです。
また、109 OADGキーボードやノートPCのOADGキーボードは、OASYSキーボードドライバの
メーカサポート対象外となります。
よって、本ホームページで公開しました方法でOASYSキーボードドライバと組み合わせて、
ユーティリティソフトウェア oyakey.exe を使用することにつきましては、以上のことを
ご理解頂けるOASYSまたはJapanistをご使用の方に限定させて頂きます。
ただし、NICOLA 日本語入力コンソーシアムまたは株式会社サニコンからフリーソフトウ
ェア版の親指シフトキーボードドライバが公開されており、このキーボードドライバとの
組み合わせでも、oyakey.exeの各機能が正常に動作することが確認出来ています。
使用者各自の責任において、これらフリーソフトウェア版キーボードドライバをご使用さ
れる場合は、OASYSまたはJapanistをお持ちで無い方でも、ユーティリティソフトウェア
oyakey.exe をご使用して頂けます。
ご理解のほど、何卒宜しくお願い致します。
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OASYS用キーボードテンプレート 2009/6/27
OASYSのデータディスクまたはかんたんサンプルに収録されている「PC/AT系 OASYS100系
互換タイプ」のキーボードテンプレートを元にして、PS/2接続OADGキーボードで使用する
「OASYSキーボード(実行付box型)」のテンプレートを作成しました。オリジナルのテン
プレートに対して、機能キーの表示変更の他、カラー表示の追加や体裁の変更を行ってい
ます。
OASYSキーボードドライバとoyakey.exeとの組み合わせによって、OASYSのキー割当てを
「OASYSキーボード(実行付box型)」にして使用する場合は、このテンプレートを使用し
て下さい。
また、「PC/AT系 OASYS100系互換タイプ」のテンプレートについても、カラー表示の追加
や体裁の変更を行ったものを収録しています。
対応するキーボードは、以下の4品種です。(その他のキーボードについては、キー配列
の近いものを選択して下さい)
・FMV-KB321(富士通以外のブランドで出荷されたOEM品のFKB8724を含みます)
・FMV-KB322(FMV-KB321と比べて、ファンクションキーと数字キーの間隔が狭い)
・DELL SK-8000等(FMV-KB322と比べて、F12キーとPrintt Screenキーの間隔が狭い)
・105キーコンパクトキーボード(FMV-DESKPOWERの添付品等)
ただし、105キーコンパクトキーボードについては、一部のキーがFnキーと併用する必要
があり、キー割当てを「OASYSキーボード(実行付box型)」にすると使いにくいため、
「PC/AT系 OASYS100系互換タイプ」のみ収録しています。
なお、線画モードの表示はFMV-KB321用のみにあり、その他のキーボードでは省略しまし
た。
また、「OASYSキーボード(実行付box型)」のテンプレートは、各キーボードについて、
挿入・前行・次行をOASYS配列に入れ替えたものと、入れ替えを行わないものの2種類を
収録しています。OASYS配列の入れ替えを行うことにより、OASYS専用機やFMV-KB611/613
と同じ配列で、挿入キー等の操作が出来ます。
挿入・前行・次行をOASYS配列にするためには、以下の3つのキーについて、互いに入れ
替えを行います。
「Insert」 -> 「Page Up」
「Page Up」 -> 「Page Down」
「Page Down」 -> 「Insert」
設定は、以下の方法で行います。
・Windows 98/Meの場合
oyakey.exeでのSwapScan.386の設定の他、SYSTEM.INIに以下の記述を追加する。
[SwapScan.386]
...
MapScan=e052 e049
MapScan=e049 e051
MapScan=e051 e052
・Windows 2000/XPの場合
oyakey.exeでのChange Key v1.40を使用したキー配置入れ替えに、以下の入れ替えを追
加する。(ソフトウェアの画面上で入れ替えるキーを設定する)
「Insert」 -> 「Page Up」
「Page Up」 -> 「Page Down」
「Page Down」 -> 「Insert」
・収録テンプレート
キー割当て「OASYSキーボード(実行付box型)」
oasbox11.OA2:FMV-KB321用(挿入・前行・次行をOASYS配列に入れ替え)
oasbox12.OA2:FMV-KB321用
oasbox21.OA2:FMV-KB322用(挿入・前行・次行をOASYS配列に入れ替え)
oasbox22.OA2:FMV-KB322用
oasbox31.OA2:DELL SK-8000等用(挿入・前行・次行をOASYS配列に入れ替え)
oasbox32.OA2:DELL SK-8000等用
キー割当て「PC/AT系 OASYS100系互換タイプ」
oas100_1.OA2:FMV-KB321用
oas100_2.OA2:FMV-KB322用
oas100_3.OA2:DELL SK-8000等用
oas100_4.OA2:105キーコンパクトキーボード用(キー配列により2タイプ)
・ノートPCの場合
ノートPC用として、テンプレートの代わりに、「OASYSキーボード(実行付note型)」と
「PC/AT系 OASYS100系互換タイプ」のラベルシールを収録しています。
oasnote.OA2:キー割当て「OASYSキーボード(実行付note型)」
oas100n.OA2:キー割当て「PC/AT系 OASYS100系互換タイプ」
「OASYSキーボード(実行付note型)」のキー割当てでOASYSを使用するのに適したノート
PCは、93キー7段配列のFMV-LIFEBOOK NU/NAシリーズのOADGキーボードモデルです。
この機種の場合、OASYSキーボードドライバとoyakey.exeの組み込みを行い、OASYSのキー
割当てを「OASYSキーボード(実行付note型)」とすることにより、親指左=無変換キー
が、若干左よりの配置となりますが、同じFMV-LIFEBOOKの親指シフトキーボードモデルと
ほぼ同等の操作性が得られます。
ただし、親指シフトキーボードモデルと違い、Scr LkキーがFnキーとの組み合わせで入力
する様になっており、そのまま押した場合はNum Lkキーとなってしまうため、頁指定キー
として使用する場合に、都合が良くありません。このため、以下のキー入れ替えをお勧め
します。
「Num Lk」 -> 「Scr Lk」
「Scr Lk」 -> 「Num Lk」
設定は、以下の方法で行います。
・Windows 98/Meの場合
oyakey.exeでのSwapScan.386の設定の他、SYSTEM.INIに以下の記述を追加する。
[SwapScan.386]
...
MapScan=45 46
MapScan=46 45
・Windows 2000/XPの場合
oyakey.exeでのChange Key v1.40を使用したキー配置入れ替えに、以下の入れ替えを追
加する。(ソフトウェアの画面上で入れ替えるキーを設定する)
「Num Lock」 -> 「Scroll Lock」
「Scroll Lock」 -> 「Num Lock」
・OASYSキーボードドライバ(JIS note型)について
「OASYSキーボード(実行付box型)」または「OASYSキーボード(実行付note型)」のキー割当
ては、OASYSキーボードドライバ(親指シフトnote型)とoyakey.exeの組み合わせの他、
キーボードドライバをOASYSキーボードドライバ(JIS note型)にすることでも使用可能
です。
親指シフトは使用せず、JISかな入力やローマ字入力を行う方は、この方法で、OASYSキー
ボードのキー割当てが使用可能です。
また、メーカサポート外の使用方法となりますが、OAK V8/Japanistの快速親指シフトを
OASYSキーボードドライバ(JIS note型)と組み合わせることにより、「OASYSキーボード
(実行付box型)」または「OASYSキーボード(実行付note型)」のキー割当てで、快速親指シ
フトを使用することも可能です。
親指シフトnote型のキーボードドライバの場合、後退キーや記号キーの一部をキー配置入
れ替えソフトウェアにより入れ替える必要がありますが、キーボードドライバをJIS note
型とした場合は、キーボードドライバを組み込むだけで、右Ctrlキー=実行キーと右Alt
キー=取消キーの割当てが行われ、さらに、かな入力時には、快速親指シフトの後退キー
と取消キーが使えるため、キー配置入れ替えソフトウェアは特に必要ありません。(キー
ボードドライバには、英字キーの機能も含まれますが、これはそのままではキー割当てさ
れません)
OASYS使用時は、OASYSキーボードのキー割当てを使用したいが、oyakey.exeを使用するた
めの設定は面倒だという場合は、こちらの方法も検討してみて下さい。
キーボードドライバの組み込み方法
・Windows 98/Meの場合
OASYS/Japanistに付属のWindows 95/98/ME用OASYSキーボードドライバを準備する。
インストール手順に従い、キーボードドライバをインストールする。
キーボードのモデルは、 「FUJITSU OASYS キーボード JIS Type(実行付note型)」を選択す
る。
・Windows 2000/XPの場合
JapanistまたはOAK V7/OAK V8のアップデートに含まれるWindows 2000/XP用OASYSキー
ボードドライバ(V5.0.0.5以降)を準備する。
キーボードドライバに含まれるF5DNK611.INFをテキストエディタで開いて、以下の様に
変更する。
[FUJITSU_KBD]
...
;;%*FJT0621NOTE.DeviceDesc% =
KB621NOTE_TYPE_Inst,*FJT0101 ;Fujitsu notetype JIS Keyboard
↓
%*FJT0621NOTE.DeviceDesc% =
KB621NOTE_TYPE_Inst,*FJT0101 ;Fujitsu notetype JIS Keyboard
(先頭のコメント記号(;;)を削除)
インストール手順に従い、キーボードドライバをインストールする。
キーボードのモデルは、「FUJITSU OASYS キーボード JIS Type(実行付note型)」 を選択す
る。
注意
Windows 2000/XPのキーボードドライバでは、F5DNK611.INFの内容を変更しないと、JIS
note型のドライバが選択出来ません。ただし、OASYS V8付属のWindows 2000用キーボード
ドライバの初版V5.0.0.1では、そのまま選択が可能でした。その後のバージョンでは、
F5DNK611.INFの記述がコメントアウトされましたが、コメントを外して組み込めば、正常
に動作します。ただし、メーカサポート外の使用方法となります。
快速親指シフトと組み合わせる場合のOAK/Japanistの動作環境
環境スタイルは「FMV DC」を選択。
キーボード指定は「OASYSキーボード(実行付)」で初期化後、「106/109日本語キーボード」−
「快速親指シフト(モード1またはモード2)」に変更。
快速親指シフトとキーボードドライバの組み合わせが正常で無いため、OAK/Japanistの設
定時に各種警告メッセージが表示されます。メッセージに応じて、適宜「はい」または
「いいえ」を選択して警告を回避して下さい。
添付のkeymap.OA2は、OASYS親指シフトキーボードの配列表です。OASYS専用機の他、FMV-
KB611/613、FMV-LIFEBOOKやOADGキーボードにOASYSキーボードドライバのJIS note型や親
指シフトnote型を組み込んだ場合のキー配列を載せています。
その他の収録ファイル
keytop.OA2 :親指シフトキーボードキートップラベル(oyakey.exe添付のものと同じ)
keytop1.OA2:快速親指シフト(モード1)用キートップラベル
keytop2.OA2:快速親指シフト(モード2)用キートップラベル
以上
download 2009/6/27 OASYS用キーボードテンプレート