三仏堂は滋賀県文化財の指定されている。説明板によると、桁行5間、梁間4間の入母屋造りで、
桧皮葺き。元暦元(1184)年、佐々木秀義の菩提を弔うため、嫡子・定綱が建立したと伝えられ、
釈迦、阿弥陀、薬師の三尊を祀る。
永正13(1516)年の焼失後、永禄(1558−1570年)ごろに
再建されたとみられる。寛政5(1793)年に内陣廻りが改造されたが、当初の部材がよく残る滋賀県下でも
少ない持仏堂形式の遺構という。
佐々木秀義は源頼朝の挙兵に加わり、近江で戦死するが、嫡子・定綱ら諸子は平氏追討に功をたてた。定綱は
近江国佐々木荘地頭から近江守護になり、一族繁栄の基礎をつくった。
【写真は長命寺三仏堂】