密蔵院の秘仏・薬師如来立像

 国の重要文化財に指定されている密蔵院の秘仏・薬師如来立像。藤原時代の作で、高さ97センチ。 一木造りだが、胴の内側が刳りぬいてあり、正確に言うと、一木割矧造り。春日井市教委の一部出版物に、 寄木造りとあるのは間違い。2002年11月9日に行われた多宝塔の屋根の修復落慶法要で公開された。

 薬師は、現世利益を与える如来として7世紀に登場。奈良・法輪寺金堂の薬師如来坐像が、様式的に見て 現存最古といわれる。比叡山延暦寺根本中堂の本尊は薬師坐像で、平安初期以後の薬師如来信仰は、天台密教の 信仰とともに地方に広まった、という。毎月8日が薬師如来の縁日。 (2004年3月12日追加)


©2002 Yuusuke Niinomi

密蔵院で落慶法要
 トップへ戻る