第22回新風舎出版賞に応募した作品です。賞にはかすりもしませんでしたが、共同出版を
呼びかけられました。出版費が結構高いので、躊躇しましたが、これも何かの縁と、共同出版に踏み切りました。
この決断が正しかったかどうかは、しばらく様子を見ないと分かりません。いちいち挙げると長くなりますので、
やめますが、本を仕上げる過程を通じて、いろいろと勉強になりました。もっとも、定年退職者の勉強代に
しては、少々高くつきすぎた感は否めません。
印刷部数は500部ですが、筆者には50部しかもらえないので、親戚、世話になった人たちに贈ると、手元には全く
残りません。50部以上の本を手に入れようとすると、出版元の新風舎から買わなければなりません。もちろん
筆者割引はあります。しかし、すでに出版の過程で多額の金を使っているので、さらなる資金を投入しての
無料配布は、そうそう出来ません。
しかし、500部以上売れれば、印税が入ります。要は、売れなければ、ただの道楽ということです。自分で売ると
いう手があるではないか。そういわれる方が、いるでしょう。その通です。自分で売れば、定価と著者割引分の
差額が筆者の手元に残ります。筆者は書き手であると同時に売り手である。共同出版というのは、そこの部分を、
どうも狙っているようです。でも、かなり売れなければ出版費をまかなうには焼け石に水です。
それで、私は共同出版を受諾する前に「売れるか?」と出版担当者に聞きました。答えは「分かりません」。
私はガクッときました。しかし、正直です。無名の私の本が売れるか、売れないかなど、だれにも分かりません。
しいて言えば、「神のみぞ知る」でしょう。詐欺商法ではないようです。まあ、乗りかかった船だ。沈没すれば、
自分の不徳の致すところであると考え、出版に踏み切った次第です。
というわけで、私のHPを見られた方で、歴史に興味のある方に本を買っていただけるとたいへんありがたい、と
思います。出版費のいくらかでも回収できれば、次の出版のめどが立ちます。私としては、本を出して儲けるつもり
は、今のところありません。それほどの能力があるとは思っていません。でも、売れれば、次々と出して
いく意欲は、ここ数年の間はあると思いますので、よろしくお願いします。■内容