見てきました                   猷々自的

“草原”が広がる大斎原

 本宮大社から石段を降り、参道を通って大鳥居をくぐると、本宮大社の旧社地 「大斎原(おおゆのはら)」に出る。熊野川右岸にある。中央部に石祠があるほかは一面草原となっている。

 案内板によると、中世に流行した「熊野御幸」の聖地。宇多上皇から亀山上皇に至るまで、歴代上皇、法皇、 女院の行幸啓は、百数度に及んだ。

 奈良時代から本地垂迹説導入により、熊野三所権現、あるいは熊野十二社権現と称され、隆盛を極めた。 時宗の開祖・一遍上人も本宮大社証誠(しょうじょう)殿で、熊野神勅を授かり、成道したと伝えられる。

 明治22年の大水害で、八神殿が倒壊、石祠に祀り、主神の四神殿を700メートル上流の高台に遷した。  【写真は草原が広がる大斎原、右手奥が石祠】


©2002-2005 Yuusuke Niinomi

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