2005年9月29、30の両日、和歌山県の熊野三山を友人ら3人で訪れた。名古屋から
南紀1号で新宮入り。名物・めはり寿司、秋刀魚寿司などでそれぞれ昼食を取った後、予約していたレンタカーを
借りて三山詣でに出発した。
まず新宮市内にある速玉大社を訪れる。参道には由緒ある
ナギの老木がある。その後、那智勝浦町の那智山
を訪れる。那智の滝を見た後、那智大社を目指す。急な階段が続く。
平地の歩行に慣れたものにはつらい。途中、茶店で休憩。もうで餅で一服。青岸渡寺
と那智大社に参詣する。
再び新宮市に戻って、速玉大社のそばにある佐藤春夫記念館と、寒帯、温帯の植物が混生する不思議な浮島を
見学する。浮島では、薬草茶を頂く。癖はなく普通のお茶のように飲めるので、おかわりをした。宿の熊野川
温泉に向かい、そこで一泊する。
翌朝は、8時近くに宿を出て、今回のメインである本宮大社に向かう。駐車場から百段は、ゆうにある石段を
上り到着。さすが、桧皮葺で丹塗りのない本宮大社は、古色蒼然としていて趣きがある。朱色というか丹塗りの
那智、速玉両大社とは格が違う感じである。
今回は熊野古道を歩く狙いがある。中辺路の一部で、初心者コースにもなって
いる本宮大社から祓戸王子を経て、伏拝王子までの約3キロを歩く。初心者コースだが、上り下りがあって、結構
しんどい。途中にトイレがある。そこではジュースなどの飲み物を売っているので一息つける。
伏拝王子近くで、茶作りをする人の話を聞く。「熊野古道は苦しいから有難味がある」とおっしゃる。伏拝王子
近くの高台からは三里富士が望め、眼下に熊野川と雄大な眺めが広がる。
本宮大社まで往復で約2時間。ほんのさわりを歩いただけだが疲れた。足の衰えを感じる。
この後、大斎原(本宮跡)を見学。ここには、日本一の大鳥居が立つ。少し早めの昼食を茶店で取り、近くの
道の駅で時間つぶし。熊野川沿いに道路を走る。電源開発会社の下流から川がにごり始める。熊野川町志古の
瀞峡観光の乗船場に1時過ぎに到着した。
午後1時半出発の観光船に乗る。熊野川を遡り、北山川との合流点から北山川を遡る。片道の行程約50分。
下瀞で上陸10分ほど休憩し、上瀞まで行き折り返す。“エメラルドグリーン”と現地で表現する水の色は、
確かになかなか魅力的である。
乗船場に帰り着くと、3時30分少し回っていた。新宮に戻り、徐福公園
と丹鶴城址を見学、南紀8号で帰途に着いた。借りた車はビッツ。2日間の使用ガソリンは8リッター以下。
推定走行距離は100キロ程度といったところか。
【写真は丹色も鮮やかな熊野速玉大社=和歌山県新宮市で】