樹木                        猷々自的

速玉大社のオガタマノキ

 速玉大社は、まさに“き”の国にある。丹塗りの本殿はさておき、国の天然記念物・ ナギの ほかに新宮市指定文化財のオガタマノキの巨木がある。

 説明板によると、速玉大社のオガタマノキは目通りの幹周り1.65メートル、樹高が21メートルにのぼる。 この地方でも数少ない大樹という。

 オガタマノキは、モクレン科の常緑高木。関東以西の本州、四国、九州、琉球に自生する。

 古くから神木として神社境内に植えられる。「オガタマ」の名は、この木を神殿に供えて神の霊を招く習わし (招霊)からきているといわれる。庭園樹としても利用される。

 葉はミカドアゲハの食草。このため、速玉大社でもミカドアゲハの飛来が見られる、という。 【写真はミカドアゲハの飛来も見られるという速玉大社のオガタマノキ】


©2002-2005 Yuusuke Niinomi

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