百済寺の説明板によると、推定樹齢約1000年。直径1.6メートル、周囲約5メートルで、
旧本堂前庭に植えられていた。天正元(1573)年4月7日、信長の焼き討ちに逢い、焼損したが、根が生き残り、幹の周り
から蘇った。直径約80センチの中央空洞部が、焼き討ち当時の幹の直径に相当する。山号「釈迦山」にちなんで、
“仏陀の聖樹”として崇められている。
植物図鑑などによると、菩提樹はシナノキ科の落葉高木。中国原産。小さな球形の堅い実がなり、種で数珠を
作る。寺院に多く植えられるが、釈迦が、その下で悟りを開いたとされるインド産の菩提樹(クワ科の常緑高木)
とは異なる。
【写真は信長の焼き討ちに耐えて蘇生した百済寺の千年菩提樹】