World > Latin America > Caribe > Cuba | ||||||||||||||||
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Artist | ||||||||||||||||
TRIO MATAMOROS |
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Title | ||||||||||||||||
1928-39 |
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Review |
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「ソン」と呼ばれる音楽は、キューバの東部、サンティアーゴ・デ・クーバを中心とするオリエンテ州で、20世紀の初めごろにアフリカ起源の音楽とスペイン起源の音楽が融合して都市で生まれ育ったポピュラー音楽だ。サンティアーゴ・デ・クーバ出身の3人がトリオで活動をはじめた1925年は、ソンが新しいポピュラー音楽として、ラジオなどのマス・メディアをつうじてキューバ国内を席巻し始めたころであった。 トリオ・マタモロスは、セステート・アバネーロやセプテート・ナシオナールとともに、ソン流行期の代表的なグループとされているが、典型的なソンを演奏していた後2者にくらべ、よりスペイン色が濃いトローバなどの古い伝統を受け継いでいる。(マリア・テレーサ・ベラの項参照) 1930年代の録音を中心とする本盤には、あまり知られていないミゲールの佳作が多く収められている。また、シンプルなトリオ編成による演奏が半分近くをしめているので、全体に地味な印象をまぬかれえない。しかし、だからこそキューバらしいフレイヴァーが詰まった美しいヴォーカルを堪能できるといえる。 また、オリジナル曲のほかに、プエルト・リコを代表する作曲家、ラファエル・エルナンデスの作品を7曲も収録している。愛らしいメロディやリズムは、いわれてみればエルナンデスだと感じるが、普通に聴くかぎりでは全然わからない。それほど、マタモロス・サウンドとして消化してしまっているということだろう。 |
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(8.3.01) |
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