目次
実験本番・OPTの歪み率を単体測定 20140424〜
ISOタンゴ FX-40-5
LUX OY-15-5 20140425〜
ISOタンゴ U-405
橋本 HWC-30-5
タムラ F-683
LUX OY-14-5 20140616〜
LUX OY-15-5・補修用
平田電機タンゴ X-5P
ISOタンゴ FE-25-8 20140629〜
平田電機タンゴ FX-50-8G
以下工事中
続きです。
ある程度結論が出てから「ちゃんと整理して」提示すべきなのでしょうが、いつもの「行き当たりばったり」の進め方になっております。ご容赦ください。m(_ _)m
20140424〜
手持ち機材を眺めていて、タマも電源も無しで「OPT単体」の歪み率測定が“限定条件下”なら、可能ではないかと考えました。
←思いついたのがコレです。445冶具の能力次第ですが、EL34(T)の「2rp≒2kΩ」を想定した直列抵抗を挿入しても、OPTのP1〜P2間に30Vrms内外の電圧ならば供給可能かと。
MAK-6630のA/B・BAL受けで冶具出力の電圧・歪み率を監視、L/Rの「空いた」入力chで、2次:8Ω負荷の電圧・歪み率を測定する意図です。
3201回路計もモニタ用として置きましたが、特に要るモノではありませんでした。なお、MAKを操作したところ、RchのUNB常時接続をしますと、妙なコトになりました。結局はLchのA/B入力のみを「適時つなぎ変え」で進めました。えらい手間ですが。
言い訳:さて、実は“同一・類似”の測定方法事例を探してみたのですが、見つかりません。従って、以下のデータ表記も「適切」なのかどうかは自信が有りませんし、解りにくいだろう事も想像が付きます。説明には努力しますけれど、文章にも自信が無いのです。言い訳が多いなあ。
武末先生の全書011/Aに、OPT関連の「章」がございます。このあたりは読んでおりますが、「学習・理解」のための解説ですので、妙な意図を孕む本件の「解」には繋がりませんでした。
やったことの無い測定でして、お試し要素が強い。なお、記録がイイカゲンだったようで、以下全ての測定はアナライザの80kHz・LPF入り・・・だった気がします。
2次:8Ωには1.25Vrms・約0.2W出力まで耐えてくれました。平衡出力電圧は45Vrmsほどに及びます。
横軸をパワー換算したのは、実験7-5の歪み率特性の「小出力」領域との関連性を考えてみたのです。100Hz・1kHzのカーブ、数値はOPT単体特性に支配されていると解ります。
10kHzカーブは、ほとんど445冶具の能力が現れたと見ます。つまり、この測定を「徹底」するなら、更に高性能(低歪み)のデバイスが必要と感じました。
さて、調べたかったのは、100Hzの「低レベル」時の歪みでした。ついでに、1kHzですらOPTの歪が抽出・観測できたようです。いずれも主成分は3次高調波歪みです。
100Hzでは、レベルの低下につれて歪が増加しました。興味深いのは1kHzのカーブです。0.01Wが頂上の緩やかな「丘」です。実験7-5や、同7-6の1kHzカーブが、単体測定でも確認できたものと考えます。ただし・・・なぜこのようなカーブとなるかは、皆目見当が付きません。
余談:P1〜P2間に200Vrmsを与えると、2次:8Ωには8Vrms・8Wが出る計算です。0.000%台のそんな冶具、作れたらいいなあ・・・。
この勢いで、歪み率の周波数特性を調べてみました。1Vrms・0.125Wですと、ちょうど実験機アンプのほぼ「最低歪み」領域に当たります。
1kHzから上は冶具の性能が“心許ない”状況も見えます。
同じく0.1Vrms・0.00125Wです。通常はNoisに埋もれてしまうレベルですが、より明確に3次歪が観測されました。
インダクタンスは大きめのFX-40...なのですが、コレを見るとちょっとォ・・・てな印象。
さて、以上の測定から、小出力領域での「OPTの歪み」でアンプの性能が制限される事を知りました。無論これは「負帰還」で改善できる歪みだと思いますので、手に負えないわけではないのですが、今回の主題・目的としては厄介ですな。
なお、冶具出力部の低域歪みが、OPTの歪みに「つられて」増加しているように感じました。OPA445APのEPinは調べておりませんが、冶具基板内に設けた「100Ω」の存在が絡んでると想像しますし、OPTの1次:P1・P2を流れる電流波形そのものが歪んでいるとも想像します。電磁現象ってえのも理解が乏しいので・・・厄介ですなあ。“理系”を自称しづらい気分。
測定の「感触」上では、測定振幅・周波数の変更のあと、歪み率の指示値が静定するまでに時間が掛かる事が多い・・・多くは、だらだらと上昇する傾向を経験しました。磁気現象?って不思議だなあ。
「武蔵野電機製作所」さんの「電気担当者のブログ」に、OPTの計測関連・他、興味深い記述がございました。
FX-40-5・サンプル@の低レベル波形撮影。
なんだか都合の「良い」モノだけ載せてる気がして・・・。
同・サンプルAでも似た数値・傾向を確認しました。サンプルBCは未確認ですが、品質個体差は少ないと感じます。しかしコレでは・・・
3行空けのために・・・こげなことを
20140425〜
OY-15-5サンプル@を、FX-40-5サンプル@同様に単体測定しました。違いは歴然と現れました。タマと組んだ性能にもこの差が出てたものと考えます。なお、445冶具での2次出力振幅上限は1.2Vrmsまででした。OYシリーズの挿入損失の「大きさ」を実感した次第です。
OY-15-5・サンプル@の低レベル波形撮影。なんだか都合の「良い」モノだけ載せてる気がして・・・。
歪み率は少ないが、波形・成分は異なる。なにがその違いを生むのか、興味深いが見当もつかぬ。
同・サンプルAでも似た数値・傾向を確認し、安堵?しました。
ボヤキ:こんな調べ方をしておりますと、更に「低歪み」のOPTを求めたくなりますが、冒頭で掲げた中から見つかるかどうか。厄介な事を始めたモンだと、後悔も。なお、こんな塩梅で、本件の決着は付くンだろうか。
注20140712:OPT各種との波形差が気になって、同じサンプルの再測定・再撮影しました。
左は再測定から約1H後の波形、数値は悪化。測定開始直後はCIMG1403同等だが撮影を失念・・・。
右は左の撮影後、1kHz・0.1Vrmsを見て(0.008%ほど)再び100Hzに戻した直後の波形。CIMG1403に似た波形が再現。
ボヤキ:番外OPT以後は、相当な経過観察時間を費やしており、実験初期の条件と整合・平等性が得られてないと気付き、後ろめたい気分でもあります。しかし、改めて全数測定し直す根性がありません。ご容赦を・・・m(_ _;)m
ISOタンゴ・U-405サンプル@です。初期実験で「良さそう」に感じなかったのですが。
数値変動は更に大きい。いや、前日の数値が再現しないし、増加だけでなく「減少」も。かといって不規則な“揺らぎ”とも言えぬ・・・文章化しづらい感覚です。測定環境・コンディション?の問題も頭をよぎりましたが、数値の矛盾は承知で、3種掲げました。
同社FX-40-5とは「性格」が異なる製品ですが、インダクタンス値の差が歪み率数値に出てるのやらど〜なのか。しかしカーブの傾向は随分違う。さらに多くの機種を調べないと・・・なんとも言えません。
U-405・サンプル@の低レベル波形撮影。なんだか都合の「良い」モノだけ載せてる気がして・・・。
同・サンプルAでも似た数値・傾向を確認し、こんなモンかと・・・。
3行空けのために・・・こげなことを
橋本HWC-30-5サンプル@。旧サンスイOPT使用経験が無いので、妙な先入観は無い・・・つもり。
右はMAK-6630の測定入力範囲「外」を調べたモノ。メーカーの確度保証はないでしょうなあ。
INPUT LEVELが30mVを下回ると、DISTモードでの「MEASUREMENT」表示部が消える。
数値の矛盾にも慣れた?・・・・いや、やっぱり胡散臭い。
測定サンプルを積み重ねるごとに、「測定中」の数値変化が気になる。妙に凸凹してる部分は「待ち時間」のばらつきも表してるようです。
同・サンプルAは止めた。疲れた。
3行空けのために・・・こげなことを
タムラF-683サンプル@。左端のカーブは、正直怪しい。あらためて測り直すかもしれません。しかし、マシな特性と感じます。
ここでも1kHzの歪み率の信頼性は乏しい。
いや、コチラが正しいと良いのだが。
以上で予定機種は終了ですが、どうも指示数値の変動・バラつきには閉口します。環境ノイズの影響も感じますが、「ジワジワ」昇りも頻繁に遭遇します。
F-683の2個目を調べ始めておりますが、1kHz・0.32Vrms出力時(パワー換算・0.0128W)時に0.015%内外だったのが、測定周波数の変更、1kHz→100Hz→1kHzを経て、0.008%前後へと低下してる。上の3種グラフの矛盾もその辺に絡んでいますが、なんで?・・・・。
5機種の差異は見て取れます。ただ、測定方法・機材・環境にいささか不安があるので、正しい実態が得られたのかは不安です。総括する段階では無いと存じますが、実は中古のOY-15-5が「低歪み」だったとは以外でした。それと・・・ISOタンゴ2種にはガッカリ。再測定も気が重いのです。
規模は異なるが同じ5kΩppの、LUX・OY-14-5と、平田電機タンゴ・X-5P(中古:訳あり)もございます。おお、そういえばOY-15-5の「補修用」と称する、2次タップ簡略型・銘板ナシ品もあったはず。ヤケクソでこれらも見てみましょう。
20140616〜
同じOYシリーズの期待・・・は空しく、中低域の歪みは劣る。サンプルAも近似性能でした。
間が空きすぎたか、チョンボした。オシロch2のV軸感度を50mV/divで撮影、中断前までは20mV/divなのでご注意を。・・・再撮影はサボります。
2個目もこんなモンでしたよ。
3行空けのために・・・こげなことを
「補修用?」として販売されていたOY-15-5。2次タップは0〜4〜8〜16Ωの簡略型で、底の銘板も無し。接続変更図のコピー添付・・・元箱のラベルもコピーだ。
う〜ん、歪は多い。先に調べた中古サンプル@と“同等”とは言えぬし、“類似”とも言いづらいほどの差が見える。
OY-14-5と同じく、オシロch2のV軸感度は50mV/divで撮影しました。OY-15-5@サンプルとの比較はややこしいが、ご勘弁を。
なを、2個目もこんなモンでしたよ。
3行空けのために・・・こげなことを
445冶具のチップに1円玉を貼り付け(シリコングリスだけで)て、放熱器の真似事。暑い季節の到来対策ですが、人肌以上の熱を感じます。
MJ「求む」で2012年入手。売主のお名前からして気になっていたが、ラ技への寄稿家と知る。譲り受けた、X-5Pの使用作品記事も確認できたが、だから何なのさ?・・・ですけど。
オシロch2のV軸感度は50mV/divで撮影しました。一貫性が失われて・・・以後このまま。
さて、中古と言えども国内最高級品のひとつと言えるOPTでしたが、う〜ん・・・OY-15-5@を超えなかった。
3行空けのために・・・こげなことを
X-5PサンプルAは酷い。不毛だけど余計な詮索をしてしまいます。
目を(測定手順も)疑い、サンプル@を再確認。ついでにサンプルAも再確認して、この数値が再現されました。
歪み数値はともかく、似た波形ではある。
でも・・・イヤだな〜。
困った。ここまで各機種のサンプルを2個づつ見てまいりましたが、これほど個体差が見えたのは初めてです。一度見ちゃったものはしゃあない・・・そのマンマ受け止めるしかないですなあ。
言わずもがな・・・とは承知で、ガマンできずに告白。入手直後(2012年9月)のチェックで発覚、1次⇔2次間の絶縁抵抗が劣化している模様。上記測定ではそれらしき不具合は見えません。
絶縁抵抗計を持たないので、DMM・PC-510測定。40MΩ台と10MΩ台。慌てて他OPT(U-808中古、FE-25-8など)をみると「O.L」値。
3行空けのために・・・こげなことを
←簡易“実電圧”絶縁抵抗値測定。DMM測定値とは、当たらずとも遠からず・・・か。
←なんとなく意味ありげな“電力伝送”試験。
2次負荷は50W相当に相応しい発熱をするが、ご本尊は冷たい。10分ほど放置した記憶(記録は無いが)ですが、何も匂わん、何も聞こえん・・・。実際にPPアンプを組み、定番の測定や、20〜20kHzで100Wくらい出さないと異常は見つけられないのかも。(2012年メモから)
注:2014年時点での1次:2次間の抵抗値は、DMM・PC-510調べで2個とも「O.L.」値。ナニが起きたか解りませんが「回復」した?・・・。
半ばヤケクソの検査。インピーダンス違いだが、50R-P28などでも試したISOタンゴの製品と、旧平田電機タンゴの製品も。同じ測定環境では、2次出力は当然減るが、開き直った気分。
20140629〜
悪くは無いがOY-15-5@を超えません。
3行空けのために・・・こげなことを
これも・・・悪くは無いが、アレを超えられん。実は6CA7/EL34ppの本番機予定品でした。MS-330DG(改)まで用意があるのに、実態を知るのが早すぎた?気分。
3行空けのために・・・こげなことを
えらく回り道してる気分です。とはいえ、回路と動作条件と・・・タマ選びだけでは限界があるとも痛感しました。今のところ1kHzで0.01%未満の最少歪みを得られるOPTは幾つか見つかりましたが、100Hzでは皆無。中には0.1%を切るのがやっと・・・ちゅうのもある。大レベルの磁気飽和ではないから負帰還で改善できる見込みですが、そのため“だけ”に20dbやら×るのは、なんだかな〜。
まだです
既に50R-P28...に組み込み済みですが、PS-102やら、平田電機タンゴのXE-60...2種など測定サンプルはあるものの、・・・疲れました。よそ事への目移りも堪えきれず中断。いつかまた再開したいのですが。
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3行空けのために・・・こげなことを