4 二点透視図法

(1)基本原理
 先の一点透視図法では、すべて直視方向と平行な線でしたが、実写生の
 場面では平行でない場合の方が多いので、そのケースについて考えます。
 
 図5のモデル図において、直視方向と異なった方向で(αの角度)で棒が
 ならんでいる場合は、 上から見ると下図12の様になります
 (一点透視図の図7と比較して下さい)。

      

 この結果、消失点は直視方向ではなく、棒の並びと平行の方向にあることが分かります。

 一方横から透視した場合は、棒のならびが直視方向との角度に関係なく一点透視図で
 説明しました図6(下図)の時と同様ように遠くなるにつれてだんだん棒の長さが短く透視され、
 アイレベルの位置で点となって収束(消失)します。ただしこの場合も線a,線bは眼の高さの平面
 に対して平行であることが前提です。
      

 以上から透視された図は次の図13のようになります。



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