棒の並び(列面)が直視方向と平行でない場合、消失点はアイレベルと直視方向との交点
(仮にゼロ点と名付ける・・一点透視図の消失点の位置)よりアイレベル線上でずれる
ことになります。
直視方向に対して、列面が左回りの方向に向くとその消失点はゼロ点より左にずれますが、
逆に右回りの方向に向くと、今度は消失点はゼロ点より右側にずれることが容易に推定できます。
このように直視方向と平行でない場合、その面が右回りか左回りかによって消失点はゼロ点より
左側か右側かの二通りが生じるので、二点透視図と言われています。
直方体について、面を直視方向から傾けると下図14のようになり、二点透視図という表現
が理解できると思います。
直方体のA面、B面が直視方向と平行でないので左右にそれぞれの消失点を持っています。
では消失点A,Bの位置はどのようにして決まるのかという疑問が生じます。
それを次頁で説明します。