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Artist

ARSENIO RODRIGUEZ

Title

LOS BARRIOS DE LA HABANA


los barrios de la habana
Japanese Title 国内未発売
Date 1946 - ?
Label ORFEON CDL-16400 (Mexico)
CD Release 2003
Rating ★★★★
Availability ◆◆◆


Review

 2003年にメキシコのレーベルORFEONからリリース。アルセニオが46年から51年にかけてRCAに残した音源を中心に全12曲収録。ただし、そのうちの2曲はなぜかイラケレなど他の演奏者によるもの(どちらもクズ)。

 アルセニオの演奏にかんしCD初復刻曲はゼロ。もちろん解説のたぐいもいっさいなし。レーベルがレーベルなだけにこれらのことは予想できていたので、当初、買う気はなかった。しかし、『レコード・コレクターズ』2003年11月号で高橋研二さんの紹介記事を読んでつい買ってしまった。というのも、これまでのどの復刻盤よりも音質がクリアとあったためである。

 “クリアになったアルセニオ”を聴いてみた印象はというと、「アルセニオってこんなにアップテンポだったっけ?」と思ったぐらい、独特の粘り腰のヘヴィな感覚が薄くなってどこか拍子抜けの感。選曲者の熱い思いが伝わってきたライス盤『ソン・モントゥーノの王様』とは対照的に、いかにも場当たり的な選曲が許せん!

 別演奏者の2曲は問題外としてラストの'BLANCA PALOMA' は、RCA録音から10年あまりのちの米国録音『サブローソ・イ・カリエンテ』収録曲。なんというイイ加減さ。しかも、唯一初復刻と思われたアルバム・タイトルにもなっている'A LOS BARRIOS DE LA HABANA' は、46年録音の名演'JUVENTUD AMALIANA' のことではないか!「星の流れに」「こんな女に誰がした」と呼ぶようなもんだろう。ついでにいうと、編集アルバムにもかかわらずトータルがわずか41分というのも許しがたい。
 
 評価は迷ったが、最充実期の演奏が中心であることと音質がクリアな点を勘案して★★★★(8点)とした。ちなみにその他のCDとの重複は下記のとおり。


収録曲 収録アルバム
A LOS BARRIOS DE LA HABANA
原題 'JUVENTUD AMALIANA'
MONTUNEANDO CON ARSENIO RODRIGUEZ Y SU CONJUNTO (1)
エル・センティミエント・デ・アルセニオ (2)
ソン・モントゥーノの王様 (3)
EL CERRO TIENE LA LLAVE (1) / (2)
JUVENTUD DE CAYO HUESO (1) / (2)
EL RUMBON DE LUYANO (2) / DUNDUNBANZA (4)
A BELEN LE TOCA (1) / (2) / (3)
LOS SITIOS ASERE (2) / (4)
PUEBLO NUEVO (SE PASO) (2) / (3)
LA VIDA ES UN SUENO (1) / (2) ※但し、別演奏者
EL TABERNERO (2) / (4)
DE UNA MANERA 未収録 ※但し、別演奏者
AMOR SAGRADO
'SAGRADO AMOR'
(2)
BLANCA PALOMA サブローソ・イ・カリエンテ (5)



(11.15.03)



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by Tatsushi Tsukahara