World > Latin America > Caribe > Cuba | ||||||||||||||||
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Artist | ||||||||||||||||
ARSENIO RODRIGUEZ |
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Title | ||||||||||||||||
LA PACHANGA |
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Review |
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60年代にティコに吹き込んだ2枚のアルバムをCD1枚にまとめた日本のみ発売のレア盤。"ARSENIO DICE"(邦題『アルセニオ・セッズ』)のほうは、最近ようやく海外盤がCDリリースされたと記憶しているが、いまのところ『ラ・パチャンガ』はこの国内盤でしか聴けないはず。 タイトルのとおり、60年代はじめに流行したパチャンガをいち早くとりいれている。アルセニオの渡米後、キューバではオルケスタ・アラゴーンに代表されるフルート1本、ヴァイオリン3〜4本、リズム・セクションからなるチャランガ・スタイルが流行した。 パチャンガは、ドミニカのメレンゲのような前のめり気味の快活なリズムをチャランガのスタイルで演奏するのが一般的だが、アルセニオはこれを自分流の土臭いサウンドに引き寄せてみせる。 そうはいっても、淡々と繰り出されるカウベルの連打に、音のメリハリは感じられずなんともサラリとした感触。収録曲も基本的にはパチャンガだから、全体に単調さをまぬかれえない。アルセニオのトレスもここでは終始バッキングに徹していてあまり楽しくなさそう。コルティーホのイスマエール・リヴェーラみたいなトボけたヴォーカルも味はまずまずなのになんとも熱くならない。コーラスもいかにもチャランガ的でお行儀がよすぎてアルセニオには合っていない。 でも、これらはアルセニオのせいというより、みずからブーガルーも吹き込んでいたというプロデューサー、ジョージ・ゴールドナーのせいだと思う。フェイド・アウト満載の煮え切らないアルバム。 |
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(9.19.01) |
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