| World > Latin America > Caribe > Cuba | ||||||||||||||||
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PATATO & TOTICO |
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PATATO & TOTICO |
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Review |
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| 『プリミティーボ』(Pヴァイン PCD-47299)と同じ、テディ・レイグのプロデュースによるヴァーヴ盤。40年代、コンフント・クババーナのスター・プレイヤーだったコンガ奏者パタート・バルデースと、ヴォーカルのトティーコ・アランゴのダブル・リーダー・アルバム。 トティーコというひとはまったく知らないが、パタートの方は、54年渡米後、ディジー・ガレスピー、アート・ブレイキーなどのジャズ畑のミュージシャンや、ティト・プエンテ、マチートなどと共演し、いまも現役プレイヤーのはず。パタートは、シルベストレ・メンデスと並んで、キューバのストリートから、アフリカの土着的なリズムを伝承するミュージシャンの代表のようにいわれているが、怪しいものだ。パタートがアフリカの土着的なビートをそのままやっていないのは当然としても、アルセニオのようにキューバの土俗性を経由したアフロ・ビートをやっているかというとそれもかなり疑わしい。パタートの音楽は、西欧近代社会の視線からみた楽園幻想としてのアフリカなり、キューバなりを確信犯的に演じているにすぎないと思う。 本盤には、アルセニオのほかにも、現代キューバ音楽の重鎮カチャーオがベースで参加している。ノリは基本的にサブーの『パロ・コンゴ』(東芝EMI TOCJ-1561)と同一線上にあるものの、このふたりの才能が十分に生かされているとはいえず、単調なパーカッションと、さほどうまいとは思えないコーラスで構成された退屈なアルバムである。 |
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(9.22.01) |
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