71A/45・兼用シングル実験

201708**〜


目次

構想 201708**〜
球のコンディション 20171105〜
バラック実験1 20171117〜
シングルOPT試験の真似事
バラック実験2
製作
71A Ver.から
45 Ver.
VT-52 Ver.
***


はじめに

71Aと45/VT-52

誇大妄想と手抜きのツケで、仕掛品に放置状態の「2A3Wシングル」はいつ出来るン?。

現状を温存した完成は無理。ちゅうか気が萎えたので、無理はせず楽な道を選びます。まずは代替管種の削減でして、掲題の2種を纏めた別アンプに独立させましょう。

←2A3達と別居する球。

VT-52が掲題から抜けてるけど・・・6.3V点火の「45扱い」でいいんでしょ?。

昔は抱いていた、由緒正しい?直熱3極出力管への憧憬はずいぶん冷めてしまいました。ほかの「完了品」同様、最後に書くだろう試聴雑記には、“この世界独特の語彙を尽くした、華美な自賛”文章を多分書かないでしょう。


構想

201708**〜

2A3と45のコンパチ作例を散見します。しかしそれやると、71Aがのけ者になって寂しいのお・・・ってのは一部本音ですが、実は71Aに限らず45も、RL=5kΩ使用にいささかの不安を感じてました。

45にRL7kΩ 71AにRL7kΩ 挿入した読み取り数値はオーザッパ(グラフ目盛りそのものもオーザッパ)ですが、蒐集した球がこの特性曲線どおりなのかどーだか。

+領域は発表されておりません。45にはAB2級PP動作例もあるのですから、+20Vくらいまでの曲線が載っててもヨカろ?と思ふ。

並べてみると、71Aも似た特性だな〜・・・と今頃気付くのです。0Vカーブなどかなり重なるンでは?。ちなみにebmax〜ebminが読めたので、Po≒0.6Wと見ます。更にebmin=40Vまで(Ec1≒+20〜30V?)振れりゃPomax≒1.2W・・・などと妄想。

2A3同様にカソホロ直結固定バイアスでやりたいのですが、+ドライブするにはカットオフ側にも余裕が欲しいので、RL=7kΩが良かろうと思うのです。単純なパワー欲しさの考え方でして、昔の球を労わる配慮に欠けますが、耐えてくれる事を祈るアンプだ。

増幅部 手頃な7kΩのOPTはノグチ・PMF-10WSしか持ってないが、ど〜も品位に欠けますな。Lp多めは好ましいが、高域の凸凹が・・・ホニャララ。F-2005やらJS-6015Hは・・・手頃とは言えんし。

7W定格の橋本H-507Sが相応しかろう規模なのですが、えらい高くなっちゃったぢゃないか。ぺるけさん推奨の東栄・T-1200は45では荷が重いし、ノグチ同様高域凸凹が・・・。

新生isotransfomerのFC-12Sが、H-507Sのチョイ安値。新規購入はイタイが、他にエエのが見つかりませぬ。

2段増幅向き巻線位相なのも、FC-12S選択のひとつ。しかし負帰還をかける余裕は怪しい・・・、いや・・・まだ3段増幅をやったこと無いってのが真相だ。12AU7→12BH7A/2→12BH7A/2(カソホロ)→71A/45・・・などは武末先生の十八番だが。

実は電源トランスも、意外に悩むのです。

上位?球の「45向き設計」がベースになるので、300V・100mAdc/2ch分が頃合いでしょう。2.5V1.5AのF定格は直流点火に3Aの巻線が要り、確かに2A3兼用にしたくなる一要素。加えて本件ではカソホロ段用の±200V(仮)と、出来りゃ400V台の初段用電源も欲しい。市販品の範疇では、なんだか難しくなってきましたぞ。

そして、2A3シングル・ステレオ向きのPTしか無い・・・ってのがありていな選択肢に?・・・。なんだかな〜・・・。

電源部 死蔵PTの、プリ向き平田電機タンゴ・ST-55Sがあるので、かなりの力技だがハメ込んでみました。なんとかハマるみたいな・・・愚考で、当然MONO設計。

71A向きには力技の上塗りですが、MOS制御素子2段重ねの辻褄合わせを強行するつもりです。他のコマカい部分は実験で、いつもの按配探り。

0〜6.3〜12.6V・2.5A巻線の両波整流で71A/45の。VT-52は12.6VのブリッジでDC点火を目論みます。5V/0.25Aと2.5V2.5Aと・・・6.3V/1A?の折り合いは、何とかなると思うんだが。

6.3V/2.5A巻線も1.5Adc可の仕様ですがギリギリってのも・・・。コチラは前段管に。

←まだ折り合い付かズ・・・

3行空けのために・・・こげなことを

意匠 小柄なMONOって、難しい・・・。プリ用ST-55SだからOPTや初段管の隣にも置けそうですが、習い性の隔離配置。空いた所にCH置くと・・・往年のASANO氏風?。

工夫を凝らせばもっと小柄には出来そうですが、シャーシは久々のLEAD・P-11。中身ぎっしりの予感なのでH=70oはありがたいが、発熱部品大丈夫?。

3行空けのために・・・こげなことを

このページのトップへ


球のコンディションと

20171105〜

古典球ですから、少々のばらつきは我慢せねばなりません。いや、NG球だったとしても90's購入ですから、文句言えん。ボヤくだけ。

静特性テスト回路 静特性テスト画像 菊水PMCシリーズによる静特性確認です。ゼロバイアス時の目安は、今まで気付かなかったけど、2種とも35mA/80V。45は60mA/120Vに耐えられりゃ見てみたい。

手持ち7kΩOPTにてNois・Gain・・・・若干の増幅動作テストは出来そう。最大出力を見るには冶具不足。

エージング不要論も伺うけど、怖いから恐る恐る起動させ段階的に調べてます。

静特性テスト結果 掲題に加えてなかったVT-52も調べました。まさか2A3コンパチ動作するわけにもイカンし。

生きてるが、老化が否めぬ個体はある。Nois/Gainは、標準動作例Ib値にADJして調べました。

VT-52は・・・言い伝えに違わぬ45近似特性。皆、元気だと思われます。

ガス電流過多が疑われる個体も、数分間の観察ですがIb暴走の気配はありません。入出力の未開示THD値も極端な差は無い・・・。

紛らわしいがVT-52/NLに@A無し。購入時既に貼り付けてあったBCラベルbナ判別。

自慢話になりそう・・・いや、なるンですが・・・90's蒐集期の愚行で、マシな球が結構確保出来ていたのです。あの時期我慢してたら・・・
自虐話になりそう・・・いや、なるンですが・・・90's蒐集期の愚行に、ボケた球も混じっていたのです。あの時期辛抱してたら・・・

老化球もバイアスを浅くすりゃ標準動作例のIb値に出来るンだが・・・多分A1級領域のPoは減る理屈。A2級動作で幾らか挽回できるとは思うが、可哀そうにも思うし・・・悩む。やっちゃうけどね。

マツダUX45 2012年5月に再発、大昔に感染した「古典管羨望ウィルス」による症状が完治していない。効く抗ウィルス薬は知られておらず、学習による免疫強化で抑え込んできたつもりだったンだが。(なお、著しい金欠症が本ウイルスの活動を妨げる事は判明している)

上の表にもひっそりと混ぜてますが、何だか信じがたい数値で驚く。箱に貼ってある「Eb=275V・Rk=1.5k・Ib=26mA」云々はナニ?。矍鑠たる球とお見受けして、ついEb=260〜280VのIb=33〜40mA(Ec1=57.5V)を読み、rp≒1.42kΩと見たッ!。

←画像はもう一本の「同24mA」球。これを↑のペアとしなきゃならぬ事情は分からなくもないが・・・ペア性はホニャララだッ!。・・・0.7dbだが利得差ど〜する?・・・SYL球と組む?・・・。

レア物フィギュアを愛でる気持ちが分るよ〜な、陽極の装飾的成型に萌えるゾってか?。ちーがーうーだーろッ!、とも言いたくなるよ〜な。

そういや完了品の多くは国産球です。無い球種はしゃあないが、あるンならばと手が出る。これもビョーキかもしれませんな。

71A/45族共に、出力段の8Ω負荷までA≒0.08〜0.09倍でした。3定数から分るだろッってな結果ですが、12AX7単段では明白な利得不足。
A≒60倍(+35.6db)でも、総合A≒4.8〜5.4倍・・・。とても負帰還をかける余裕はございません。近年常用の仕上がりA≒7倍(+14db)を6db超の負帰還で得るには概ね200倍(+46db)要るわけです。武末先生の十八番、2段増幅か・・・5極管の単段?。う〜ん困ったモンだ。

このページのトップへ


バラック実験1

20171117〜

近年の習慣?でしたら、菊水PMC電源による“水増し実験”から始めるのですが、平田電機タンゴ・ST-55Sの変則的使用に不安アリ。
発熱部品の程度も探りますが、寒くなるシーズンなので夏場の按配はワカランが・・・。

電源部疑似負荷試験回路 疑似負荷試験しました。数値はまだ決定ではないが、このまんまホンバンにいくかも?。

ある界隈では「音がイイ」とか、AC波形の「面汚し?」的意見も見聞する半波整流が、340Vタップから成立するかどうかを確認したいのです。まあ・・・負荷電流の少なさに甘えた小細工です。負電源は習い性の倍電圧。AC0.1Aの巻線上限に収まるかどうかも要確認。

0〜6.3V〜12.6V・2.5A巻線を両波整流すれば、2.5Adcまで許容出来ると解釈しました。残る6.3V2.5A巻線で前段管を賄いますが、カソホロ管のEhkは・・・毎度のごとく心配。ON直後のカソード電位は−200Vなのです。

2T81シングルで味を占めたDC点火のCH濾波。手頃な市販品で、6mHは4.5Ω/120Hz相当と見ます。

結果を書けば主巻線の容量0.1Aacをちょっと超えてる按配かと。整流器前に挿入したJ級固定抵抗の両端ACrms電圧を(DMMだが真の実効値指示を謳ってます)読んで換算。諸々の誤差が低め数値に出てたら怖いなあ。

ある意味「ど〜だ、出来たぞ」などと自慢したくもなる、醜悪な回路例です。ちなみに、実験結果は回路各部に数値記入して、別表・画像・データ掲示の省略を図りました。真似される方などおらンと思うが。

このページのトップへ


実験ネタへもどる
HOMEへもどる