高出力電圧ブースター

201804xx〜


目次

掴み実験.1 201804xx〜
簡易型実験 20190328〜
簡易型の2ch化と工作 20190328〜
ソースフォロワユニット まだです・・・
***


はじめに

タマのブースター、ディスクリート半導体ブースター、そしてバランス変換用だが、ブースター目的でよく使うOPアンプもの。広帯域「風」バッファや、SEPPドライブ冶具もお仲間と言えそうです。

なんでそんなに幾つも?と思わんでもないが、音を聴く・・・以外の楽しみのため、と言い切りましょう。偏った道楽だ。


掴み実験.1

201804xx〜

“はじめに”では茶化しちゃったけど、タイトルどおり高い電圧出力が目的のブースターです。ズバリ「100Vrms」以上を達成できたのです。その代わりに・・・RL≧10kΩとか、10Hz〜100kHzとか・・・THD≦0.1%とか条件多いのですから、鼻で笑ってください。

妄想基本回路図 ドコゾから拾ってきたような回路ですが、ソレナリの高耐圧デバイス(2SA1546/2SC4001・250V、2SJ117/2SK310・400V)採用が肝でしょう。もうイマドキ買えない銘柄かもしれませんな。

本来の用途外ですから・・・と、言い訳のネタにしましょう。本当は、よく解ってないまま半ば賭けのように組んでます。

CW-502をこんな使い方しちゃ可哀そうとも思うが、死蔵もモッタイナイ。30mAdcを上限と考えますが、さて・・・。

ドコゾからも拾っていないつもりの別回路(開示は差し控える)を試した挙句・・・没。やっぱし枯れた回路はまだ安心ですな。しかしどんな銘柄でも無難に出来上がる・・・とは行かず、無理解と無思慮のツケがあちこちに現れました。とりあえずRL=10kΩに100Vrms以上が出た事を確認した上で、果てしない試行錯誤と妥協の末・・・こんなモンで止めようか、てな出来上がりに。

試行錯誤画像 露悪趣味の最たる情景。

100Vrms出力超えが、マガリナリにでも確認できた初期段階です。気が急いてて、マトモな組み上げ方など悉く無視して突っ走ったら・・・この醜悪なオブジェになりました。

実態は↑の回路ではなく・・・

掴み実験.1回路 妄想基本回路で予定していたループ帰還では、発振します。何が主因なのかさえも見つけられず、苦渋の終段無帰還策。

オーザッパですが、仕上がり利得G≒21db。オーディオアナライザ・MAK-6630のOSC出力max≒10Vrms前提の設定です。とは言うけど、裸利得など調べてもいない。要するに負帰還量不明のズサンな取り組み。

簡易安定化電源だし、初段の共通エミッタに定電流回路をサボったツケなのか・・・動作電流の揺らぎだろうと思われる終段バイアス電圧の変動が無視できません。初期の半固定抵抗だけによるバイアス電圧生成を、2SC1815の“アレ”に置き換えて糊塗した手抜きを告白。

「ドコゾで拾ってきたよーな@A」実験の記録はあるが開示せず隠蔽。あるけど「無い、破棄した」よりも正直でしょ。隠蔽の理由は「恥ずかしいから」と、これも正直に告白します。恥ずかしい理由は「お粗末だから」と。お粗末な理由は「手ェ抜いた」から。手ェ抜いた理由は「・・・キリねえよ、これぢゃ」と。「コメントは差し控える」と同レベルの韜晦だな。

高域F特 1/10Vrms時の1MHzに及ぶレスポンスは望外だが、目下最大の懸念事項を内包してる(と考える)高域特性です。低域の吟味は後回し。

何が盛大な高域凸を生むのか未だにワカリャせんのです。F特測定時に使うFG-274では90Vrmsが上限で、そして100kHz以上からスリューレイト制限を見ました。・・・イイのか悪いのか判断できズ。

THD 低Noise銘柄の期待は無くとも、ソレナリに思い描いていた結果を覆す3mVrms(80kHz・BW測定)もの残留Noise。測定範囲を1Vrmsから調べてるのは、1%超必至のデータを晒したくないからです。

まあ、20Vrms以上の要求時にのみ使おうか・・・てな言い訳を、取って付けときましょう。

アナライザの入力上限を超えた、約109Vrms出力でもクリップしておりません。でも歪みの上昇傾向から際どいトコロではあります。

2SJ117は、K師による6C33C-B・DCアンプでの採用で知り、2SK310は藤井秀夫氏の作例の幾つかで知りました。お互いのコンプリメンタリー品だったンですねえ。それはさて置き、MOSは低Noiseぢゃないぞ・・・とは聞き及ぶもののソレナリの作例から試してみたのです。しかし、前例ではさほど利得を稼ぐような使い方をしてない・・・。本件では多分結構な利得を得ている使い方なので、それが少なからぬNoiseを醸し出してンのかなあ。

ツッコミどころ、要改善個所はあるけど、これなら古典三極出力管の多くはフルドライブ出来そうです。カソホロ直結込み出力段では、+何Vまで振り切ってるのか・・・なども調べたいし。

ツッコまれる前に。各デバイスは無選別、A1546とC4001はランク違い。DCオフセットの巨大さは承知です。まだDCアンプ構成ですが、何れは100%DC帰還のACアンプにする予定。それでも残るだろうモレは、コンデンサで遮断しましょう。音を聞く気はコレっぽっちもありません。

課題満載のプランだと実感し、一時棚上げ。却下/放棄ネタでは無いが、再開は未定。言い訳が虚しいぞ・・・

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簡易型実験

20190328〜

進展が無いのは・・・"掴み”の結果がPoorだから。具体的にはNoise多過ぎもあるけど、工作上のハードルを上げ過ぎてるかも。後に「こんなンでか?」と揶揄されるでしょうが。

聞き苦しい言い訳はさておいて、「最低限50Vrms以上」を必要とする未開示の別ネタを実験中。歪みやF特はソコソコでいいから、直ぐ作れるスタイルのを拵えてみました。

イキナリ最終回路。高耐圧MOS素子、2SK3067のソース接地増幅一段に、同じ品番のソースフォロワを直結しただけの噴飯モノ。ぺるけさんが電源に採用されて有名?になった品番ですが、増幅回路に使用された作例を知らない。まあその〜・・・音楽を聴かない「治具」用途なので、音の良い悪いなど念頭に無い。

簡易型 実は2SK310で、ソースフォロワ無し300Vチョイ供給の実験(未開示)を試したことがあるのです。そのプチ高級化版ですな。肝・・・と言うにはCheepですが、ソース抵抗による電流局部”帰還だけでソレナリの性能を得るッちゅう・・・

動作点探りのトリマは端っこ設定になっちまった、未最適化状態。このままで特性を調べます。

オーディオアナライザ、MAK-6630の10VrmsOSC出力(負荷開放で)を概ね10倍するだけ。単段ならD-G帰還?などの手法もありましょうが、最適条件を練り上げるのもメンド臭くなって。

簡易型 またまた体裁無視の丸裸アクロバット工作ですが、これで一旦完成。菊水PMC500-0.1Aが無かったら、こんなすぐに出来上がりません。実際には若干の試行錯誤を経てますが、隠蔽。

5W抵抗に3W超食わしてますが、一時しのぎVer.なので・・・と言い繕います。

←タマのアンプならタマの近影画像も載せるンだが、2SK3067に・・・そんな気は起きない。

THD F特 簡易型・・・だからグラフも簡易型で、ってな意図あり。

素朴な回路ですから、素朴な振る舞いが見えて気は楽ですな。逆説的だが、妙な事が起きたら即・・・没ネタに。

全てがソコソコのソレナリ特性に留まりますが、相手は更に大歪み狭帯域だろうから「可」とするのです。でも曲りなりに100Vrmsまで出てくれて、そこン所は満足します。ま、500Vも掛けりゃ当然か。

10倍程度のアンプとしてNoiseはイマイチで、最少測定レベル付近のカーブが気になるのです。ただしコレを・・・“妙な事”とは考えないことにするッ。

用途例 まだ未開示(こういうのが多い)ネタでの使用例。詳細を語るのは隠蔽します。今ンとこ・・・

画像左端に「半身」だけ写ってるのが本機泥縄工作版。意図した働きはしてくれました。で、その詳細も・・・以下同上。

菊水PMC500...を使用する治具なので、PMC500...を必要とする実験が出来ないジレンマ。500V未満でもいい(でも450Vは欲しい)から専用の電源を作ろうかどうしようか考え中・・・

管球式ブースターアンプの強化版も幾度か妄想してきましたが、とりあえず後継機として。なを、最初のVer.が出来上がったら、コレもお役御免になるでしょうなあ。

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簡易型の2ch化と工作

202008xx〜

お役御免にはしないッ!

PPアンプ実験向きに、同じ回路×2基同居スタイル治具の作製は、以前から夢想しておりましたが・・・簡易型ぢゃない方のハードルが高すぎてホッタラかし。しかし簡易型×2だったら直ぐだ。回路は出来てるし、500Vは菊水電源使用だ・・・と。

NEW回路 アクロバット工作版から殆ど変わらぬ回路です。危なかった22kΩ5Wは、22kΩ3W×4に耐量増強。入出力の結合コンデンサも若干増量して、低域のプチ伸長してるつもり。

入力部にはch毎にVol.を新設しました。PP出力段の実験で、ACバランスADJするのです。

一基目完成↓。もう一個は対称配置にする・・・つもりではあるが。

内容物1 内容物2 内容物3 11×7×2.3サイズの放熱器と、AT-1W一枚で一回路分が出来上がります。コレだけで10W超食うものですから、小型化高密度化は念頭外。いや・・・そんな妙案出ねえし、腕もない。右二枚は基板を開いた内側。500V印加に耐えるべく、MOS素子のマウントに「知恵を絞ったつもり」の工夫を察してくださいませ。そして・・・すぐ後に・・・基板内のレイアウト、500V印加部を含む22kΩ×8やらと接地線の上下関係は、逆にすべきだったなと深く反省し後悔することになります。このままイクけど・・・

AT-1W基板上「だけ」は整然↑とした部品配置を心掛けたつもり。そのツケを裏側の配線↑に背負わせましたぞ。ちなみに、AWG24だが600V耐圧のUL1015は太い・・・

リードの蓋ナシ廉価生アルミ?シャーシ、S-31を選びました。200×80×150oの半端なサイズで、AT-1W基板が収まりきらぬことは承知・・・

シャーシ加工済 シャーシ仮組み 重量級部品は無いけど、前後パネルのスポット溶接?部に強度不足を感じるので、馬鹿孔空け後に分解。組み立てはねじ止めに。

泥縄工作多数の治具に後ろめたさを感じており、体裁を取り繕った造りに。カッコつけて選んだBNC端子の穴あけに難儀しました。

難儀したので、出力はT-1ターミナルに変更。同軸ケーブルで100Vrmsを伝送するのも怖くね?・・・と、屁理屈で言い訳を。

完成裏 完成表 底面はアッパッパで、基板がはみ出てますぞ。指を突っ込めば500Vに触るでしょうけど、ガマン出来る?・・・。そーゆー問題ぢゃねえだろッ!・・・などと今頃。

左右の放熱器で小ぶりなパワーアンプ風に。多数の小口径放熱孔は、チャンと機能するのだろうか・・・

完成前面 完成後面 苦労したBNCのD型?穴はルーズで、片っぽ傾いちゃった。持ってるHP-1油圧パンチに、ソレ用の刃があるげな・・・が、高過ぎッ!

菊水電源からの500V給電部には、落札したけどHRSとは勘合しなくて遊んでる七星製品を。電気的定格知らずで使ってよいモノか自問中。

Vol.のツマミを忘れてる。別件用に取っときたいあの二個以外に、ナニかあるはずだが・・・

各Unit工作中のMOS×2は、もちろん放熱器に直貼りですが・・・シャーシのくり抜き穴空けを省略の手抜き。よって組み込み後、MOSの発熱は一旦シャーシに伝わり、シャーシの外に貼った放熱器へと。まあその〜・・・賢い熱設計ではないだろう自覚アリ。更に、内蔵した22kΩ3W×全16本から生じる10W超の発熱も加わって、結構熱くなります。触れるだけマシだ・・・と、自らを慰撫するのですがね。なを・・・収まってはいるが、組み込みの窮屈さから必然となった保守性の悪さを痛感。壊れるなよ〜・・・と祈るだけだが。

告白
初段MOSのバイアス電圧生成抵抗24kΩに抱かせた、220μFのバイパスコンデンサーを解放除去しました。オマジナイ的Noise対策の意図ではありますが、菊水PMCシリーズの給電だから無くても大丈夫でしょう。それより電源投入直後のDC的挙動に不安があったのです。件のケミコンがある程度充電されるまで、ON後しばらく初段はOFF状態。次段のソースフォロワはONしちゃって、ソース電圧は一旦電源電圧付近に張り付きます。そして、あのバイアス電圧が静定するまでダラダラと下降し・・・所要の動作点に至る時間が厄介。その間は出力コンデンサーの充放電もダラダラ続き、出力に半端なDC電圧が収まりません。アレを取っちゃうと、バイアス電圧元は若干のデカップリングを介した電源電圧に比例した、25Vがすぐ出るでしょう。ただし、ゲートの100kΩを経由した入力部1μFへの充電期間中だけは似た挙動となろうものの、相当短縮されるかと考えたのです。出口には一瞬の高電圧が現れ、直ぐ低下して・・・欲しいなあ・・・と。

運用上ではイキナリ500Vで菊水をONするつもりなどねえですが、やったらこーなる実態晒し。入力Vol.はMax、終端は10MΩプローブのみ。

500VでON 500VをOFF 「告白処置後」だからか、ダラダラと何秒も尾を引く感じは無かったな。

Vol.を絞れば、信号源を繋いだままで構わないと存じますが、いつかチョンボしそうな・・・要注意も込めて。込めンでエエって・・・?

波形SAVEはしたch2も大差ないけど、数値は書いておこう。ON時入力部Vmax=820mV、同出力Vmax=236V。OFF時入力部Vmin=−600mV、同出力Vmin=−152V。大差あるッて?

波形記録していない「告白処置前」なので、効果の検証は不可。いや・・・ケミコン付けて調べりゃ出来るぞ、とのご指摘はごもっとも。2秒過ぎには落ち着くみたいなので、もうイイや〜これで。予定してた水増し「100kΩ終端試験」も省略だ〜・・・

道草実験は終了、本筋に戻ります。

真っ先に見たかった、平衡入出力のTHD。測定信号源は松下VP-7214Aの平衡出力です。

平衡THD測定回路 平衡THD@ 本機の平衡出力測定ではアナライザの平衡入力上限を超えますから、100kΩ経由での〜200VrmsTHD計測値と、100Vrmsまでの未経由を掲げます。

いささか期待してた二次歪みの打消しが効いて、望外の低歪み。PP出力段のドライブに意味ある事かどうかは分かりませんが、300Bやら845のPPも振れそうではある。

本機のVol.は、両chともMAX。若干のch差はあろうが、ADJしてもTHDの減少は些細なモノでした。

最少歪付近の不連続カーブは、アナライザの測定レンジと、どうやら測定信号のNoiseも絡むのか、80kHzLPFで体裁が整いますな。先代のVP-7720Aでも似たよーな事象は・・・あった記憶だが。

平衡THD@ 不揃いのツマミ 80kHzLPF入りに、チョッピリ後ろめたさを覚えつつ・・・三種周波数のTHD。100kΩ挿入無しの100Vrmsまで。

10kHzカーブに若干の乖離を見ますが、200Vrmsまでこんな塩梅で出てるだろうと期待。

パワーアンプばかり作ってるので、VRツマミの手持ちが少ないのです。二個揃いのはモッタイナイ気がしたので、不揃いをハメて・・・ソレが平気な感性は・・・

Vol.を絞った平衡接続Noiseは、0.27mVrms(フィルタ無し)、0.18mVrms(80kHzLPF入り)でした。ch毎のNoiseは後ほど・・・

後回しとなった、ch個々の不平衡接続THD測定。信号源はMAK-6630で。

ch1不平衡THD ch2不平衡THD 決めてなかったが、正面から見て左をch1、右をch2とするッ・・・

泥縄アクロバット版丸裸より低Noiseに出来てたようで、安堵。下部はアッパッパでも、シャーシ収納の労は報われた気分。

言い訳がましいが、10kΩの入力Vol.を選んだため、MAK...の最大OSC出力は9Vrms程に低下。100Vrms出ねえので、98Vrmsまでとした。

アナライザのフィルタ無し。10kHzの最小歪み付近に不連続出てます。

ch1負荷特性 アナライザのZin=100kΩで受けたまま、各種負荷を並列してみました。100kΩ//47kΩ≒32kΩ、100kΩ//22kΩ≒18kΩ、100kΩ//10kΩ≒9.1kΩ・・・ってな実負荷ですな。

ch2は、三種負荷の10Vrmsと50Vrms時、//47kΩの98Vrms時、//22kΩの80Vrms時だけ確認の手抜き。似たよーな塩梅のTHD(記録したが省略)です

本機の送り出しが抵抗負荷のソースフォロワですから、電流リミッタ付きみたいなモン。最大出力電圧はさすがに低下しますが、THDは意外にもクリップ手前では減ってんの。なぜ?・・・。

余談ですが、Rg1<50kΩの固定バイアス2A3や、同300Bでしたら余裕でドライブ出来ましょう。Rg1<10kΩの50は・・・ちょっと無理かな?

ちと息切れ気味。ch2を限定スポット測定したり・・・そもそも1kHzしか見てない手抜きでお茶濁す、体力気力不足。おお、根性もか?

治具なんだから省略してもヨカローもんだが、習い性の入出力特性。

入出力測定回路 ch1入出力特性 ch1≒ch2なので、ch1のみの手抜きグラフ。データは採取記録してます・・・と、言い訳。

11倍を狙ったが、A≒10.7(20.6db)でした。粗いグラフなので読めないm(_ _)mが、目視クリップは150Vrms以上。150Vrms時のTHD(1kHz)<1%だけは確認。

ch1/2のNoiseは、若干の差あり。0.19/0.24mVrms(フィルタ無し)、0.12/0.16mVrms(〜80kHz)

100Vrms以上出りゃエエわ・・・と思ってたが、こんなに出てくれた。外部挿入した47kΩ+アナライザのZin=100kΩの軽め負荷ではあるが。

オマケの水増し実験。初段のRs=2.2kΩに並列した220μF+22kΩでAC利得をADJしておりますが、ch1だけだが22kΩを短絡。0.1Vrms入力時の出力電圧は112Vrmsにも至り、裸の初段A>1120(+61db)と解釈。Rsによる局部電流帰還量は40db以上だったのだ・・・と解釈ッ。ちなみにA≒gm*RL(簡易式)と学んだので、10mAチョイId流した2SK3067のgm≒1120/22≒51mSか?

その40dbもの局部負帰還を失って・・・1kHz・1Vrms出力時のTHD≒0.86%、同10Vrms時≒1.23%、同100Vrms時≒12.6%の実力?と知る。未開示実験との比較だが、12BH7Aと似たよーな歪率でしたから、酷くは無いけどイイとまでは・・・語尾濁す。

ch単体の2基併記F特。↓ここまで重なっちゃうとは思いませんで、ch2カーブの奥?にch1が・・・。

2ch化F特 F特の測定信号源に使うにはいささかプア。相変わらずの高域は、初段→ソースフォロワ段間のアレなんでしょうが、初段のRL値を下げりゃ伸びる・・・と解っててもやる気は・・・無い。

泥縄アクロバット期に見た、高域大振幅時のスルーレイト制限?と思ったアレが、なぜか再現しません。7Vrms入力時の1MHz以上で、振幅は減り続けながら、かろうじて正弦波形の下半波にソレっぽい兆候が垣間見えただけ・・・

泥縄アクロバット期では、どうやら10MΩプローブだけで受けてたみたい。条件が一致しない胡散臭さは承知で、今回は100kΩで終端。ブースター入出力の低域時定数が接近したようで、−12db/octの下降カーブとなった模様。プチ伸長は確認。

意味希薄だが、Zoの測定。出力解放時に1kHz・2Vrmsを出して、半減する負荷抵抗値≒280Ωでした。ソースホロワの出力インピーダンスは1/gm(簡易式?)と学んだので、ソース出力に入れてる220Ωを差し引いて・・・うむ、10mAチョイ流してる2SK3067は│Yfs│≒17mSかと。似たIdのはずなンだけど、利得から逆算した初段gm値とはエラく差が出た。不毛な検証だ。

「電圧増幅回路」の方形波応答など意味あンのか〜・・・ってな気もするが、ついでに。上が入力、下が出力波形です。

100Hz 1kHz 10kHz 併用デジタルオシロの実効値演算値≒10Vrms時ですが、方形波だから±10V程の波形。まあF特なりの感じに緩んでます。

1行空けのために・・・こげなことを

←10kHzの出力波形だけ、上下のエッジに差異が見えるよ〜な・・・

ループ帰還を駆使しない素朴な回路で、ナニかイヤなモンが見えたらボツネタになろうトコロ。まあ安堵しました。

同じく意味希薄?な容量負荷試験。最初に104K=0.1μFをカマしたら、波形もアレだが振幅そのものが半減以下になった。101J=100pFや221J=220pFでは波形の変化が見えぬ・・・

10kHz//112J 10kHz//222J 10kHz//442J 222J表記=2200pF=0.0022μFのフィルムコンデンサの二個直列と、一個、そして二個並列の三種を撮影。

これでナニか有意義な考察が・・・出来る知見無し。

出力波形の上下・・・正負?の非対称性が見られるのは、ナニか理由付けできそうなカラクリを感じます。微少な負荷容量かと思うが、充電と放電経路が対称ではないのだろうか。単電源の抵抗負荷ソースフォロワなので、波形の上半分と下半分では動作が異なるしなあ・・・下半分でのMOSは、カットオフ側領域・・・だから何だってか?

3行空けのために・・・こげなことを

思い付きの応用技。本機だけで不平衡→平衡(モドキ?)変換できそう。

不平衡→平衡(モドキ?)変換 不平衡→平衡(モドキ?)変換画像 片方の出力をもう片方に82kΩを経由して入力する、よーするに古典?位相反転回路だ。不平衡入力側の負荷が重くなるのは容認するが、後続側?のVol.で上っ面の平衡ADJが出来ましょう。

82kΩは、シャーシ内部で(仮)配線。黄色のミノムシケーブルでch1出力を導いています。こんな用法の配慮などしてないので、不完全さは容認。

不平衡→平衡(モドキ?)変換F特 中域は、ch2のVol.で+1.12倍までのADJが出来ました。そして帯域端の不平衡は容認。一貫していない測定条件設定(書かない)も容認?

82kΩ+10kΩVol.の負荷加算が、ch1の低域レスポンスにも絡みまして・・・なんだかヤヤこしい。

10Hz〜100kHzまではソコソコの帯域特性に見えますが、既に180℃の逆相関係からは外れているでしょう。位相のF特も調べる「べき」かとは存じますが、オシロのリサージュ波形から数値を読むのが苦痛(ン年前に懲りた)なので・・・測定省略を容認ッ!

不平衡→平衡(モドキ?)変換THD 不平衡→平衡(モドキ?)変換THD波形 MAK...のZin=100kΩを鑑み、↑のF特測定時に外部負荷した100kΩは除去。補足説明の右往左往をご容赦・・・

画像は不平衡入力→平衡(モドキ?)変換出力100Vrms時1kHzの、ch1/2≒50Vrms波形と、0.028%の歪波形。基本波は平衡ADJ出来るけど、歪成分は多分・・・ch1/2で異なるのだろう、二次歪みの残留か?

この時に、平衡入力→平衡出力時のTHD波形を撮影してなかった迂闊に気付くのです。

・・・

不平衡→平衡(モドキ?)ch1のTHD波形 不平衡→平衡(モドキ?)ch2のTHD波形 平衡(モドキ?)出力のch個々(≒50Vrms)のTHD波形。1kHzだけ見た手抜き・・・

ch1左は、重め負荷(92kΩ//100kΩ)で、なぜか?プチ減の0.055%。

ch2右は・・・エラく減った0.019%って?・・・

両chの歪波形振幅の差もあるが、ch1は二次歪み、ch2は三次歪み主体かと。

不平衡→平衡(モドキ?)ch1/2のTHD 平衡(モドキ?)出力のch個々のTHD。1kHzだけの手抜き・・・そして、ch1は当然相変わらずの歪み様。

しかし、ch2は・・・多分コレ・・・ch1→ch2で二次歪みの打消しが起きてるのではないかと。興味深いけれど平衡出力として使うには、差がありすぎの感。

・・・

・・・ ・・・

・・・ なぜか捨て去るのも勿体ない気分 ・・・

総じて・・・平衡モドキとしての使い道は、多分ナカロウかと。しかし、ch1経由のch2で得られる低歪みは、不平衡出力として有用な気がします。残念ながら帯域性能は単独より狭いし、Noiseもちょっと増えるし・・・と、活かせる条件はいささか限られるかも。

歪波形の記録省略を悔やむ再試行。1kHzだけですが、VP-7214Aの平衡出力を信号源とした本機のマットウな平衡出力を撮影しました。

平衡入力のch1歪波形 平衡入力のch2歪波形 平衡出力は100Vrms、ch1/2は各々50Vrms時。

ch1/2の歪波形は0.058/0.062%で、二次歪み主体に見え、その位相は逆・・・に映ると思ったンだが、違った。どっちもch1でトリガリングしたからか?

平衡入力の平衡出力歪波形 平衡出力は100Vrms。↑の二枚も同様だが、オシロのch3感度を上げてる一貫性の無さは・・・認める。

まあその〜・・・最適状態ではないだろうけど、三次歪み主体だろう波形に。

平衡モドキの波形と対照出来ねえぞ、片手落ちだろ〜?・・・と、内なる良心が成せる水増し実験の「後始末」でした。

2ch化簡易版の初仕事は、まだ未開示ネタの「6AQ5 CSPP」実験。

6AQ5 CSPPと 豊富なCSPP作例を読むだけでも覚悟していたけど、1XXVrmsを超える平衡ドライブ電圧が求められる実験に応えてくれましたので。

左端奥が菊水PMC500-0.1A電源。手前左から本機。6AQ5CSPP実験基板、BW-2K7W出力トランス。

3行空けのために・・・こげなことを

次々と湧く反省点。裏ブタ無し廉価シャーシの前後パネルは、底向きの一辺に折り返し無しのヤワな構造。入出力電源端子の接続取り外しの際に相当な撓みを伴います。まあその〜・・・自重で抜き差し方向への踏ん張りなど無いので、手で押さえつけ・・・ていません。撓みが「折れ曲がり」に至りそうなのです。よって、前後パネルを底面から掴んで持ち、撓みそうな部位を裏側から四指で支えて抜き差しする・・・甘やかしぶり。コスト偏重のツケですな。

次々と湧く反省点U。出力端子は、後ろパネルの天板寄りにすべきだったなと。複数の計測器を並列に繋ぐ際に、電源用のBTSなんちゃらが邪魔クセえのです。その所為もあって、上記測定作業の大半は仰向け(ヘソ天?)姿勢で。ナニやってんのやら・・・

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ソースフォロワユニット

****〜

2ch化簡易版に組ませるつもりのソースフォロワユニットを、並行して実験しておりました。いつもの泥縄アクロバット配線を経て、ヤッパシ・・・ちょっとは体裁を整えンとまずかった点が露見して・・・ちなみにアクロバット画像はありません。

昔のカソホロ直結ドライブユニットも、似た発想ではありましたが、今回は2ch化でプッシュプルドライブ実験にも対応したいと考えました。

回路プラン 6N7実験用に急ごしらえを始め、いつもの「汎用化のイロケ」が出ちゃいました。ゼロバイアス出力段専用ぢゃ勿体ないぞと。

ソースフォロワのゲートバイアス回路のADJを正負広範囲に拡大すりゃ、正バイアス出力管から負バイアスのソレまでドライブできる理屈です。運用上の注意項目は増えましょうが、自己責任だあ・・・

同じ目的を球でもやれるでしょうが、なんといってもH電源要らず。MOSの能力を最大限発揮できずとも、12BH7Aの2ユニットパラ×2本より強力だろうとの期待が有ります。充実してきた実験用DC安定化電源製品に頼る手抜きは認めましょ。

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